[allpage_toc]
ビジネスシーンにおける敬語
ビジネスシーンにおける敬語というのは特殊で、社会人として長く働いていてもなかなか正しい敬語を使えていないということもしばしばあります。
正しい敬語を自然に使えるようになりたいと考える方のために、今回はビジネスシーンで聞かれる「思われます」の想定されるシーンごとに紹介していきます。
「思われます」は敬語なのか?
「思し召す」というのは日常ではあまり使われることはありませんので、「思う」の尊敬語としては「お思いになる」か「思われる」と覚えておくとよいでしょう。
尊敬語+丁寧語や、謙譲語+丁寧語は、丁寧語単体よりも強い敬意を込めた表現になります。そこから「思われます」も尊敬語+丁寧語と考えられるわけです。
「~になるのが当然だ」という意味の「思われます」はNG
こちらは、ですます調で丁寧にしているだけですので、敬語としては不適切な言葉といえます。自発の言葉とは、自然にそうなるという言葉のことをいいます。
「思われます」の場合には、「~になるのが当然だ」という意味になります。これではビジネスシーンにおいては相手に対して失礼な表現になりますので、ビジネスシーンで「思われます」の使い方には注意が必要なのです。
「思われます」の正しい使い方とは
尊敬語とはそもそも、相手が動作の主体である場合に使う敬語です。相手の動作などを立てて、敬意を表しています。そのため尊敬語としての「思われます」は、相手の「思う」動作を立てて、敬意を示しているというわけです。
そこから考えると、「思われます」を正しく使うためには、自発の言葉の「れる」ではなく、尊敬の意味の「れる」になるようにすればいいのです。
ビジネスで「思われます」を使う場合
「思われます」は相手が動作の主体である場合に使う敬語ですので、相手に何かを問われる際などに使うことが多いのではないでしょうか。例文を挙げるとすると以下となります。
【例文】
・○○の商品について、どう思われますか。
・○○はうまくいくと思われますか。
・○○のプレゼンを、どう思われますか。
上記のような使い方をすれば、相手が思っている考えを尋ねる際に使用しているので、「れる」が相手にかかるようになり、尊敬の意味を持つようになります。
ビジネスメールでの「思われます」の表現
メールは相手の状況を確認しなくてもよい分、気軽で使いやすいですが、ビジネスメールなどの文章は、口頭でのビジネス敬語とはまた違って形に残り、ある意味口頭よりも印象深くなることがあります。
そういったことから、ビジネスで使用する際には、守らなければいけない基本的なマナーとして以下がありますので留意しましょう。
・相手に何かを伝えるときの大原則「5W1H」を意識して書く
WHEN(いつ)=年・月・日・時間・期間
WHERE(どこで)=場所・地域・会場
WHO(誰が(誰に))=主催・実施者・参加者(対象者)
WHAT(何を)=目的・主題
WHY(なぜ(どうして) )=理由・原因・経緯
HOW(どのように)=方法・詳細内容
・あいまいな表現は避ける
あいまいな表現が原因となってトラブルになることも多々あります。ビジネス上でのやり取りについては、あいまいな表現は避けるようにします。
敬語を使ってやんわりと伝えていますが、あいまいな表現で、かつ自分の憶測をもとに返答しているからです。
これでは信用できない回答となってしまいますので、しっかりと回答を確認してから「お問い合わせいただきました件につきましては、○○です」という表現が正しいでしょう。
「思われます」は「存じます」と同意?
謙譲語ですので、尊敬語の「思われます」とは違って、自分が動作の主体である場合に目上の人に対して、自分をへりくだす言い方をすることで相手への敬意を示す言葉です。
そのため、自分が思っている考えを目上の人に伝える際には、「思われます」よりも「思います」または「存じます」が適切です。「存じます」は、具体的には以下のように使います。
・○○について、お手すきの際にお聞かせいただきたく存じます。
・かねてより、○○さんにお話を伺いたいと存じておりました。
・下記の通り歓迎会を開催したいと存じます。
「存じます」には「知っている」という意味も
[no_toc]
「知っている」対象が、敬意を示すべき「人」である場合は「存じ上げる」、それ以外の「モノ」である場合には「存じる」を使う、と覚えておくと分かりやすいでしょう。「知っている」という意味の「存じ上げる」は以下のように使います。
【例文】
・その件については存じております。
・お名前はかねてより存じ上げております。
「所存です」という表現も
【例文】
・仕事に邁進する所存です。
・ ○○に尽力する所存です。
ここで注意していただきたいのは、「~と思う所存です」と使われている方がいらっしゃいますが、「所存です」は「思う」の謙譲語ですので、「思う」+「所存です」という使い方は誤りですので、ご注意ください。
尊敬語と謙譲語をマスターしよう
尊敬語だけではなく謙譲語も必要な場面で上手に使えるようになると責任ある言葉となり、社会人として成長できるでしょう。ぜひ正しいビジネス敬語を身につけて、活躍の場を広げてください。