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「いいですよ」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現

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「いいですよ」という言葉について

「いいですよ」という言葉の意味は「大丈夫です」、「OK」、「かまいません」など、相手に対し許容を示す言葉になり、いわゆる許可の姿勢を相手に示す日常用語となります。この「いいですよ」という言い方はビジネス用語とでもプライベートでも多分に使われている言葉ですので、ぜひこれを機会にいろいろな「いいですよ」という言葉の使い方や用例を覚えておくとよいでしょう。

「いいですよ」という言葉が使われるタイミング

先述のように「いいですよ」という言葉はビジネス用語でもプライベートでも多くの場面で使い分けられており、相手の頼み事や意見に対して許容を示す際に多く用いられる言葉になります。

つまり、普段生活していていくらでも「いいですよ」という言葉を使うタイミングはあるということで、特にビジネス用語として「いいですよ」という言葉の活用法を覚えておくことは、今後の社会生活においても大きな特典となるでしょう。

ビジネス用語として「いいですよ」という言葉を覚える際には、必ずそのままの活用ではなく、敬語表現に直した上での表現が求められ、「いいですよ」という言葉の正しい敬語表現をしっかり覚えておくことが必須となります。

「いいですよ」の敬語表現

「いいですよ」という言葉の基本的な意味合いは先でご紹介したように、「相手に対する許容を示すこと」にあるため、「大丈夫」や「かまいません」、また「問題ないこと」や「承知したこと」などの、あらゆる言い方がその範疇に含まれてきます。

・承知しました。
・問題ありません。
・問題ございません。
・かまいません。
・了解いたしました。
・了承いたしました
・結構です。
・よろしくお願いいたします。
・承りました。
・差し支えございません。
・そのようにさせていただきます。
・○○させていただきます。
・そのようにご対応させていただきます。
・かしこまりました。

これらのことば言葉が並びますが、どの言葉も「相手の依頼や意見に対して一定の許容を示す意味合いや姿勢」を含みます。

丁寧語

敬語表現のうちにある丁寧語は、「不特定多数の人々に丁寧な言葉遣いによって敬意を示す敬語表現」を意味し、主に「です・ます調」でその旨が伝えられる、比較的頻繁に扱われるポピュラーな敬語表現になります。

・かまいません。
・大丈夫です。
・問題ありません。
・問題ございません。
・承知いたしました。
・ご対応させていただきます。
・そのようにさせていただきます。
・差し支えありません。
・差し支えございません。

このように丁寧語の場合は、尊敬語や謙譲語の場合と違って「です・ます調」による丁寧な印象を持つ表現であれば問題なく、「いいですよ」と相手に伝える場合にはその許可の姿勢を相手にはっきりと明示した上で、相手への敬意を示す敬語表現を使うことになります。

尊敬語

尊敬語というのは主にビジネス上のやり取りで頻繁に使われる敬語表現で、「目上の相手や立場が上位にある人に対し、話者が一方的に敬意を示す敬語表現」として認められます。この「いいですよ」という旨を伝える場合でも、その旨をはっきり相手に示した上で、相手への敬意をしっかり示した一般的な敬語表現となります。

・差し支えございません。
・問題はございません。
・承知いたしました。
・承りました。
・○○についてご対応させていただきます。
・そのようにご対応させていただきます。
・了解いたしました。
・了承いたしました。
・ぜひよろしくお願いいたします。

このように「相手への許容の旨」をまずはっきりと伝える敬語表現になります。この場合は主に謙譲語表現の場合とあまり変わりはなく、自分の立場や姿勢を低めた表現にも見て取れます。

大阪弁の「いいですよ」

大阪弁で「いいですよ」と言う場合は、「いいよ」、「ええよ」、「かまへん(かまわない)」、「かめへん(かまわないの変形)」、「大丈夫」、「ええですな」、「ええですよ」、「いいですよ」、「かまへんよ」、「かめへんよ」などと、他にもいくつかの言い方がされます。

このうちの大阪弁による「いいですよ」を敬語表現に置き換える場合は、「です・ます調」でくくられる表現をもって敬語表現とすればよいでしょう。

・いいですよ
・ええですよ
・かまへんですよ(かまいませんよ)
・大丈夫ですよ
・ええですな
・いいですな

主に「です・ます調」で敬意が示される丁寧語による表現になりますが、大阪弁をそのまま使って「いいですよ」と言われる場合はこのように、丁寧語による敬語表現が取られることが多いです。

京都弁の「いいですよ」

京都弁は古来、独特の表現や言い回しをもって会話がなされ、その文化や風習によっては大阪弁とはまた違った方言が認められるようになりました。「○○しはる」や「○○へん」などと、大阪弁とは微妙に違ったニュアンスの言葉が多くあります。

この京都弁で「いいですよ」を言う場合は主に、「かましまへん」や「ようおす」などの大阪弁でも使われない表現をもって意志表明がされます。しかし現代では多くの場合、京都弁でも標準語が混ざってきているため、「いいです」や「大丈夫です」、「かまいません」などと、多くの地域で話される言い方で言われる場合も増えています。

「いいですよ」の敬語での使い方

「いいですよ」と目上の相手に対して敬語で言う場合、多くの場合は何らかの仕事を求められたときや、あるいは意見を率直に言われてそれに対応する場合となりますが、こうした場面はビジネス上のやり取りでもプライベートでも、非常に多くの場面で状況に沿って見受けられます。

「いいですよ」という言葉を敬語表現によって相手に伝えるという時点で、その相手は尊敬する人・目上の人・立場が上位にある人となることは想定され、その場合は主にビジネス上のやり取りで見られる場面が多いでしょう。

このビジネス上のやり取りで使われる「いいですよ」という言い方は必ず敬語表現をもって伝えられ、「いいですよ」とそのまま伝えられることはまずありません。あるていどの信頼関係を結んだ相手であるか、または部下か同僚以外の人に伝える場合には、必ず「了承しました」や「かしこまりました」などの敬語が使われます。

敬語の種類

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日本語の敬語表現には大きく分けて3種類あり、尊敬語、謙譲語、丁寧語の3つの用法をもって、TPOに分けてすべての言葉が敬語表現によって使い分けられます。その場合も、それぞれの場面や状況によって尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い分けがされるため、「どんな場合にその3つの敬語表現を使うか」ということをあらかじめ知っておく必要があります。

尊敬語は「目上の人に対して話者が一方的に敬意を示す敬語表現」を意味し、多くの場合はビジネス上のやり取りで使われます。謙譲語は「相手と自分の立場や関係性を問わず、話者が自発的に立場や姿勢を低めて敬意を示す敬語表現」を意味し、丁寧語は「不特定多数の人々に丁寧な言葉遣いによって敬意を示す敬語表現」を意味します。

「いいですよ」は敬語表現となるか

「いいですよ」という言葉の響きは、一見、誰に対しても「丁寧な言葉遣いによる敬語表現」として聞こえますが、「いいですよ」という表現は「です・ます調」による表現となるため尊敬語・謙譲語には認められず、丁寧語表現として受け取られます。

丁寧語も先述のように立派な敬語表現の1つになるため、状況や場面によっては敬語表現として認められますが、目上の人(上司)やお得意先、立場が上位にある人や尊敬する人に対して言う言葉となれば、やはり尊敬語や謙譲語で表現することが適切と言えます。

・了承しました
・承りました
・かしこまりました
・そのようにご対応させていただきます
・承知いたしました
・了解いたしました

これらの言葉が「いいですよ」の尊敬語・謙譲語として認められるため、特にビジネス上で「いいですよ」と相手に伝える際には上記の表現をすることがベターでしょう。

メールでの「いいですよ」の使い方

ビジネスメールで「いいですよ」という旨を伝える場合でも、これまでにご紹介しました尊敬語・謙譲語・丁寧語による「いいですよ」という表現をそのまま使うことはできます。しかし先でお伝えしましたように、特にビジネスメールで伝える場合は丁寧語よりも、尊敬語や謙譲語による伝え方がベターになります。

・了承いたしました
・承りました
・かしこまりました

この3つの言い方が一般的で、「了解いたしました」という表現はどちらかと言うと丁寧語に近いニュアンスを相手に伝えるため、この場合は「了承いたしました」とする方がよいでしょう。

特に電子メールでやり取り・連絡交換をする場合には、相手に自分が書いた文面を反省される可能性がありますので、必ず文書作成後には表記チェックをし、誤字脱字や表現の正誤について確認することが大切です。

ビジネスでの「いいですよ」の使い方

先述でご紹介しましたように、ビジネス用語として「いいですよ」という旨を相手に伝える場合、「いいですよ」という言い方をそのまますることはよくありません。お伝えしましたように「いいですよ」という表現は丁寧語表現となるため、ただ不特定多数の人々に公示する一般的な敬語表現にしかなりません。

ビジネス上のやり取りでは必ず上司と部下の関係や、先方の会社やお得意先との連絡交換となるため、ビジネス上で一般的に使われている尊敬語・謙譲語による表現を使うことが必要になります。

・かしこまりました
・了承いたしました
・了解いたしました(「了承」の方がベター)
・そのようにご対応させていただきます
・承知いたしました

これらの言葉が一般的に使用されており、逆に言えばこれらの表現さえ覚えておけば「いいですよ」の敬語表現を使い分けられることになります。

「いいですよ」を敬語表現するときの例文

1つの言葉を覚える際には、その言葉を含めた例文を自分で作り、その例文の中で覚えるべき言葉の意味や用法が「どんなふうに活用されているか」を独学することが実に効果的です。

・先日、承りました書類作成を本日にさせていただいてもよろしいでしょうか。
・○○企画さまよりいただきました案件につきまして、了承いたしました。
・Aプランにつきまして、承諾させていただきます。
・そちらの件につきましては、先日に承っております。
・承知いたしました、そのようにご対応させていただきます。
・○○の件につきまして、かしこまりました。

相手に「いいですよ」と許可の旨を伝える際には、まず「了承しました」という言葉を冒頭に持ってくるのがベターです。

「いいですよ」の別の敬語表現例

先述でいくつかご紹介しましたが、「いいですよ」の敬語表現がすでに「別の表現」となっており、「了承しました」や「かしこまりました」という表現は一般的に「いいですよ」という許可を示す代替語となっています。

・了承しました
・了承いたしました
・了解いたしました
・かしこまりました
・問題ございません
・差し支えございません
・承諾いたしました
・承りました

これらの言葉・表現が「いいですよ」の敬語表現として認められ、さらにこれらの言葉は「いいですよ」の別の表現例としても認められることになります。

「いいですよ」の類義語と意味

言葉を覚える際には、その言葉の関連語をワンセットで覚えることが効果的です。この関連語に類義語や対義語があり、この類義語と対義語を一緒に覚えることによって、1つの言葉をさらに多角的に理解し、自分の言葉・表現として活用することができます。

・許可
・許容
・大丈夫
・良い
・同意
・見事
・麗らか(うららか:整っていることにより許容される)
・公認
・海容(かいよう:寛大な心で口実を受け入れる)
・認める
・堪忍(かんにん:認める、受け入れる)
・赦免(しゃめん:罪を許すこと、許容)
・認許(にんきょ:許容すること)
・受容(じゅよう:受け入れること)
・容受(ようじゅ:「受容」に同じ)
・允許(いんきょ:認めること)
・認可
・アドミッション(admission:許容、認めること)

これらのことば言葉が並びますが、どの言葉も「許容すること」や「許すこと」の意味合いを含みます。

「いいですよ」の対義語と意味

類義語があれば対義語もある、ということで「いいですよ」という言葉の対義語もきちんと用意されています。類義語と一緒に覚えておくとよいでしょう。

・却下
・棄却(ききゃく:要求を認めないこと)
・不許可
・不承知
・不認可
・不同意
・不賛成
・否定
・不満
・難色
・不承認
・不服
・異議
・禁止
・厳禁
・クレーム(claim:不服要請)

これらのことば言葉が並びますが、どの言葉にも「許さない」、「同意しない」、「申し出を却下する」などの、相手の要求に賛成しない姿勢や意味合いが含まれます。

「いいですよ」の英語表記と意味

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「いいですよ」という言葉を英語に直すと、「permission(許可)」、「OK(良い)」、「approval(賛成)」、「acknowledgment(承認)」、「recognition(承認、認可)」、「consent(承諾)」、「same meaning(同意)」、「favor(賛成)」、「sanction(決定、許容)」、「support(賛同、支援)」、「endorsement(賛同、認可)」、「official certification(認可、検定)」などの言葉に置き換えられます。

「いいですよ」の英語表現と意味(1)

先でご紹介しました「いいですよ」の英語表記を参考にして、「いいですよ」の意味合いを含めた英語の例文をいくつかご紹介します。

・Regarding the proposal received on the other day, I will approve it.
「先日に承りました企画書につきまして、承認させていただきます。」
・Regarding preparation of the report, we have received it.
「報告書作成につきまして、承知いたしました。」
・For that matter, please leave it to us.
「その件につきましては、わたくしどもにお任せください。」
・In the executive board meeting, we approved it.
「重役会議におきまして、承認させていただきました。」

「いいですよ」の英語表現と意味(2)

先述でご紹介しました「いいですよ」の英語表現に引き続き、さらに具体的な「いいですよ」の英語の例文をご紹介します。

・Regarding that matter, I will receive it again later.
「その案件につきましては、後日改めて承ります。」
・Regarding the preparation of the report, I received it firmly today.
「報告書の作成につきましては、本日にしっかりと承りました。」
・In promoting the business plan, I will assume the facilitator of that.
「事業計画推進におきまして、進行役を引き受けさせていただきます。」

「いいですよ」の正確な敬語表現とその用例をマスターしましょう

いかがでしたか。今回は「いいですよ」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現と題して、「いいですよ」という言葉の正確な敬語表現の用例、またさまざまな分野で扱われる「いいですよ」の活用についてご紹介しました。

「いいですよという言葉の敬語表現は」と聞かれても、なかなか即答できる人は少ないでしょうか。それはあまり「いいですよ」という表現を敬語に改める機会を意識していないことが原因していて、はっきりと「いいですよ」や「許容すること」の敬語について学んでいないことも理由にあります。

ビジネス上のやり取りでは必ずこの「いいですよ」や「許可します」といった「了承すること」の敬語表現を使う機会が訪れますので、そのときのために日頃から「いいですよ」という許可を示す敬語表現をしっかりとマスターしておきましょう。

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