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「お忙しいところ恐れ入りますが、の使い方って?」
このように、「お忙しいところ恐れ入りますが」という言葉について、さまざまな疑問を持つ方もいるのではないでしょうか。
「お忙しいところ恐れ入りますが」という言葉は聞いたことがある、ビジネスメールでよく目にする、という方もいるでしょう。そのため、この言葉の意味を知らないままにしておくと、コミュニケーションで不都合が起きる可能性もあります。
本記事では、「お忙しいところ恐れ入りますが」の意味、例文、言い換え表現など幅広く紹介していきます。この記事を読むことで「お忙しいところ恐れ入りますが」という言葉の意味が分かり、正しい場面で使いこなせるようになるでしょう。
「お忙しいところ恐れ入りますが」について、詳しく知りたいと思っている人は、ぜひ参考にしてみてください。
「お忙しいところ恐れ入りますが」の意味
「お忙しいところ恐れ入りますが」の場合は、謝罪の気持ちを表現するために使用しています。
「よろしくお願いいたします」につなげることが多い
ビジネスメールの場合、お願いしたいことの内容を本文に書き、最後に「お忙しいところ恐れ入りますが、(何卒)よろしくお願いいたします」と締めくくられる形は多いです。
クッション言葉として用いる
「お忙しいところ恐れ入りますが」は、「忙しいときにすみませんが」と、相手の事情を分かりつつ、申し訳ない気持ちをプラスしている意味のフレーズです。
相手の状況を慮っている様子を伝えつつ、相手に何かをお願いしたいときに、クッション言葉として「お忙しいところ恐れ入りますが」は活躍します。
「お忙しいところ恐れ入りますが」の使い方・例文
状況に合わせた例文を頭に入れておくと、実際に似たような場面で「お忙しいところ恐れ入りますが」という言葉がスムーズに出てくるでしょう。この機会に使い方をマスターしてください。
相手に依頼したい場合
以下、例文になります。
- お忙しいところ恐れ入りますが、○○の件の作業をお願いしたいと考えております。何卒ご検討のほどよろしくお願いいたします。
- 本日打ち合わせでお話したデータを添付いたします。誠にお忙しいところ恐れ入りますが、〇月までの日程でご対応いただけないでしょうか。
相手からの連絡を促したい場合
前置きとして「お忙しいところ恐れ入りますが」という言葉を入れておくだけで、忙しいのに連絡するという手間をかけて申し訳ないです、という気持ちを伝えられます。
以下、例文になります。
- お忙しいところ恐れ入りますが、明後日の○月○日までご連絡をいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
- お忙しいところ恐れ入りますが、こちらまで折り返しご連絡をいただけますでしょうか。
相手からの返事を待っている場合
また、ビジネスメールの場合は、件名にも「要返信」「ご返信お願いいたします」といった言葉を書くことで、ぱっと見で相手に伝わりやすくなります。
以下、例文になります。
- お忙しいところ恐れ入りますが、ご返信くださいますようお願いいたします。
- お忙しいところ恐れ入りますが、ご返信いただきますようお願い申し上げます。
- お忙しいところ恐れ入りますが、ご返信賜りたく、お願い申し上げます。
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ビジネスメールで用いる場合
基本的には何かをお願いするときに使うフレーズなので、お願いごとをする機会の多い取引先や協力会社などに使うことが多くなります。
主に結びの言葉として使用し、文中で使いすぎないように気をつけてください。使い方としては、文頭に用いる場合と文末に用いる場合があります。
以下、例文になります。
- お忙しいところ恐れ入りますが、最初に○○の件について3点、注意事項など確認させてください。
- お忙しいところ恐れ入りますが、ご挨拶を兼ねてそちらに訪問させていただくことは可能でしょうか。
- お忙しいところ恐れ入りますが、ご査収のほどよろしくお願い申し上げます。
- お忙しいところ恐れ入りますが、早急なご対応何卒よろしくお願いいたします。
電話応対で用いる場合
電話の内容や相手の状況などを考えながら、「お忙しいところ恐れ入りますが」を使うといいでしょう。
以下、例文になります。
- お忙しいところ恐れ入りますが、〇〇様がお戻りになりましたら△△までお電話いただけないでしょうか?
- お忙しいところ恐れ入りますが、1時間ほど前にお電話いただいた△△です。不在だったため折り返しお電話させていただきました。〇〇様いらっしゃいますでしょうか。
「お忙しいところ恐れ入りますが」の注意点
具体的な依頼内容を明らかにする
しかし「お忙しいところ恐れ入りますが」という前置きを長く書いてしまうことで、具体的な依頼内容がぼやけてしまう可能性もあるでしょう。
依頼するときに大切なことは、依頼主に正しく依頼内容が伝わるか、という点です。相手が依頼内容を見て、すぐに意味が分かるように、できるだけ簡素に要点を絞って書くようにしましょう。
社交辞令として使われることもある
特に、申し訳ないという気持ちを伝えたいときや、相手に気を配りたいときなどに使用しましょう。
ただし、あまり「お忙しいところ恐れ入りますが」を使いすぎると、くどくなってしまうばかりか、人によっては嫌味に感じてしまう可能性もあります。気配りの言葉であっても、使いすぎないように注意しましょう。
命令形にならないよう注意する
たとえば、「確認してください」という文章を続けたい場合は、「ご確認のほどよろしくお願いいたします」「ご確認いただければ幸いです」という表現に変えましょう。
人は、命令されたと認識すると「簡単に従いたくない」という気持ちが生まれてしまうこともあります。お願いされていると伝わりやすい表現に変えると、言われた相手は「やってあげてもいいかな」という気持ちになりやすいでしょう。
「お忙しいところ恐れ入りますが」の言い換え表現
「ご多用の折お手数おかけしますが」
「ご多用」の場合は、尊敬を表す接頭語「ご」がついているため目上の人が多忙なことを表していて、ビジネスシーンで取引先の相手などにも使用可能です。
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「ご多忙のところ恐縮でございますが」
「ご多忙のところ恐縮でございますが」も「忙しいところ申し訳ない気持ちを持っていますが」という意味になるため、「お忙しいところ恐れ入りますが」の言い換えとして使用できます。
「お忙しいところ恐れ入りますが」の意味を理解して正しい場面で使いましょう
相手に確認をお願いしたいときや返事が欲しいときなど、使えるタイミングが多い言葉でもあります。「お忙しいところ恐れ入りますが」を適切な場面で使用して、気持ちよくやりとりをしましょう。