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「乗る」の敬語表現
まずはじめに「乗る」の敬語表現について丁寧語、尊敬語、謙譲語の3つに分けてご紹介していきます。
丁寧語
「乗る」の丁寧語「乗ります」という敬語表現を用いた例文をいくつかあげていきます。
「これから電車に乗ります。」
「次のバスに乗りますか。」
尊敬語
尊敬語は乗る人に対して敬意を示す敬語表現なので乗るのは目上の人です。実際に乗る人である目上の人に敬意を示さなければいけません。尊敬語の敬語表現である「お~になる」という尊敬語の敬語表現を利用して「お乗りになる」とします。
「乗る」の尊敬語「お乗りになる」を用いた例文をあげます。
・「部長はバイクにお乗りになるそうです。」
・「自転車にお乗りになりますか。」
謙譲語
謙譲語は自分の乗るという動作をへりくだって表現することで相手に敬意を示します。そのため何かに乗るのは自分自身になります。
「乗る」を謙譲語にするには謙譲語の敬語表現「お~する」をつけて「お乗りする」とすることで謙譲語にすることができます。
「乗る」の謙譲語「お乗りする」を用いた例文をあげていきます。
・「一緒にお乗りしてもよろしいでしょうか。」
・「係員もご一緒にお乗りします。」
「乗る」の敬語表現には「お」がつく
たとえば「ご連絡」、「お作りします」や「お迎え」などのように「お」や「ご」をつけて丁寧な敬語表現になる言葉はたくさんあります。「乗る」にも「お」をつけて「お乗り」とすることで「乗る」というよりも丁寧な印象の敬語表現になります。
「乗る」の敬語での使い方
敬語の種類
丁寧語「乗ります」は「乗る」に「です、ます、ございます」などを使って丁寧に表現することによって話し相手に対して敬意を示します。
尊敬語「お乗りになる」は相手が何かに乗ることに対して敬意を示めします。
謙譲語「お乗りする」は自分が乗ることをへりくだって表現することで相手を持ち上げて敬意を示す表現です。
使い方
「乗る」の使い方としては丁寧語「乗ります」では丁寧さは高くはないですが、乗るということを目上の人に敬語を用いながらシンプルに回りくどくならずに伝えることができます。
「乗る」の尊敬語「お乗りになる」を用いると敬意をはらうべき目上の人が何かに乗る場合に使うことができます。目上の人が乗るということ対して敬意を示すことができます。
「乗る」の謙譲語「お乗りする」は自分が何かに乗るときに自分の乗るという動作をへりくだって表現することで相手に敬意を示すことができます。
メールでの使い方
まずは「乗る」の丁寧語「乗ります」を用いた例です。
「明日は船に乗りますので悪天候の場合は延期になることがございます。」
続いて「乗る」の尊敬語「お乗りになる」を用いた例です。
「無料シャトルバスにお乗りになる際は会員証を必ずご提示くださいますようお願いいたします。」
最後に「乗る」の謙譲語「お乗りする」の例です。
「当日のバスには係員もお乗りしますので何かございましたらお気軽にご相談くださいませ。」
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「乗る」を敬語表現するときの例文
今回は「相談に乗る」、「飛行機に乗る」、「エレベーターに乗る」、「車に乗る」の敬語表現についてとりあげていきます。「相談に乗る」、「飛行機に乗る」、「エレベーターに乗る」、「車に乗る」は敬語ではどのように用いられるのでしょうか。例文をあげながらご紹介していきます。
相談に
「私でよければいつでも相談に乗ります。」
「相談に乗る」の尊敬語は「(ご)相談に乗ってくださる」です。例文をご紹介します。
「本日はお忙しい中相談に乗ってくださってありがとうございました。」
「相談に乗る」の謙譲語は「(ご)相談に乗らせていただく」です。例文をご紹介します。
「何かございましたらいつでもご相談に乗らせていただきますのでお気軽にご連絡ください。」
また「相談」と目上の人に敬語で言うときにも「相談」という言葉に丁寧さを出すことができる「ご」をつけて「ご相談」という形でよく使われます。そして誰が相談するのか、誰に敬意をはらう必要があるのかによって「ご相談」の後ろの敬語表現が変わってきます。
エレベーター
「エレベーターに乗る」の尊敬語も同じように「エレベーターにお乗りになる」です。例文をご紹介します。「エレベーターにお乗りになる際は降りる方を先にお通しください。」
「エレベーターに乗る」の謙譲語は「エレベーターにお乗りする」です。例文をご紹介します。「私も一緒にエレベーターにお乗りして下までお見送りいたします。」
飛行機
「飛行機に乗る」の丁寧語は「飛行機に乗ります」や「飛行機に搭乗します」です。例文をご紹介します。
「私共も一緒に飛行機に搭乗します。」
「飛行機に乗る」の尊敬語は「飛行機にお乗りになる」や「飛行機にご搭乗になる」、「飛行機に(ご)搭乗なさる」です。
「飛行機にご搭乗なさるお客様は搭乗ゲートまで早めにお越しください。」
「飛行機に乗る」の謙譲語は「飛行機にお乗りする」や「飛行機に(ご)搭乗いたします」です。例文をご紹介します。
「何かございましたら係員も一緒に飛行機に搭乗いたしますのでご相談ください。」
車
「車に乗る」の丁寧語は「車に乗ります」や「車に乗車します」です。例文をご紹介します。
「今から車に乗車しますので集まってください。」
「車に乗る」の尊敬語は「車にお乗りになる」や「車にご乗車になる」、「車に(ご)乗車なさる」です。
「今、迎えの車にご乗車になったと連絡がありました。」
「車に乗る」の謙譲語は「車にお乗りする」や「車に(ご)乗車いたします」です。例文をご紹介します。
「スタッフも同じ車にご乗車いたしますのでご了承ください。」
また「乗車」や「搭乗」と目上の人に敬語で言うときにも丁寧さを出すことができる「ご」をつけた形でよく使われます。
「乗る」の別の敬語表現例
「乗る」を別の表現を用いて表せる言葉をまとめると飛行機に乗ることを意味する「搭乗」、車に乗ることを意味する「乗車」さらに船に乗ることを意味する「乗船」があります。
いずれも敬語表現をする場合には「乗船」を例に挙げてまとめると丁寧語は「乗船します」、尊敬語は「ご乗船になる」や「(ご)乗船なさる」、謙譲語は「(ご)乗船いたします」となります。
「搭乗」や「乗車」も「乗船」の部分が変わるだけで後ろの部分は同じです。
また、乗り物の中に入ることを意味する「乗り込む」もあります。たとえば「今からバスに乗り込みます」のように「乗る」の代わりに使われることもあります。
「乗る」の敬語は使う機会が多い
「乗る」はよく使われる言葉でありかつシンプルな言葉です。なので言い換えられる言葉がたくさんあったり、「相談に乗る」のように本来の乗り物に乗るという意味から離れた言葉もあったりしたので敬語表現も難しく感じられた方も多いのではないでしょうか。
「乗る」の敬語表現は「乗る」に「お」が付いて「お乗り」となったり、丁寧語「乗ります」という簡単なものから尊敬語「お乗りになる」、謙譲語「お乗りする」まで似た敬語表現がいろいろあります。
また「搭乗」や「乗車」など別の言葉を用いた表現もあり覚えることは多いですが、正しく使えるようになるといろいろな場面において使える便利な敬語表現ですので少しずつ使えるようにしていきましょう。