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「ご臨席」の意味と使い方
そこで「ご臨席」という言葉の意味と、類似する言葉との使い分け方、使う上でおさえておきたいポイントなどを解説していきます。
基本的な意味は「出席する」
・式典に知事が臨席する
・開会式に臨む
・式場に臨む
「出席する」という意味を持つ言葉
【顔出し】もっともカジュアルな表現。意味は、会合などに出ること。挨拶に行くこと。例文「ちょっと祖父の家に顔出してくるね」
【出席】一般的な表現。意味は、授業や会合などに出ること。例文「同窓会に出席する」
【臨席】かしこまった表現。意味は、会や式典などに出ること。例文「祝賀会に知事が臨席する」
【列席】かしこまった表現、意味は、つらなって出席すること。出席者が集まると列席となる。例文「結婚式にご列席の皆様」
「ご臨席」と「ご列席」の違い
■「ご臨席」は、来賓などその会の関係者ではない場合や、別格の出席者(主賓)に使う
■「ご列席」は、その会の関係者であるその他の出席者に使う
例えば、同じ結婚式の出席者でも、出席している方の多くには「ご列席」を使い、主賓として招かれていてその他の方と同じ列にひっくるめるわけにいかない方には「ご臨席」を使います。
「ご臨席」以外の出席を敬っていう表現
【来臨(らいりん)】
【光臨(こうりん)】
【光来(こうらい)】
かなり敬った表現なので「先輩がご臨席」などの使い方をするとバランスが取れなくなってしまうので気を付けましょう。ちなみに、これらの言葉は英語にすると「your visit」となり、これだけ見ても日本には多くの単語があることが分かります。
「臨」に込められた意味
また、中国語で「いらっしゃいませ」は「歓迎光臨(ファン イン グァン リン)」といいます。相手の来訪を敬う語という点で、日本語と共通しています。
「ご臨席」を使った文章
ご臨席賜り
「ご臨席賜り」の例文
■出席をお願いする
ささやかではございますが、日頃の感謝の気持ちを込めまして、小宴を催したいと存じます。ご多用中のところ誠に恐縮ではございますが、ぜひご臨席くださいますようご案内申し上げます。
■出席してくれたことへのお礼
過日は、ご多忙中のところ、私どもの結婚式にご臨席賜り、誠にありがとうございました。
ご臨席の栄(えい)
「ご臨席の栄」の例文(「ご臨席」とほぼ同じように使って問題ありません)
■出席をお願いする
遠路のところ甚だ恐縮でございますが、なにとぞご臨席の栄を賜りますよう、お願い申し上げます。
■出席してくれたことへのお礼
先日は、感謝の会を催しましたところ、ご多忙中にもかかわらず、ご臨席の栄を賜り、さらには温かいご祝詞とお祝いの品を賜り、厚くお礼を申し上げます。
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ご臨席のもと
この言葉は、天皇陛下に使われるのが一般的です。一般の方へも使われることが多くなった「ご臨席」という言葉ですが、「ご臨席のもと」という表現は一般の方へは中々使われることはありません。
「ご臨席のもと」の例文
・恐れ多くも天皇陛下ご臨席のもと、本会を開催することができました。
・天皇皇后両陛下ご臨席のもと、参議院本会議場で記念式典が執り行われた。
「ご臨席」を使うときの注意点は?
もともとは天皇陛下などに使う言葉
しかし、「ご臨席」を一般人に使うことを快く思わない人もいます。「ご臨席」はあくまで、天皇家に対してのみ使う表現だ、と考える人もいるので、そのことを知っておきましょう。
軽々しく使わない
「ご来席」という言葉は使わないのが無難
しかし、「臨」には敬う意味合いが含まれていますが、「来」はただ単に来るという意味です。「ご来席」はまだまだ造語の域を出ていませんし、いくら「ご」を付けて一見丁寧にしても、漢字に敬う意味合いが入っていないので、使わないほうが良いでしょう。
「列席」と「参列」の違い
・会の主催者「本日は、ご列席いただきありがとうございます。」
・会の参加者「新郎新婦並びに、ご参列の皆様のご多幸をお祈りします。」
しかし、世間ではこの使い分けよりも、定着している基準があります。【結婚式には列席で、お葬式には参列】というものです。これは辞書などには載っていないのですが、広く認識されており、納得される方も多いでしょう。
正しく美しい日本語を使おう!
これを機に、ご臨席という言葉をふさわしい場面で使えるように自分のものにしていただいて、正しく美しい日本語を使っていきましょう。