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「ペンディングの使い方は?」
「ペンディングを使うときの注意点は?」
このように、ペンディングという言葉について悩んだり疑問に思ったりしたことはないでしょうか。
本記事では、ペンディングの意味や由来、省略表現、使う際の注意点などを解説しています。また、社内外での使い方の例や、類義語、対義語も紹介します。
この記事を読むことで、ペンディングという言葉の意味やビジネスでの使い方を学べます。実際に使う場合に間違えやすかったり、相手に伝わりにくかったりする原因もわかるでしょう。
ペンディングという言葉を初めて聞いた方も、ビジネスで使っていたが使い方に不安があるという方も、ぜひ本記事をチェックしてみてください。
「ペンディング」の意味
営業において、ペンディングと言う言葉の意味は、主に社内での案件の進歩報告の際に使用される事が多く、営業の相手方が商品の購入や契約の決定を保留にしている。決めかねているという事を指します。
IT業界におけるペンディングの使用方法は、情報が足りなかったり、時間が足りなかったりして、とりあえず後回しにする必要がある時に使います。
「ペンディング」の由来
元々は、ラテン語で吊り下げる。と言う意味を持つPendereに由来するpendの形容詞ですが、この動詞は英語に見られません。
ペンディングの使い方と例文
ペンディングするのは、そういった状況で最重要な案件を先に決めたい場合です。
社内における3つの使い方例
・例の件についてはまだペンディング状態です
・明日の会議では、ペンディング事項から話し合おう
このように社内では、「先送りにすること」や「保留状態であること」に対して使います。「ペンディング事項」という言葉もよく使われています。
社外に対する3つの使い方例
・見積もりに関しては、一旦ペンディングしてご検討していただくということでよろしいですか
・それにつきましてはペンディング状態です
・価格改定の件についてはペンディングとさせてください
社外に対して使う場合も、基本的には「先送りにすること」と「保留状態であること」の意味で使われます。
文章では2通りの省略表現がある
①:「P」
一般企業の文書では「P」と記入しても、伝わらないことがほとんどでしょう。社内でペンディングがどのように略されるのか、ルールの確認が必要です。
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②:「TBD」「TBA」「TBC」
「TBD」は「to be determined」の略で、「未定、将来的には決定する」という意味です。「TBA」は「to be announced」「to be advised」の略で、「未定、追って通知」という意味があります。「TBC」は「to be confirmed」の略で、「未定、確認中」という意味です。
いずれも使用頻度の高い略語で、意味にも大きな違いはありませんが、微妙なニュアンスの違いがあります。「TBA」は判明次第、通知すると言う含みがあるのに対し、「TBD」の方は必ずしも連絡するわけではありません。
「ペンディング」を使う上での3つの注意点!
注意点①:中には直接的に受け取る人もいる
しかしいくら言葉が柔らかくとも、伝える時の態度や言い方などによっては、相手が直接的と受け取ることもありえます。先送りするという事実が変わるわけではないので、あくまでも「言葉のニュアンスの違い」ということを心得て使う必要があるでしょう。
似た理由で、多用しすぎるとかえって不誠実な印象を与えることがあります。言葉だけで「ペンディングさせてください」と言っても、それが何度も続けば「本当は断りたいのではないか」と相手に受け取らせてしまう危険があるということです。
注意点②:保留後は「回答」をすること
そして商談の席などでペンディングさせて下さいと言った場合、断ったことにはなりません。相手に期待を持たせてしまう可能性があります。断る場合ははっきりとした言葉で断ることが必要です。
注意点③:ビジネス用語として使わない人もいる
ビジネス用語としてペンディングを使う場合は、相手との共通認識があるかどうか確認してから使いましょう。相手が理解していない言葉を安易に使うと、相手を混乱させることになってしまいます。
ペンディングの反対語(対義語)と類語
ペンディングに対して意見を伝える場合やペンディングではないことを表す場合、ペンディングの反対の意味の言葉をいくつか知っておくと役に立ちます。
ペンディングの類語
「一時停止」や「一時凍結」は、一旦立ち止まって対策を考える場合に使います。
「留保」は、すぐにその場で行動しないことや、一時的に差し控えることです。まだ結論や回答が出ていない、判断材料にかけるときなどに使われます。
「据え置き」は中止にも進行にもならない状態です。進展がなく滞っている場合に使います。
ペンディングの反対語(対義語)
「継続」や「続行」は物事を続けるという意味です。ペンディングの対義語としてそのまま使えるでしょう。
ペンディングには「未定」という意味合いもあるため、「決定」という言葉はペンディングの反対の意味として使えます。
「オンスケ」とはオンスケジュールの略です。スケジュール通りに進んでいることを表しています。問題なく進んでいる案件のことを「オンスケです」というふうに言えます。
ペンディングと間違いやすい言葉
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ペンディングの場合は保留した中で中止となるものもあるかもしれませんが、ペンディングという言葉を聞いた時点で中止と捉えるのは要注意です。
「リスケ」も間違いやすい言葉の一つです。「リスケ」とはリスケジューリングの略で、予定を組み直すという意味です。ペンディングの場合は次の予定を決めずにただ先送りをしますが、「リスケ」の場合はその場で次の予定を決めることが多いです。
ペンディングの意味を知ってビジネスシーンでも使いこなそう!
「ペンディング」という言葉を使う際は、その業界で相互認識があるかどうか、目の前にいる相手に確実に伝わる言葉なのかどうか確認した上で使いましょう。