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「ご協力」の意味とは?
「ご協力」とは、目的に向かって人と力を合わせるという意味です。一人で行うのではなく、協力の先には必ず他者が存在します。ビジネスシーンにおいて、他者とまったく関わりを持たずに完結する仕事はありません。どんな仕事にも必要なのがコミュニケーション、つまり他者との協力・連携です。しかし、それは弁舌の巧みさという意味ではありません。相手の行動に対し、「ご協力ありがとうございます」といかに自然にスマートに伝えられるかが重要なキーとなります。
この記事では、主にビジネス文書に特化した「ご協力」の使い方をご紹介します。社内外を問わず、あらゆる場面でご活用頂けるような項目にまとめてみましたので、ぜひ参考にしてみてください。
ビジネス文書での「ご協力」の使い方
「ご協力~」は、プライベートでも使用する機会が多い言葉の一つですが、ビジネスではどのような場面で使用するのでしょうか?同僚・上司・得意先などへの依頼時など、あらゆる場面において必要不可欠な言葉といえます。しかし、間違った使い方をしたり多用してしまったりすると、ここぞという時に信用を失いかねません。「あの人は協力要請ばっかりだ」ということにならないために、正しい使い方を覚えておきましょう。
文の始まりに使うのがポイント!
例えば、「ご協力ありがとうございます」という一文を加える場合、あなたなら文書のどこにおきますか?文中?文末?下記の例文を使って検証していきましょう。
例1:「●●様 いつも多大なご協力を頂き、誠にありがとうございます。さて今回は~」
例2:「上記の件、承知しました。いつも多大なご協力を頂き、誠にありがとうございます。」
伝える文言は同じですが、文章のどこに入れるかにより印象が大きく変わることが分かります。例1の使い方では、今回の本題に先立ってお礼を伝えることで、文書を見て下さっている相手に対し「私はいつも感謝していますよ」という気持ちを伝えることが出来ます。ありがとうと言われて嫌な気持ちになる人はいません。
また、この先立って伝えるテクニックは、日常でも良く使われていると思いませんか?コンビニ等のトイレです。「トイレ美化にご協力いただきありがとうございます」誰しも一度は目にしたことのある文面ではないでしょうか。トイレを使う前にこの文面を見てしまうと、人間の心理としてこれに従おうとする気持ちが芽生えます。このテクニックは、そういった心理に基づいて作られているのです。
次に、例2の使い方を見てみましょう。こちらは例1と異なり、本題を伝え終えた文末で使用しています。ここで強調しておきたいのは、例2の使い方は決して間違いではないということです。文末で使うことにより、「本題について今回もくれぐれもよろしくお願いしますね」といった気持ちを表しています。念押しの意味でのクッション言葉とも読み取れます。
「ご協力~」の例文
では、「ご協力」をつかった具体的な例文を、3つのパターンにわけて説明していきます。
ご協力「ありがとうございます」
一番シンプルに、相手に対して感謝の気持ちを伝えられる一文です。注意すべき点は、口語よりも薄く感じる傾向にあり、なおかつシンプルであるが故にさらに冷たい印象を与えてしまう恐れがあります。そこで、クッション言葉を用いた例文をご紹介します。
◆誠意あるご協力ありがとうございます
◆お忙しい中でのご協力、誠にありがとうございます
いかがでしょうか?たった一文の「ご協力ありがとうございます」よりも、クッション言葉を使うことにより、書き手の気持ちがさらに伝わる印象を受けます。
「クッション言葉」については、下記のリンクに詳しく紹介されています。ぜひ参考になさってみてください。
ご協力「いただき」
次に、「ご協力いただき~」という、一段階改まったシーンで活用できる一文をご紹介します。「いただく」という言葉には、「相手」が「私」に○○をしてくれた、という意味を持ちます。
◆この度はご協力いただきありがとうございました
◆ご協力いただきましたことで大変助かりました
相手が、自分のために時間を割いて対応してくれたことに感謝しています、という気持ちがより込められた文章になりました。受け取る相手は好印象を抱いてくれることでしょう。
ご協力を「賜り」
さらに目上の上司や取引先などに対して、もっとも言葉に気を付けて丁寧に伝えるためには「賜る」を使用すると良いでしょう。「賜(たまわ)る」とは、目上から恩恵を受けるという意味です。ビジネスシーンの他にも改まった席でのスピーチなどでもよく使用される謙譲語なので、耳にする機会も多いのではないでしょうか。「賜る」を用いた例文を確認していきましょう。
◆いつも多大なご協力を賜り、誠にありがとうございます
◆大なるご協力・ご声援を賜りましたことを、大変ありがたく存じます
このように「賜る」を使うことによって、相手への感謝の気持ちを惜しみない賛辞の言葉として捉えてもらうことを手助けしてくれます。また、とても丁寧な人だな、と自分のイメージアップも図ることができます。
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「ご協力」の類義語は?
「ご協力」とほぼ同じ意味を持つ類義語にはどのような単語があるのでしょうか?「共同」「連携」「ご支援」「お力添え」「ご協賛」これらは、使用するシーンや相手によって使い分けが必要になってきます。ただ、語彙が豊富であることはあなたの大きなセールスポイントになることは間違いありません。以下、それぞれの言葉が持つ意味を確認していきましょう。
類義語①:共同
共同は、「共に同じ」と書くように、二人以上が力を出し合って一つのことを成し遂げる様を表しています。「協同」とも書きます。まさに協力と同じ意味ですよね。また、「共同」には、同じ条件・同じ資格で関わることを指します。どちらかの力が強かったりすると、それはもう「共同」ではないのです。
類義語②:連携
連携は、同じ目的をもつ者同士が、お互いに連絡を取り合って協調し機能することを意味します。ビジネスシーンでよく使われるのは、主に対会社のお取引という意味合いが強く出ています。このことから、個人間のやり取り以上の慎重さが求められる印象を受けます。
類義語③:ご支援
ご支援は、行う力を貸して助けることを意味します。「ご協力」よりも相手の力が大きく、自分が何かをするために、相手に力を貸してもらいたい時に使用します。
自分から他者に協力を依頼するとき、たとえば災害時の義捐金をお願いする際などに「あなたのご支援をお願いします」という使い方があります。一般的には後者の意味合いがより浸透しているのではないでしょうか。
類義語④:お力添え
お力添えは、自分が何かを成し遂げるための助言や助けを必要としているイメージを持ちます。「ご協力」よりも立場が異なったり、目上の相手の場合に使用するといいでしょう。「ご協力」よりもソフトでやわらかい印象ですので、ビジネスシーン以外でも改まった席での使用も問題ありません。
類義語⑤:ご協賛
□ご協賛は、催し物などの趣旨に賛同し協力すること意味を持ちます。いわゆるスポンサーのことを指します。対価であったり時間であったり、「ご協力」以上の大きな労力と言えます。
あなたのファンを増やしましょう!
今回は、ビジネス文書における「ご協力」の使い方について、意味や例文を伴いご紹介しました。自分以外の他者に依頼をするわけですから、社内・社外を問わず誰からも快く引き受けてもらい、お互いが気持ちよく仕事を終えることができるよう、また次の機会に繋がるように日頃からどんどん使っていきましょう。
その際は、文の始まりに使うことをお忘れなく!「ご協力」の類義語も合わせて活用し、語彙を豊富に持つことで、あなたのセールスポイントがひとつ増えるばかりか味方となってくれるファンを獲得できるでしょう。