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参画の意味と使い方・例文3つ・参画と参加との違いは?

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参画とは

「参画」という言葉を見聞きしたことがあるでしょうか。見聞きしたことがあっても、自分では使い方がわからないという人もいるでしょう。

読み方も見た目も似ている「参加」という言葉は、子供の頃から慣れ親しんでいる熟語ですが、この「参加」と「参画」の意味が混同してしまうという人も少なくはないでしょう。

ここでは、「参画」という言葉の基礎部分である意味と読み方からまずご紹介します。

参画の意味

「参画」には、「事業・政策などの計画に加わること」「計画の相談に加わること」という意味があります。どちらの意味をとっても「計画」があり、その計画に加わるという行為を指していることがわかります。

これらの意味からすれば、「プロジェクトに参画する」のように使うことがあっても、「バレー部に参画する」という使い方はないということになります。「プロジェクト」は計画を指していますが、クラブは団体だからです。

参画の読み方

「参画」は「さんかく」とよみます。「参画」の「参」は音読みでは「さん」と読みます。訓読みで「まいる」と読むように、「加わる」意味を持った漢字です。

「参画」の「画」は、音読みで「が」「がく」「かく」と読みます。訓読みでは「え」「えがく」と読みます。

「えがく」という訓読みにあるように、絵を描くという意味もありますが、「未来や策略を描く」といった意味もあります。

参画の使い方と例文

「参画」の意味は理解できたでしょうか。ここでは、参画を使った例文をご紹介します。例文を参照し、どのような場面で使われる言葉か、理解しましょう。

例文の「参画」と参画の意味である「事業・政策などの計画に加わること」を照らし合わせ、例文全体の意味を理解することで、「参画」の使い方に対する理解も深まります。

参画の使い方

「参画」を使うポイントは、加わる先が「計画の実行部隊を指すモノ」であることです。計画そのものでも構いません。

「××事業」「××政策」という名がついているモノであれば、「参画」という言葉を使って加入を表現しても、間違うことはありません。

事業や政策といった概念と近い意味で、近年使われることの増えている名称が「プロジェクト」です。「××プロジェクトへの参画」という言い方も、よく使われる表現です。

参画の例文

ここでは、「参画」の使われている例文をご紹介します。「参画」の意味や使い方と照らし合わせて、使い方を理解しましょう。

【例文】
・A社は新しく開発事業への参画を決定したと発表した
・我が社もアメリカでの事業に参画することが決定した
・そのプロジェクトへは参画すべきです

「参画の使い方」でご紹介したポイント以外の場面で、「参画」が使われている例文を以下にご紹介します。

例文1:経営に参画する

「経営に参画する」とは、企業などの経営に携わることの意味で使われます。

経営は、短期・中期・長期といった、期間をいくつか設定し、それぞれの期間の中で立案された経営計画に基づいて遂行されます。

そのため、経営に加わる場合は、「参加」や「参入」よりも「参画」と表現するのが一般的になっています。

例文2:研究に参画する

「研究に参画する」とは、すでに立ち上がっているか、これから立ち上げようとしている研究に、携わることの意味で使われます。

「研究」とひとことでいっても、実験と観察を繰り返す研究者のほかにも、研究でかかる費用を出資するスポンサーなども存在し、こうした人たちも「研究に携わっている」といえます。

計画をもって試行錯誤・観察を繰り返す「研究」に、携わるようになることを「研究に参画する」と表現します。

例文3:創業に参画する

「創業に参画する」とは、会社を立ち上げ、業務を開始する「創業」に関わることの意味で使われます。

会社の立ち上げは、事業計画に基づき、資本の確保や会社としての組織整備などが行われます。この計画遂行に携わることを表現するため「参画」という言葉が使われます。

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子供の頃は、使うこともなく、知らなくても済んでいた言葉でも、社会に出たとたんに周囲で当然のように使われている言葉というのはたくさんあります。

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参画の類義語と参加との違い

ここまで「参画」の意味や使い方をご紹介する中でも、何度か「参加」という言葉も使いました。「参画」には、「参加」も含め、かなり意味が類似している類語がたくさんあります。

ここでは、「参画」の類義語についてご紹介します。「参画」との相違点についても把握しておくようにしましょう。

参画の類義語

「参画」の類義語には、「関与」「参与」「干与」「参加」といった言葉があります。それぞれ、グループ活動に加わる行為という点で類似性があります。

「加わる」という意味では、「参画」と同義として、言い換えなども可能ですが、「どこに加わるか、何に加わるか」という点で、言い換えが不可能となる場合もあります。

類義語1:参加

「参加」には、「なかまに加わること」という意味があります。「なかま」となるのは、どのような集団であっても構わないので、とにかく仲間入りする状況であれば「参加」ということができます。

【例文】
・労働者のデモに参加することにした
・PTAに参加した
・老人クラブに参加した

類義語2:関与

「関与」と「干与」は、どちらも「かんよ」と読み、同じ意味の熟語です。「関係を持ち、その事にあずかること」「携わること」「関わること」という意味で使われます。

「携わる」という意味で「参画」の持つ意味と類似性があります。「参画」は、事業や政策の中に身を投じる意味がありますが、関与は関わるという程度という違いがあります。

【例文】
・あの事件に関与した疑いを持たれた
・君も告発に関与しているのではないのか

類義語3:参与

「参与」には、「あることにあずかり加わること」「学識・経験のある者を行政事務などにあずからせるための職」という意味があります。「参画」の類義語となるのは、前者の意味です。

【例文】
・発展途上国の開発計画に参与する
・国民が自らの権利を自覚して、自ら国政に参与しよう考え始めた

参画と参加の違い

「参加」は「集まりに加わること」を意味しているのに対して、「参画」は「事業や政策に加わること」を意味します。

また、「参加」は「既にあるものに加わること」を意味しているのに対して、「参画」は「計画段階から加わること」の意味があります。

「A社とB社が共同で主催したイベントに参加した」では、「イベントの計画段階には携わっておらず、あとから加わった」という意味になります。

参画が使われるようになった経緯

「参画」という言葉が一般的に使われるようになったのは、「男女共同参画社会基本法」という平成11年に公布、施行された法律が一役買っています。

女性の社会進出が増えてきたからこそ、社会における性差別を無くし、男女が均等に社会参加できることを目指した法律です。世の中の移り変わりを表わした法律だといえるでしょう。

「男女共同参画社会基本法」は、知っているべき法律のひとつです。内容を確認してみてください。

男女共同参画社会基本法

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意味を理解して正しく使い分けよう

漢字の構成も似ていて、意味にも類似の点がある「参画」と「参加」では、意味をあいまいにしか知らないまま、混同して使われていることも少なくありません。

社会人として、正しい日本語を使うためにも、類似語は意味をしっかりと把握し、正しく使えるようにしておきましょう。

解析の意味と使い方

意味をしっかり知らずに使われていることが多い言葉に「解析」という言葉もあります。現状意味を説明できないようならば、この機に以下のリンク記事を参考に、確認しておきましょう。
解析の意味と使い方
「贈る」と「贈る」の違い
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