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「お陰様で」の意味と使い方|使用例3つ・似た言葉

初回公開日:2017年11月14日

更新日:2020年03月09日

記載されている内容は2017年11月14日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

よく使う「お陰様で」という言葉ですが、基本的には感謝の気持ちを伝える言葉です。日常でもビジネスシーンでも使われる言葉だからこそ、シーンや相手によって使い方に気を付けなければなりません。たった一言で相手に感謝の気持ちが伝わる言い回しですので、正しく使いましょう。

「お陰様で」とは

「お陰様で」の意味と使い方|使用例3つ・似た言葉
※画像はイメージです

会話の中やメール、手紙で「お陰様で」という言葉を使うことがあります。この言い回しは日本独特なものであり、直接相手に何かをしてもらった場合はもちろんのこと、してもらっていない時でも相手の親切な心遣いや思いやりの言葉に対しての感謝の気持ちを表す言葉です。

挨拶の決まり文句として使う場合や、体調を気遣ってもらった時や機嫌を伺ってもらった時、あるいは皮肉の意味を込めて嫌味として使うこともあります。

「お陰様で」の意味

「お陰様で」とは、「他人から受けた助力や親切に対する感謝の意」を伝える際に使われる言葉です。「お陰」とは、「他から受けた力添え・恩恵」のこと、あるいは「ある物事がもたらす結果」を意味します。

または「他から受けるよくない影響」を指す場合もあるため、これによって嫌味としての意味合いも理解できるでしょう。「様」をつけることによって、丁寧な表現となっています。

ひらがなで書く時もある

「お陰様で」という言葉は文面で使う場合には、漢字を交えた方がきちんとした印象を与え、読みやすくもあります。しかし、現代においてはひらがなのみの表記も主流になってきていますので、状況や相手との関係を考慮した上で選択するのが良いでしょう。

漢字ばかりの表記では堅すぎる上に読みにくく、適切ではありません。気軽に受け取れる方が嫌味な感じを与えず、スムーズに感謝を伝えることができることも考えられるでしょう。

「お陰様で」と似た言葉

「お陰様で」とは、漫画や小説などにおいては皮肉を込めて使われることも多い言葉です。そのため、あまり良くない印象を持っている人も多いのではないでしょうか。「様」という丁寧な表現が逆に嫌味な印象を与えてしまうことも考えられます。

せっかくの感謝の気持ちが正しく伝わらないのはもったいないことですので、場面や言葉の流れに注意して言い回しを選択しましょう。「お陰様で」と似た意味の言葉を以下にご紹介します。

「おかげで」

「お陰様で」の「様」を抜いた表現が、「おかげで」となります。「おかげ」という言葉には、もともと「神仏など目には見えないもののご加護や助け」という意味があるため、「様」がついていなくとも失礼には当たらないとされています。

「様」がないことによって、より柔らかい印象となり、同等あるいは目下の立場にある人に対しては「おかげで」と言う方が自然でしょう。

「おかげを持ちまして」

「おかげを持ちまして」とは、「お陰様で」と同じ意味合いで使われる表現です。相手の力添え、助言、助けがあって物事がうまくいった時に相手への感謝の気持ちを表します。「お蔭様をもちまして」とすると少し過剰な言い回しとなりますので、特に口語においては「お陰様で」か「お陰をもちまして」のいずれかを使うことが正しいでしょう。

メールや手紙では「お蔭様をもちまして」でも問題は無いですが、好ましくはありません。

「お陰様で」は尊敬語

「お陰様で」の意味と使い方|使用例3つ・似た言葉
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「お陰様で」とは、尊敬語にあたる敬語表現です。既に述べてあるように、「おかげ」とはもともと「神仏などから受けるご加護や助け」のことであり、偉大な存在からの恩恵であるとして尊敬の意が込められています。さらに「様」が付くことによって、より丁寧な表現となっています。

したがって、「お陰様で」とは、相手を上にした敬語表現であると言えるでしょう。

目上の人に使えるのか

「お陰様で」とは、尊敬語としての表現でしたから、目上の人にも使うことができる言葉と言えます。業務を手伝ってもらった時や、物事への力添えをしてもらった時のお礼として使います。その際に「様」を忘れないようにしましょう。「様」をつけることによってより丁寧な言葉になるからです。

上司の力添えがなければ物事がうまくいかなかった、成功したのは上司の力添えがあってこそ、という意味合いを込めるようにします。

「お陰様で」の使用例

「お陰様で」の意味と使い方|使用例3つ・似た言葉
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「お陰様で」という言葉について、その意味や類語をご紹介してきました。力添えに感謝する場合の他、挨拶の決まり文句として、あるいは嫌味として使えるため、幅広い用途が考えられます。具体的にどのような場面においてどのように使用するのかを、例文を用いて確認してみましょう。

実際にはビジネスシーンや公的な場面で使うことが多く、自分ひとりではできなかったという謙虚さと周囲への感謝を表すのが一般的と言えます。

どんな時に用いるのか

「お陰様で」を使う一般的な場面にはどのようなものがあるのでしょうか。本来、「相手からの助力を感謝する」という意味の言葉ですので、少し改まった状況や、あるいはかしこまった場面で使うことが多いでしょう。そうでない場合に「お陰様で」と使うことは、逆に嫌味な印象を与えてしまうため、注意が必要です。

「お陰様で」という言葉を使うのに適切な文面であるかを、判断できるようにしましょう。

ビジネスシーンでは

「お陰様で」を使うことにもっとも適した状況とは、ビジネスシーンであると考えられます。仕事とは人と人がそれぞれの業務を行い、協力し合うことで成り立つものです。自分ひとりでは成し遂げられないことが多いということを自覚し、素直に感謝する気持ちを持ちましょう。それが相手への好印象につながり、その後の円滑な関係を作ることに活躍します。

企画が成功した場合や、業務が無事終えられた場合に使うと良いでしょう。

文例1:お陰様でイベントは成功いたしました

たとえば企画していたイベントが盛況に進んだ場合、「お陰様でイベントは成功いたしました」と挨拶するのが良いでしょう。自分自身が努力したのは当然ながら、他に多くの人の協力があってこそ企画は進行し実現します。その事実を真摯に受け止め、謙虚な気持ちで感謝を伝えましょう。

「協力してよかった」という気持ちから、「また何かあれば力になってあげようか」、という気持ちにも繋がるはずです。

挨拶では

具体的、直接的な援助を受けた場合に限らず、相手の思いやりや気遣いに対して感謝する場合にも「お陰様で」と使うことができます。

自然と迎えることであれ、そこにたどり着くまでの日々に誰も関与していないということはあり得ません。少なくとも、何かの節目においてそばに居てくれる人はあなた自身のことを気にかけてくれている人です。

その気持ちや思いやりに支えられているという、日頃の感謝を伝えることができるでしょう。

文例2:お陰様で無事に還暦を迎えました

記念すべき節目を迎えた場合に、「お陰様で」という表現を使うことがあります。「お陰様で無事に還暦を迎えました」とは、還暦を迎えるまでにお世話になった人々、あるいは還暦をともに祝ってくれる人々に対し、その気持ちに感謝することを伝える表現です。

還暦などの誕生日のほか試験の合格や就職など、自分が為すべくして為したことであっても、それまでの日々における様々な人の支えがあってこそ為し得たのだと心得ましょう。

メールや手紙でも

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「お陰様で」とはかしこまった表現ですから、メールや手紙などの文面で使う方が違和感は少ないでしょう。「体調いかがですか。」などのメールに対して、「お陰様で体調も良くなりました。」などが挙げられます。

ただし、「お陰様で○○できます」など、語尾には気を付けましょう。「お陰様で○○です」という文章ですと、ビジネス枕詞になってしまい、何もしてもらっていないけれど自力で何かをした、という文章になりかねません。

文例3:お陰様で疾病から回復しました

たとえば「その後体調はいかがですか。」のようなメールを受け取った場合に、「お陰様で疾病から回復しました。」と返信します。

「お陰様で」「お蔭様で」いずれかで書くのが望ましいです。全て平仮名で書くと、間延びする感じや適切な感じを知らない無教養な人なのではないかと誤解を与えてしまいます。逆に全て漢字にすると固いイメージになってしまうので、漢字と平仮名をバランスよく組み合わせるのが良いでしょう。

言葉の正しい使い方を学ぼう

言葉にはそれぞれ正しい意味と使い方があります。なんとなく知っているというだけの認識では誤用が増えるばかりで、知らないうちに自分の評価を下げてしまっている可能性も考えられます。正しい言葉選びができるように備えておきましょう。

「ことば選び実用辞典」とは、お手頃な価格とサイズでも、約10,000語を収録している充実した辞典です。文章を書く人すべてが持っておきたい一冊と言えるでしょう。

「お陰様で」を言い換える言葉

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「お陰様で」とは、きちんとした敬語表現でありかしこまった印象もある言葉です。しかしながら、嫌味としての意味合いで使われることもあるという認識によって、うまく感謝の気持ちが伝わらないことも考えられます。

より確実に感謝を伝えたい場合、かしこまった形を保ちつつ使える言い換え表現を活用すると良いでしょう。相手によって使い分けられるほどのバリエーションを持っていると、何かと便利です。

「お力添えをいただき」

「お陰様で」の類義語はありませんが、「援助、力添え、助け」などの言葉を使って言い換えることは可能です。「お力添え」ということばを使って「○○様のお力添えによって、○○することができました。」「○○様のお力添えが無ければ、この件は成功しなかったでしょう。」という言い回しができます。目上の人に使う場合が多いですが、「お陰様で」に比べると少し柔らかい印象を与える表現です。

例文 お力添えをいただき合格しました

たとえば何かの試験に合格した場合、「お力添えをいただき合格しました」という言い回しで感謝を表すことができます。「お陰様で」に比べ、具体的な助力があった場合に使うのがより好ましいです。形式的な挨拶や、漠然とした気遣いに対して使うと若干の違和感を感じさせることにもなりかねません。

意味合いとしては、「お陰様で」と類似して使われていると言えるでしょう。

「お陰様で」で伝えられること

「お陰様で」の意味と使い方|使用例3つ・似た言葉
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挨拶として、ビジネス枕詞として使われることの多い「お陰様で」という言葉ですが、元々は「神様の見えないご加護に感謝する気持ち」を表す言葉です。

特にビジネスシーンでは同僚の助けなくては成しえないこと、上司のサポートがなければスムーズに進まない事柄は多く、そのことに対する感謝を「お陰様で」という言葉によって伝えることができるでしょう。この一言で相手には十分感謝の気持ちが伝わります。

「お陰様で」は相手に感謝する言葉

「お陰様で」とは、「他からの協力があって物事を成し遂げることができた」という意味の言葉であり、その助力に感謝していることを表します。「とても助かりました」という気持ちを伝える場面や、「いつもありがとう」という気持ちを伝えたい場合に、「お陰様で」という言葉を使いましょう。

状況が好転したことを示唆できる

「お陰様で」とは、何かを成し遂げた場合などに使われる表現であり、状況が好転したことを伝えることができます。そして、その結果には誰かの助力が不可欠であったこと、自分はその助けによって良い状況を得られたこと、そんな謙虚な気持ちが表れます。

とは言え、最終的には言葉の意味を正しく理解して使うだけでなく、その根本に自分の気持ちを込めることが重要と言えるでしょう。

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