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「方々」とは
この記事ではビジネスシーンで頻繁に出てくる「方々」の意味や使い方や、「方々」の類語である「皆様方」「各位」の使い分けについてご紹介します。
「方々」は尊敬語として使いやすい言葉なので、ぜひ覚えておきましょう。
意味
「かたがた」と読み、「お世話になった方々」などの使い方がよくされています。二人称の尊敬語で人代名詞です。単数形に使用されることもある「方々」には、方角などの意味もあります。
「方々」の意味は、同じような使われ方をされる「皆様方」と比較して考えるとわかりやすくなります。口語で使用する場合は「皆様」とした方が一般的です。「方々」というとやや文語的な印象を与えます。
人々
漠然と「人々」としたうえで、この敬称として「方々」と使います。「方々」を大まかに「人々」としてとらえ、目上の人以外の人も含めて「方々」と表現する場合もあります。
目上の人に対象を絞って「方々」を使用する場合は、漠然と「人々」の敬称となる「方々」を使うよりも、「皆様方」を使用した方が無難といえます。
方角
「方々」を方角と結びつけるアレンジはすぐにはピンときませんが、「方方」「ほうぼう」などと書きあらわすと、よく使われていることがわかります。「方々」と漢字で表記するよりも、「ほうぼう」と平仮名で表記されることが多い単語です。
「ほうぼう」の意味はいろいろな方向や場所、あちらこちらなど、たくさんの方角へ向かう場合に使われる言葉です。
「お礼方々」といった表現も
「方々」を、何々のついでに、何々がてら、何々を兼ねて、あれやこれやなどの意味として使う場合は、動作を表現する名詞のあとに付けて使用されています。
使い方
「方々」は改まった言い方で挨拶文を書くときなどに頻繁に使用される言語です。相手の方に丁寧な気持ちが伝わるたいへん情緒のある単語です。定型文から、「方々」の便利な使用方法を覚えておきましょう。
「昼食を食べ過ぎたので食後の運動方々散歩する」
「父の墓参方々九州の実家へ帰省しました」
「ご挨拶方々お礼まで」
「方々」の使い方
メールや手紙、スピーチなどで使われる「方々」は、「皆様方」や「各位」などと同じように複数の相手に対する敬意が込められていますが、ニュアンスはそれぞれ違います。
ここでは「方々」のいろいろな使い方を、例文とともにご紹介していきます。
人々を指す「方々」の例文
使い方の例として、「秘書の方々と一緒に上海行きの飛行機に乗り込んだ」「経営者の方々をお招きしてパーティーを開いた」「来賓の方々に一言ずつお言葉を頂戴します」などがあります。
「ご来店の方々に申し上げます」
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このように、お客様や目上の人のような「大切な人」が複数いて、その人々に敬意を込めて呼びかける時に「方々」を使うことがあります。
場所や方角を指す「方々」の例文
「ほうぼう」はある場所を起点にして、そこからいろいろなところへ向かう場合に、あちこちにという意味で使用される言葉です。
「ほうぼう」という表現はやや古い表現です。現代では、手紙などのややあらたまったシーンで使われるケースが多い単語です。以下、例文です。
「猫がいなくなったので方々を捜し回る」
「方々を旅行するのがわたしの趣味です」
「街の方々で音がする」
このように「方々」を「ほうぼう」と読むと、いろいろな方角からという意味の単語に変化します。文学作品や手紙などの文語によく使われる表現です。「方々」を使うことで、あちこちから音がしてくる様子を、簡潔にわかりやすくキレイに伝えることができます。
「お礼方々」の例文
「お礼方々」とは謝罪やお詫び、感謝の気持ちなどと一緒に何かしらの動作を行なう場合に用いられる、慣用句です。目上の人や社会的な立場が高い人へ向かって使われる、覚えておくと便利な言い回しです。
「書中にてお礼かたがたお詫びまで」
「お礼かたがたお願いまで」
「取り急ぎ、お礼かたがたご報告まで」
「ご注文のお請けかたがたお礼まで」
「お詫びかたがたお礼申し上げます」
「お礼方々ご挨拶申し上げます」
「まずは書状にて、お礼方々ご挨拶申し上げます」と、手紙の締めくくりなどによく使われる表現です。お礼とは、謝罪や感謝などの謝意の気持ちという意味です。
前後の文章のニュアンスから相手の方に真意が汲み取ってもらえるように「方々」という表現が便利に使用されています。ビジネスシーンではメールや電話の文章によく出てくる言い回しです。
敬語を学ぶお勧めの本
「方々」などの敬語をビジネスシーンに活用したい方は、場面別に詳しく使い方が解説がされている「新・にほんご敬語トレーニング」が便利です。間違った例文との対比がされているわかりやすい内容の本なので、いつの間にか敬語が身に付きます。
簡単な会社での会話例を、最初に外国人の日本語話者がよくやる間違い例をあげ、その後、最初の例と同じシチュエーションで敬語が入った正しい例をあげるという方法で書かれている。
「方々」とは別に使える「皆様方」「各位」
複数人に対して敬意を示すという点では、「方々」も「皆様」も「皆様方」も同じです。このうち「皆様方」は、目上の人に使用する場合や相手に対する感謝の気持ちを示す場合に多く使われます。
「各位」という表現はメールや手紙の場合によく使用されています。例えば「関係者各位」と記載して、関係者に対する敬意を示します。
「皆様方」の意味
「皆様」には「様」がついており、敬意が含まれています。ここでさらに「方」を加えたものが「皆様方」です。
「皆様」に含まれる敬意は複数人の相手方に対して向けられます。これは「尊敬語」となり、相手方を敬う表現です。一方で「方」は「お二方」のように、対象をより丁寧に表現した言葉です。
「皆様方」は二重敬語ではない
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二重敬語とは同じ種類の敬語を二重に使用するものですが、「皆様方」というのは尊敬語である「皆様」に丁寧語となる「方」を加えた言葉です。同じ種類の敬語を二重にしているわけではないので、二重敬語ではありません。
「皆様方」を用いた例文
例えば、「皆様方のお力添えに、深く感謝いたします」といった言い方があります。これは、力添えをしてくれた大勢の人々に対する敬意、感謝を示しています。
それでは、「皆様方」を使用した文章例文を見てみましょう。
例文1:「会員の皆様方にお知らせいたします」
ビジネスシーンでは「皆様方」という表現がしばしば使われます。メールや手紙の文面で「皆様方」という言葉を見かける機会がよくあります。
「皆様」にはもともと敬意が含まれています。複数人を対象として敬意を表現し「皆様」としています。「皆様」をより丁寧に表現したものが「皆様方」になります。
例文2:「皆様方のご参加を心よりお待ちしております」
「皆様方」は挨拶をするときや感謝の気持ちを伝えるときに広く使われる言葉で、メールや手紙のほかスピーチなどの話し言葉で使用されるケースが多いです。
「皆様方のご参加を心よりお待ちしております」などのように、まずは「皆様方」の基本的な言い回しを覚えておくと、状況に合わせて使いやすくなります。
「各位」の意味
「各位」は、集団の中の個々の人物を尊敬して扱う場合に使われる表現です。
「各位」は目上の人に用いても失礼には当たらない
特に目上の人との手紙やメールのやり取りなど、ビジネスシーンで頻繁に使われる便利な単語です。
「各位」を用いた例文
「格位」はビジネスシーンで必ずといっていいほど使われる書き言葉です。よく使われる表現をあらためて確認することで、「各位」の意味をしっかりと確認していきましょう。
例文1:「会員各位・株主各位」
「会員各位・株主各位」をビジネスシーンで使用すると、ビジネスの取り引き相手である会員・株主個々の人々に敬意をあらわすことができます。
例文2:「ご担当者各位」
「担当者」に「ご」を付けることで、より丁寧な表現になっています。
「方々」を正しく使おう
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「方々」「皆様方」「各位」という言葉は、ビジネスシーンでは挨拶や感謝を伝えるケースに数多く見られる表現です。「方々」「皆様方」「各位」の正しい言い表し方に慣れておくと、多くの人に対して丁寧な印象を与えることができます。
この記事の「方々」「皆様方」「各位」などの正しい使い方や例文をぜひ、ビジネスに活用してみてください。
「方方」はあまり使われない
日本語には「々、ゝ」などの踊り字という表現方法があります。同じ漢字が重なる言語は、繰り返しをあらわす踊り字を使って書かれるのが一般的です。そのため、「方方」は「方々」と書くのが通例です。