[allpage_toc]
「持ってきてくれる」の敬語表現ってなんていうの?
「持ってきてくれる」の敬語表現とは
<例文>
・自身の忘れ物に対して親が届けてくれる場合
「教科書を忘れてしまったけど、親が持ってきてくれる」
・友人とホームパーティーの場合
「私は料理で、○○さんはケーキを持ってきてくれるよ」
普段の生活の中で使ったことある、という表現ではないでしょうか。このような言い方を相手側が目上の人になる場合や、ビジネスシーンとなると敬語を用いて「持ってきてくださる」、「持ってきてくれます」という表現に変わります。
「持ってきてくれる」の敬語はこんな時に使おう
敬語の種類をおさえよう
尊敬語
謙譲語
丁寧語
「持ってきてくれる」の敬語の使い方は?
「くれる」という動作は、相手が主体となり自分が受ける側になります。ここで大事なことは相手が主体となることであり、このことを理解していれば簡単に敬語に直すことができます。
使い方は、尊敬語・謙譲語・丁寧語の順でご紹介していきます。
まず、尊敬語は「持ってきてくださる」、「持ってきてくださるそうです」が挙げられます。次に、謙譲語は自分が主体となるため謙譲語はありません。後ほど類似語を踏まえ解説します。最後に、丁寧語は「持ってきてくれます」となります。
思ったより言い方が少ない、と感じた方もいらっしゃることでしょう。類似語の敬語表現も意識せず使っていることが多く、「くれる」の動作に関する敬語表現は意外と少ないのが現状です。
メールでの使い方はどうなる?
[no_toc]
「くれる」の動作の場合相手が主体となるのですが、メールの場合は「自分」が「相手」に向けて発信します。そのため、自分が主体となる謙譲語を用いることが正解となります。ここで「あれ、さっきまでの説明だと謙譲語はないって言ってなかった?」と思った方がいることでしょう。では、どう表現するのが正しいのでしょうか。
メールでは「持ってきていただく」となる
類似語であっても意味の違いを理解していることが大切なので、主体が相手から自分に変わった場合は自信をもって「いただく」という表現をつかいましょう。ややこしい部分ではありますが、ぜひマスターしていきましょう。
「持ってきてくれる」の敬語表現の例文をみてみよう
相手がお客様や取引先など外部の場合
お客様を相手にする場合は、「持ってきてくださいまして、ありがとうございます」でも十分丁寧ですが、持ってきてくれる動作の前にワンクッション入れて「お手数おかけしました。持ってきてくださりありがとうございます」という言い方にすると、より相手に良い印象を持っていただけます。お客様の雰囲気によって使い分けると良いでしょう。
取引先の場合は、持ってきてくれるという言葉のうち「持ってくる」の部分をさらに丁寧に言い換えてみましょう。「お持ちくださいまして、ありがとうございます」と表現することができます。お客様の例と同じようにクッション言葉を用いて使用すると、より良いでしょう。
気を付けたい言い方
一見あまり気になりませんが、「持参する」という言葉は謙譲語になります。敬語をしっかり使いこなしている方からしたら、すぐに気づかれてしまうミスですので今まで使っていた方もぜひ気を付けてみてください。
「持ってきてくれる」の別の敬語表現はある?
お客様や取引先の場合
同様に、取引先に必要なものを持ってきてくれるようお願いしたい場合は、「お手数ですがこちらの書類にご記入のうえ、お持ちいただいてもよろしいでしょうか」と表現しましょう。また、「持ってきてくれる」の例文でもご紹介しましたが、上記のような依頼をする場合もクッション言葉を使うことをおススメします。
クッション言葉を使おう
クッション言葉で覚えておきたい5つ
上記のクッション言葉は、依頼を柔らかい印象に変えてくれるので場面に応じてぜひ使ってみてください。ただ必要以上に多用してしまうと、かえって不自然な表現になってしまうので敬語表現と同じように、正しく使えるようにしましょう。
[no_toc]
「持ってきてくれる」の敬語表現を使いこなそう
厳密には異なる動作の敬語表現ですが、決して間違いという訳ではありません。要は伝えたいことが伝われば十分です。ただ、日本人として、社会人として正しい敬語表現を使えることは何より大きな武器になります。ぜひ、ワンステップ上の社会人に向けて使いこなしましょう。