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確認しておこう!「努めてまいります」の意味・使い方
そんな「努めてまいります」という言い回しですが、正しい意味や使い方をしっかり理解しているという方は、意外と少ない可能性もあります。多くのシーンでたくさんの人が使う言葉なので、自分でも「何となくわかる」「何となく使ってみよう」という曖昧な理解のまま、「努めてまいります」を使っているという方も、いらっしゃるでしょう。
そこで今回は、普段なかなか考えたり向き合ったりすることが少ないであろう、「努めてまいります」という言い回しの意味や使い方、類語や敬語などについて、考察・ご紹介していきます。
「努めてまいります」の意味・使い方
ぜひ、この機会に普段何気なく使用している「努めてまいります」という言い回しと、よく向き合ってみて下さい。
「努めてまいります」の意味
まず、「努めて」の意味ですが、「努めて」の意味に関しては、「weblio辞書」にて、以下のような解説がされています。
可能な限り力を尽くして物事を行うさま。できるだけ。
続いて、「まいります」の意味についても確認していきましょう。「まいります」の意味については、以下のような見解があります。
「参ります」は、謙譲語の「参る」に丁寧語の「ます」が付いた形。(一部省略)「行く」の謙譲表現/補助動詞「行く」・「来る」の謙譲表現/「かなわない」・「閉口する」などの意の丁寧表現
これらの見解から、「努めてまいります」という言い回しは、「頑張っていきます」「努力していきます」といった意味を持っており、上記の言い回しを丁寧な形で表現している言葉だと言えそうです。
「努めてまいります」の使い方
また、相手から指摘や注意を受けた際に、「努めてまいります」と返答するケースもあります。その場合は、「改善できるよう、努めてまいります」などと使用することになり、「改善できるよう、頑張ります」という意味で使います。
「努めてまいります」の履歴書における書き方
そこで、続いては履歴書で「努めてまいります」を使用する際のポイントや注意点について、履歴書の項目別にご紹介していきます。
履歴書における「努めてまいります」【1】:志望動機
履歴書には、さまざまなタイプや型が存在しますが、ほとんどの履歴書に必ずと言って良いほど設けられている項目が、「志望動機」です。志望動機の項目は、基本的にはその企業へ入社したい理由などを述べるものとなっています。
しかし、アピールとしては、単純に入社したい理由を述べるだけでは物足りないという見解も存在します。そのため、志望動機で入社後にどんな働き方をしたいか、どのような社会人になりたいかといった、将来のビジョンや目標を述べるケースもあります。
上記のようなケースでは、「入社後は、前職で培った○○の技術を活用して、貴社の〇〇プロジェクトの即戦力になれるよう努めてまいりますので、宜しくお願いいたします」といった言い回しをして、「努めてまいります」を使用することが多いと言われています。
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履歴書における「努めてまいります」【2】:自己PR
そんな自己PRで、自分の長所や得意分野について述べた後、「得意分野の〇〇をいかして、貴社の商品開発で活躍できるよう努めてまいりますので、宜しくお願いいたします」といった形で「努めてまいります」を使うこともあるでしょう。
「努めてまいります」の類語
しかし、何度も多用してしまうと、会話や文章がマンネリ化してしまう危険性があります。また、「努めてまいります」という言葉に対しての誠意が感じられにくくなる可能性もあります。そのような場合は、類語や同義語へ言い換えて使いましょう。
「努めてまいります」の類語を以下に列挙します。
・最善を尽くします
・尽力いたします
・精進いたします
・頑張ります
・努力いたします
お詫びにおける「努めてまいります」の使い方
ミスや失敗をして他人に迷惑を掛けた場合、しっかりと謝罪やお詫びをするのが、社会人のマナーとなっています。「努めてまいります」は、ビジネスにおける謝罪などの際にも使われており、正式な言葉として使用することができます。
この機会にぜひ、「努めてまいります」のお詫びや謝罪での使い方についても、覚えておきましょう。
謝罪・謝罪文での使い方
謝罪などで「努めてまいります」を使用する際は、改善策などともに使うケースが多いと予想できます。
例えば、書類や資料の誤字・脱字について謝罪をする場合は、まずは誤字や脱字をしたことについて誠心誠意の謝罪を述べ、その後に「今後はこのようなことがないよう、努めてまいります」などと、今後の方針や改善策とともに使用するのが一般的です。
「努めてまいります」の漢字
「努めてまいります」の漢字表記として一般的なのは、「努めて参ります」という表記だと予想できます。「努めてまいります」と「努めて参ります」の違いは、「まいります」の部分をひらがなで表記するのか、漢字で表記するのかという点にあります。
ひらがなで「まいります」という表記をする場合は、以下のような意味になると言われています。
補助動詞と使われる
続いて、「参ります」という漢字表記の場合は、以下のような意味になると言われています。
行くの謙譲語、負ける、降参する、よわる、こまる、異性などに心を奪われるの意味
ですから、「まいります」と「参ります」の2つの意味を理解した上で、「努めてまいります」と「努めて参ります」の使い方などを考えていく必要があると言えるでしょう。
「努めてまいります」の言い換え方法
「努めてまいります」を別な言葉へと言い換えたい場合は、上記でもご紹介した類語や同義語などに言い換えると良いでしょう。「努力いたします」や「精進いたします」といった言葉を使うと、同じようなニュアンスで別の言葉へと言い換えることができます。
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「努めてまいります」の敬語
結論から言うと、「努めてまいります」は、「努力していきます」「頑張っていきます」といった言葉をより丁寧に表現した言葉となっています。ですから敬語として、充分通用すると言えそうです。
同じように努力を宣言する丁寧な表現としては、「努力してまいります」「精進を重ねてまいります」といった言い回しが挙げられます。
「努めてまいります」を使って気持ちを表現しよう
「努めてまいります」という言い回しは、努力や決意を宣言する際などに使うことができる言い回しです。また、謝罪やお詫びをする際にも、改善策や今後の方針について述べる際に、使用することができる言葉でもあります。丁寧な言い回しなので、ビジネスシーンで使用することも可能となっています。
「努めてまいります」という言い回しは、上記のようにさまざまなシーンで使用することができる、大変便利な言葉です。ぜひ、この機会に意味や使い方、別な言葉への言い換え方法などを覚え、誠心誠意の気持ちを伝えられるようにしておきましょう。