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「直近」の意味と使い方・対義語・未来に関して使う際の注意点

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「直近」の意味と使い方

日頃何も意識せずに使っている言葉のひとつとして「直近(ちょっきん)」がありますが、この言葉の正しい意味と正しい使い方をご存知でしょうか。実はこの「直近」には、知っている人が少ない意味と、使い方が多く存在します。

直近の意味

読み方は「ちょっきん」です。意味は、該当する物事に対して「最も近いこと」を指します。
今現在や今いるこの場所から考えて、「すぐ近くに位置するさま」を言います。さらに意味を大きく分けると、「距離的に最も近いさま」と「時間的に最も近いさま」に分類されます。加えて人間関係を示す言葉としても使います。

「直近」の使い方

「直近」の意味は大きく分けて2つあると分かりましたが、それぞれの使い方をさらに詳しくご紹介します。

距離的に最も近いさま

・駅直近のコンビニエンスストア
意味:駅から一番近いコンビニエンスストア

・実家直近の郵便局の隣にある公園
意味:実家から一番近い郵便局の隣にある公園

・ここから直近の駅は、東京駅です。
意味:ここから一番近い駅は、東京駅です。

・あの駅直近の公園は、ここです。
意味:あの駅から一番近い公園は、ここです。

時間的に最も近いさま

・直近のイベントはとてもキツイ
意味:一番近いイベントはとてもキツイ

・直近の仕事はいつありますか?
意味:一番近い仕事はいつありますか?

・この会社には直近で伺います。
意味:この会社には最初に伺います。

・彼の直近の仕事は2日前でした。
意味:彼の最近の仕事は2日前でした。

「直近」の類語・言い換え

「直近」の類語と言い換えをご紹介します。なかなか覚えにくい項目ではありますが、知っておくと大人の会話の中で、ワンランクアップした会話をすることができるでしょう。

類語は、似た意味を持つ言葉、意味が同じ言葉をさします。言い換えは、意味をかえずに類語を使って文章だけを換えることを言います。

「直近」の類語

「直近」の類語にも時間的と、距離的物理的の2種類に分かれます。

類語:時間的な直近

つい最近、近々(きんきん)、すぐにも、間もない、さきほど、ついさっき、さっき、ごく最近、ごくごく最近。などがあります。

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類語:距離物理的な直近

すぐ側、目の先、目先、すぐそこ、そこ、すぐ目の前、すぐ先、側、傍、手元、お手元、目と鼻の先、足元、それ。などがあります。

言い換え

直近を使った文章を意味が似た他の言葉(類語)を使って言い換えてみると、より意味が明確になる事がわかります。逆に、直近を使った方がシンプルな文章になることもありますので、多くの言葉を類語とセットで習得して文章やシチュエーションによって使い分けられると良いでしょう。会話をしている相手によって言葉をかえると、会話がうまい人になれます。

言い換え:時間的直近

「直近のイベントは、とてもキツイ」言い換えると『間もなく始まるイベントは、とてもキツイ』

「直近の仕事はいつですか」言い換えると『近々の仕事はいつですか』

「この会社には、直近で伺います。」言い換えると『この会社には、近々伺います。』

「直近で出会った人物は誰ですか」言い換えると『つい最近出会った人物は誰ですか』もしくは『先ほど出会った人物は誰ですか』

言い換え:距離物理的直近

「駅直近のコンビニエンスストア」言い換えると『駅の目の前のコンビニエンスストア』もしくは『駅のすぐ傍のコンビニエンスストア』

「実家直近の郵便局」言い換えると『実家に一番近い郵便局』もしくは『実家から目と鼻の先にある郵便局』

「ここから直近の駅は、東京駅です。」言い換えると『ここから一番近い駅は、東京駅です。』もしくは『東京駅は、目先にあります』他には、『ここからすぐ先にある駅は、東京駅です。』

「直近」の対義語・反対語

「直近」の対義語・反対語をご紹介します。日頃の会話の中で「直近」を多く使っている方は、対義語・反対語もセットで覚えておくとビジネスシーンにて生かされます。

対義語・反対語

「直近」の対義語・反対語を2つの使い方に分けてご紹介します。

対義語とは意味が反対となる語のことを言います。意味が対象となっている語のことも指し、反対語や対語、反義語や反意語とも言います。例としては、「右と左」「上と下」「良いと悪い」があります。

対義語:時間的直近

間遠、そのうち、いつか、将来。など

時間的な意味での直近の対義語は、まだ時間に余裕があるさまが伝わります。すぐ目前に迫っていないことや曖昧な言葉が対義語とされていることから、いかに「直近」が表す言葉がその物事を近くに捉えるべきかを分からせてくれます。「とても現実的なことに対して使うのが直近」とも覚えましょう。

対義語:距離物理的直近

あちら、遠方、周囲、向こう側、それ、あれ。など

距離物理的な意味での直近の対義語は、距離が近くないさまが伝わります。これらは、距離が近くない対象のことを指しているため、直近を使う時には距離が非常に近いことを相手に伝えたいときに使えることが、よく分かります。「今いる場所や、対象となる場所からとても近いことをいう」のが直近です。

対義語・反対語例文

「直近」の対義語、反対語を使った例文をご紹介します。

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時間的直近

「直近で行われるイベントは、とてもキツイ」言い換えると『そろそろ行われるイベントは、とてもキツイ』

「直近で始まる仕事はいつからですか」言い換えると『そのうち始まる仕事はいつからですか』

「この会社には、直近で伺います。」言い換えると『この会社には、いつか伺います。』

「直近で出会った人物は誰ですか」言い換えると『先日出会った人物は誰ですか』

距離物理的直近

「駅直近のコンビニエンスストア」言い換えると『駅から遠いコンビニエンスストア』

「実家直近の郵便局」言い換えると『実家から一番遠い郵便局』

「ここから直近の駅は、東京駅です。」言い換えると『ここから一番遠い駅は、東京駅です。』もしくは『東京駅は、向こう側にあります。』

未来の事に関して「直近」を使う場合の注意点

時間的な意味をもつ「直近」には、基本的に未来を指す言葉というイメージがありますが、言葉として使う際にはいくつかの注意点があります。

現代では使い方が曖昧な言葉

これまで、「直近」についての意味や同義語、対義語そしてその使い方をご紹介してきましたが、言葉は私たちが使っていくなかで、徐々に意味や使い方が変化してきます。

「直近」も、一昔前までは「過去最も近いものごと」を表現する言葉でした。つまり、過去のことを指す言葉として存在していたのですが、現代においては自分を中心として、「過去にも現在にも未来にも当てはまる最も近いものごと」を指すようになってきました。

未来に関しての使い方

現代において、使い方が曖昧になってきた「直近」は、未来に関して言う場合、違う言葉を選んだ方が良い場合もあります。

例えば、元々は過去を示す言葉であったため、人によっては違和感を覚えることがあります。もし的確に内容を伝えたいときは、未来に関して言う場合は「間近」を使うと間違えなく相手に伝わるでしょう。

使い方例としては、過去の場合『直近の仕事は大変だった』となり、未来の場合は『大変な仕事が間近に迫っている』と使います。

「直近」はいつまでの事を言えるのか

今まで、時間的な意味合いで使ってきた「直近」という言葉に対して、意味や使い方は詳しくご紹介してきましたが、その意味が示す期間についてはあまり触れずにいました。実際の所、今現在から考えていつまでのことを言えるのでしょうか。日頃なんとなくこの言葉を使っている方にとっては、すぐに答えが出ない疑問です。

直近が示す期間

時間的な意味で使用する場合の直近が指す期間は、「現時点から最も近い」と覚えましょう。これは、現時点から最も近いということで「過去」も「現在」も「未来」も全てを示すことができます。期間的に考えると、「過去にも未来にもさかのぼることができる」ということです。

しかし、過去や現在、未来という括りだけではまだ期間のイメージが付きにくいのが事実です。直近が使える期間は今現在から考えて、一番近いことを表現したい時に使うと覚えましょう。期間に関しては、それだけ覚えましょう。

さらに、一般的には、未来のことを言う時に多く使われますが、「過去のことに対しても使える言葉」ということを記憶しておくと、より大人な会話ができるようになるでしょう。

過去・現在・未来それぞれの使い方

過去『直近の水曜日、わたしの会社では会議が行われた。』

現在、未来『直近で会議が行われるので、わたしは急いで向かわなければならない。』この文章は、今直ぐに物事が行われる様が伝わります。

『直近の水曜日、わたしの会社では重要な会議が行われる。』は、近い将来を表現しています。

人間関係に対しても使える言葉

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これまで、時間的な意味合いでの使い方と距離物理的な意味合いでの使い方をご紹介してきましたが、実は直近という言葉にはもうひとつの使い方があります。

人間関係を表現する

表題にもあるように、直近は「人間関係」を表現することもできます。主語に対しての直近の○○という風に、自分や対象となる人と、その相手がどのような関係なのかを伝えることができます。直近が意味する「一番近い」というイメージを人間関係にも応用してみると、その相手とも関係がとても近いことを表現できます。

人間関係を表現する例文

直近を使用すると、関係性がより明確になり、シンプルな大人の文章構成になるのがわかります。

「わたしがお世話になっている上司はとても厳しいです。」言い換えると『わたしの直近の上司はとても厳しいです。』

「一番近い存在である上司は、とても優しくて良い人です。」言い換えると『直近の上司は、とても優しくて良い人です。』

直近だけでは分かりにくい文章

例えば、「直近のイベント」という文章では、「一番近いイベント」という意味ですが過去の話しなのか未来の話しなのか、その文章が意味することがどの時期にあるのか、分かりません。場合によっては、距離の話しをしているのか時間の話しをしているのかも分からない文章があります。

文章構成に気をつける

直近を使う場合は、文章を最後まできちんと作らないと本当の意味は相手に伝わりません。

「直近のイベントはとても」

時間的な意味での文章を作る時、過去の場合は、『楽しかった』となり、「直近のイベントはとても楽しかった」という文章ができあがります。未来の場合は、『楽しみだ』となり、『直近のイベントはとても楽しみだ』という文章になります。

場所を意味する直近の場合、「騒がしい」を語尾に持ってきて「直近のイベントはとても騒がしい」という文章ができあがります。

このように、語尾に使われる動詞や内容で意味合いがいっきにかわってきます。相手に意味をしっかりと伝えるために、最後まで文章を考えましょう。

「直近」を正しく使おう

私たちが日頃、意識せずに使っているこの言葉「直近」には多くの意味があり、正しい使い方があることが分かりました。世界中には多くの言葉がありますが、日本語が難しいと言われる訳も証明される程、多くの使い方があります。

日本語を正しく使うことは、日本人であるわたしたちでも容易でありませんが、恥ずかしい思いをしないためにも、大人の会話ができるようにそして、一番は日本人であるために、まずは意味や使い方を知り、気をつけて使ってみることです。改めて、「直近=最も近い」ということを頭にインプットさせましょう。

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