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前向きに検討しますのビジネスでの正しい使い方|敬語/面接

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前向きに検討しますのビジネスでの正しい使い方

相手の提案などに対し、即答できない場合、ビジネスシーンでは、「前向きに検討する」旨を伝えて、回答を先送りします。

前向きに検討する旨を、相手に伝える場合、ビジネスマナーとして、「前向きに検討いたします」のように、謙譲語を用います。「前向きに検討させていただきます」という使い方をする人も多く見かけますが、こちらの使い方は、おすすめできません。間違っているわけではありませんが、さ行が多く、相手には聞きづらいということに配慮して、使わないようにします。

メールで使う場合

メールの場合は、音ではなく文字で伝えるツールなので、「前向きに検討させていただきます」と書いても、全く問題ありません。さ行が多くて耳障りということもなく、謙譲語のように伝わることでしょう。

メールの場合は、前向きに検討する旨は、末尾の締めの句として使用します。回答を先送りしたいという気持ちが含まれるので、自ら回答期限は設けません。

電話で使う場合

電話の場合は、音のみが相手に伝わるツールなので、余計な言葉は少なく、単純な言葉で伝えた方が誤りが紛れ込むこともありません。「前向きに検討させていただきます」よりは、「前向きに検討いたします」の方が、伝えたい内容が簡単に伝わります。

電話の中で、検討すべき事柄の話題になった際に、他の人の意見や決定が必要な場合や、その場で断りづらい場合に、「前向きに検討いたします」と伝えましょう。断るつもりでも、即答で断るよりも、「一考してから断った」という形にすることができます。

企業面接で前向きに検討しますと言われた時の採用率

面接で「前向きに検討させていただきます」と言われた場合、学生側の多くは、「ダメかも」と感じています。「イケた」と感じるのは少ないかもしれません。しかし、企業側にとって「前向きに検討する」という回答は断りの前の社交辞令ではなく、現状NGではないが後の面接の学生も見たうえで検討しようという、正直な気持ちです。

手ごたえがあった面接で「前向きに検討します」と言われた場合は、合格を確信するのも、不合格だと落ち込むのも、どちらでもありません。この時点では、あなたにとって合否がわかっていないだけでなく、面接官にとっても誰を合格にするか決まっていない状態です。

「前向きに検討します」と言われた場合に限らず、就活の面接時に何かを言われても、深読みしすぎて気に病むのは、やめましょう。その段階で一喜一憂せず、冷静に結果を待ちましょう。

前向きに検討してくださいを敬語で言い換える方法

前向きに検討してくださいを敬語に言い換える場合は、「検討してください」を丁寧語に言い換えて、「ご検討ください」と使う人が多く見受けられます。ビジネスシーンで多用されている丁寧語ですが、「ください」の部分に、命令のニュアンスを感じ取ってしまう人もいます。きちんとした丁寧語としては、「前向きにご検討くださいませ」とするのが、正解になります。

その他、「ご検討のほど、お願い申し上げます」「ご検討のほど、お願いいたします」と言い換えることもできます。「お願い」の前に「よろしく」をつける文例を見かけますが、「よろしく」は目上の人に使うと失礼にあたる言葉です。単に「お願い」する文章としましょう。「前向きにご検討のほど、お願い申し上げます」と言い換えて使います。

前向きに検討すると言われた時のお礼の言い方

「前向きに検討します」と言われたときに、お礼を言うべきなのでしょうか。別の切り返しやフォローをした方が良いのでしょうか。「前向きに検討します」と回答した相手方の気持ちには、いくつかのパターンがあります。

・場を締めるための、単なる断り文句
・今は決められないけど、受け入れたいという気持ち
・今は決められないけど、断りたいという気持ち
・今ここでは断らないけど、断るつもり

いずれの場合も、その場でお礼を言うよりは、会社などに戻ってから、打ち合わせや会議のお礼を述べ、「前向きに検討する」という内容について、念押しをするのがベストでしょう。「前向きにご検討いただけるというxxxxについて、重ねてお願い申し上げます」という形で、検討内容を挙げて、相手の関心をもう一度引きつけておきましょう。

前向きに検討するという言葉は官僚が使う言い回し?

「前向きに検討する」「善処する」は、官僚が発した場合は、「何もしない」という意味になります。官僚というよりも、国会答弁でよく使われる言葉です。

国会答弁で使われるときは、「何もしない」という意味になりますが、官僚特有の言い回しというわけではなく、ご存知のように、民間でも使用されています。民間で使用された場合は、必ずしも「何もしない」という意味にはならず、一定時期に必ず回答され、文字通り「前向き」な結果が回答されることも多々あります。

プロポーズの答えが「前向きに検討する」の場合も結婚できる?

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プロポーズした結果、相手から「前向きに検討させて欲しい」と回答された場合、相手には、結婚する気があるのでしょうか。諦めた方が良いのでしょうか。

この場合、結果の予測は50/50(fifty-fifty)かもしれません。期待しすぎても、逆に悲観的になっても、よくありません。「前向きに検討させて欲しい」という言葉が出た場合、相手は、「なんとなく付き合っていて、結婚のことは考えていなかった」という状態です。結婚のことを考えていなかったものの、結婚する気がないわけではなく、考える時間が必要だということです。

即答で断っているわけではないので、脈はあると言えますが、考えた結果がNOという可能性もあります。「前向きに検討させて欲しい」と言われたら、希望を持ちながら、相手の答えを待つしかありません。

ただ検討結果を待つのがいいの?

プロボーズ結果が、「前向きに検討させて欲しい」だった場合、相手が検討している間、ただ待っているのが良いのでしょうか。「前向きに検討させて欲しい」という言葉に込められた、迷いの部分を考え、対応することはできます。検討内容が、結婚に対する覚悟など、単に相手の気持ちのみにある場合は、そっとしておくのが良いでしょう。

相手の中に、家族や生活などに関する不安要素を読み取ったら、単に待つのではなく、不安を取り除くための話し合いをしてみると良いでしょう。「前向きに」検討するための材料を提供してあげましょう。

前向きに検討するは断り文句なのか

前向きに検討するという言葉が、遠回しな断りの言葉として使われることが多いのは確かです。回答期限の設けられない「前向きに検討する」は、ほぼ断りの言葉です。

例えば、訪問販売・テレフォンアポインターに対する「前向きに検討します」という回答は、「次回、いかがでしょうか」と尋ねた時には、ほとんどの場合「検討の結果、今回は見送ります」という回答になります。

ビジネス会議・メールで使われた場合

ビジネスの会議や、ビジネスメールの中で使われる、「前向きに検討します」という言葉は、「じっくり考えてみたい」という真意から発せられている場合が多いので、諦めることはありません。冷静な気持ちで、回答を待ちましょう。

「前向きに検討します」と回答した時点では、相手にとって、まだ何も決まっていないと考えられます。答えが出るまでは、一喜一憂する必要はありません。ただし、何もせずに待っていると、回答が得られなかったり、悪い結果がもたらされたりする可能性が高まってしまいます。

待っている間にも、回答の催促や、新たな補助提案をして、相手に常に関心を持ってもらうように努めましょう。待つだけではなく、「前向きに」なってもらうための、材料を提供するチャンスと捉えます。

前向きに検討すると言われたら希望を持って待つ

「前向きに検討する」という言葉に、断りのニュアンスを感じ取る人が多く、結果が出る前から悲観的になってしまう人もいますが、「前向きに検討する」という言葉には、文字通り前向きの意味が含まれています。自分の勝手な思い込みで、一喜一憂するのではなく、自分ができることをやり尽くしたうえで、希望を持って回答を待ちましょう。

「前向きに検討する」と言われた時点では、結果は出ていません。まだまだ、自分の努力で、好転する可能性はたくさん残されているはずです。

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