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「那」が持つ文字の意味とは?由来や名前に使われやすい理由を解説

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「那という字の意味って?」
「那はどういう由来の文字なの?」
「那が名前に使われやすい理由は?」
このように「那」という漢字について、疑問を持つ方も多いのではないでしょう。

名付けで「那」の字を使うか検討している場合は、意味や由来も確認しておきましょう。漢字によってはネガティブな意味や由来を持っていることもあります。

本記事では、「那」という漢字について、由来や部首、意味、名前に使われやすい理由などを紹介していきます。

この記事を読むことで、「那」についての知識が深まり、名前に使用するかの判断の決め手になるでしょう。また、名前に込めたい願いのイメージも湧きやすくなります。ぜひ、赤ちゃんの名付けの参考にしてください。

「那」の文字について

始めに、「那」の文字の読み方について、音読みと訓読みに分けて紹介していきます。「那」という字の形に惹かれた方は、読み方を知ってどのような響きの名前にしようか検討してみてください。

漢字の読み方は、音読みと訓読みがあります。名前を考える上でどちらかの読み方を使うことがあるため、「那」の音読みと訓読みを知っておきましょう。

音読み「な」「だ」

「那」の音読みは「な」「だ」がありますが、一般的には「な」と読むことが多いでしょう。文化庁の常用漢字表に掲載されている読み方も「な」です。

常用漢字表に記載はありませんが、「那」は「だ」という読みも可能です。「だ」という読み方をする言葉には、「阿那(あだ)」があります。花が美しく茂る様子、しなやかで美しいことを表しています。

出典 : 常用漢字表|文化庁
参照 : https://www.bunka.go.jp/kokugo_nihongo/sisaku/joho/joho/kijun/naikaku/pdf/joyokanjihyo_20101130.pdf

訓読み「いかん(ぞ)」「なん(ぞ)」「なに」

「那」の訓読みは、現在ではほとんど使用されない言葉の「いかん(ぞ)」「なん(ぞ)」「なに」です。これらの読み方は常用漢字表の記載もなく、赤ちゃんの名前で使われるケースは珍しいでしょう。

「いかん(ぞ)」は、どうして?なぜ?、「なんぞ(ぞ)」は、何物か?何事か?という疑問の意味があります。「なに」も、物事を問う疑問詞です。

「那」の由来

ここでは、「那」の由来について紹介していきます。文字は、言語を表現するために使用される記号です。由来を知ることで、その文字がどういう成り立ちでできたか分かってくることがあります。名前にこの字を使う場合は、由来を知ることでイメージも膨らみやすいでしょう。

象形文字と指示文字との組合せ

「那」は、物の形を点や線で結んで作られた「象形文字」と、物を指示するために印を付けることで表現した「指示文字」との組合せから生まれた文字です。そのため、象形文字と指示文字、2つの要素が合わさった意味を持っています。

「那」の部首の意味

「那」の部首は、文字の右側の「阝(おおざとへん)」です。「阝(おおざとへん)」が使用される文字は、「郷」「邦」「都」「部」「邸」「郭」など、地名や国の領地、特定の場所の名前などに関係する字に多いでしょう。「那」という字自体も、古い中国の地名でもあります。

「那」のつくりの意味

「那」のつくりは、左側の部分です。これはふさふさとしたヒゲが伸びて垂れている様子を表しています。ヒゲは豊かさの象徴であるため、地名や場所を表す「阝」と組み合わせると「豊かな土地」という意味になります。

また、糸や毛が美しくしなやかに伸びる様子を表す「冄(ぜん)」という字がもとになっている説もあります。この場合は、「阝」と組み合わせると「美しい郷」「(細く長い糸を紡げるほど)穏やかな村」などの意味になるでしょう。

「那」の文字が持つ意味

続いては、「那」の文字が持つ意味を紹介していきます。その漢字が持つ意味を詳しく知ることで、名前に付けたい意味や願いなどのイメージをぐっと広がってくるでしょう。

「那」という字に限った話ではありませんが、漢字の意味を知らずに名前を付けてしまうと、実は悪い意味を持っているケースもあります。名前に使用する漢字を決めてしまう前に、意味や由来などはきちんと調べておきましょう。

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豊かさ

「那」は、多い、たくさんあること、広いことなど、「豊かさ」を意味する漢字です。そのため、名付けでは、「心が広く情の深い人になってほしい」「幸せいっぱいの人生を歩めますように」「お金にも食べ物にも困らないように」などの願いを込めたい場合にぴったりでしょう。

美しさ

「那」は、「美しさ」という意味もあります。見た目も内面も美しく育ってほしい気持ちが強い場合は、この「那」を「な」という音に当てると良いでしょう。

「美しさ」という意味から名付けで願いを込める場合は、「美しく人に愛される人に」「細やかな気配りができる心の綺麗な人に」「美しく穏やかな子に育ってほしい」などの意味を込めることが可能です。

疑問や反語

「那」には、「なん(ぞ)」「いかん(ぞ)」という訓読みがありましたが、これは、古い文献で「那」という文字が「疑問」や「反語」として使用されていたためです。

疑問や反語を表す意味から、名付けでは、「思考力があり、多角的に物事を見る能力が高い人に」「さまざまなことに目を向ける探求心のある人に」などの意味も込められるでしょう。

ゆったりしていること

「那」という字のつくりは、ヒゲが伸びていることを表しています。ヒゲが伸びているというのは、ゆったりと時間をかけてヒゲが伸びていったことを表すことから、「那」は「ゆったりしている」という意味を持つ漢字です。

この意味から名付けでは、「心優しく、行動にもゆとりを持った人に」「安定感があり穏やかな性格に育ちますように」などの願いを込められるでしょう。

「那」が名前に使われやすい理由

名前で使用される「な」と読む字は、「奈」「菜」などがよく使用されるイメージがあるのではないでしょうか。実際に「奈」「菜」は、明治安田生命が発表しているランキングではランクインしています。

しかし、「那」という字も名前に使用されやすい字です。ここでは、「那」が名前に使われやすい理由について紹介していきます。

出典:2021年の名前ランキング|明治安田生命
参照:https://www.meijiyasuda.co.jp/enjoy/ranking/index.html#/year/2021n/10

響きが良く使いやすい

「那」の読み方の「な」は、名前としてさまざまな音と馴染みやすく、響きが良い理由から男の子でも女の子の名前でも人気です。

実際に、明治安田生命が発表している読み方ランキングでは、「みなと」「ひなた」「はな」「さな」「せな」などの「な」が使われている響きの名前がランクインしています。

出典:2021年の読み方ランキング|明治安田生命
参照:https://www.meijiyasuda.co.jp/enjoy/ranking/index.html#/year/2021y/2

中性的な名前に使える

「那」は、きりっとした雰囲気があり、中性的な印象の名前になるでしょう。「奈」や「菜」は柔らかい印象もあり女の子の名前に使われやすい字ですが、「那」は男の子の名前にも使用される字です。

まだお腹の赤ちゃんの性別が分かっていない場合も、「那」という字であれば、どちらの性別でも使用しやすいため、おすすめです。

他の漢字と組み合わせやすい

「那」は、漢字の意味としての主張が少ないため、他の漢字と組み合わせやすいという利点があります。

たとえば、主張が強い字では、「光」「空」「学」「麗」「姫」などでしょう。字を見ると、どんな意味かすぐに分かる字です。

主張が強い字は、名前負けしてしまう要素もあるため、そのようなリスクを回避できる意味で「那」は名前に使いやすいでしょう。

「那」がつく女の子の名前

ここでは、「那」がつく女の子の名前を紹介していきます。「奈」や「菜」などの字と迷っている方もぜひ参考にしてみてください。「那」は、中性的な印象が出てスッキリとした印象になるでしょう。

以下で紹介している以外にも、「なお」「ななみ」「ななせ」「みな」など、「な」という響きの名前は女の子では多いため、いろいろ検討してみてください。

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陽那

「陽那」は、「あきな」「はるな」「ひな」などの読み方があります。「陽」は、太陽、日向などの意味があるため、周りに光やパワーを与える力強いイメージがあるでしょう。

「那」は、美しさを表す字であるため、「陽」と組み合わせることで、明るく美しい名前にしたい方におすすめです。

「陽那」と名付けることで、「キラキラと輝き美しい人に」「太陽のように明るくエネルギッシュな子に」「周の人を温かい気持ちにさせるような人に」などの願いを込められるでしょう。

咲那

「咲那」は、「さな」「さくな」「えみな」などの読み方があります。「咲」は、花が開く、笑う、という意味があります。美しく咲く花の姿が思い浮かべられるでしょう。笑うという意味もあるため、福が多く幸せを感じられる字という印象もあります。

名付けで「那」と組み合わせると「すくすくと元気に成長して美しい人に」「美しい人生の花を咲かせられますように」などの願いを込められるでしょう。

優那

「優那」は、「ゆうな」「ゆな」「ひろな」「まさな」などの読み方ができます。「優」は、優しい、優れている、上品で洗練されていること、などの意味を持つ漢字です。「優秀」「優勝」などの熟語からは、輝かしいイメージがあるでしょう。

「優」と「那」を組み合わせることで、「優雅なふるまいができる美しい女性に」「優秀で温かい心を持った人に」「穏やかで平和な人生を歩めますように」などの願いを込められます。

「那」がつく男の子の名前

最後に、「那」がつく男の子の名前を紹介していきます。「那」は男の子で「な」という音を単独で漢字に当てたい場合にもおすすめです。

「豊かさ」や「ゆったりしている」という意味もあり、経済力があり、寛容で落ち着きのある男性に成長する願いを込められるでしょう。

では、以下で紹介している名前を参考にしてみてください。生まれてくる赤ちゃんに素敵な名前を贈りましょう。

星那

「星那」は、「せな」「せいな」などの読み方ができます。「星」は、空に輝く星のことを意味する漢字です。この字が名前に入っていると、キラキラと夜空に輝く様子が思い浮かんだり、神秘的なパワーや幸運なイメージが湧いてきたりするでしょう。

「輝く才能を発揮できるように」「スターになりますように」「星のように美しい心の人に」などの願いを込めることが可能です。

玲於那

「玲於那」は、「れおな」と読みます。獅子座が英語名で「Leo」のため、勇敢な獅子をイメージできるでしょう。獅子座生まれの赤ちゃんにもぴったりです。「玲」は、透き通るように美しい、金属の音、「於」は、時間や場所、事柄を表す漢字です。

漢字の意味から、「透明感のある綺麗な人に」「獅子のように勇敢でゆったりした雰囲気の子に育ってほしい」「獅子のように強くたくましい子に」などの願いを込められるでしょう。

男の子の名前で「那」を使う場合

「真那斗」は、「まなと」と読みます。「と」で終わる名前は、響きとしてキリッとした雰囲気で締めくくられることから、男の子の名前で人気です。

「真」という字は、真実、正しい、という意味があります。この字を名前に使うことで、正義感や、心の綺麗な人というイメージがあるでしょう。

「斗」という字は、「北斗七星」を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。量の単位、天の南北の星座、という意味があります。

これらの漢字を使う「真心のある美しい人に」は、「星のように輝いてほしい」などの願いを込められるでしょう。

「那」が持つ文字の意味を理解して適切な場面で使おう

子供の名前で使用する場合は、どのような願いを込めるかは、漢字が持つ意味や印象が重要になります。本記事を参考にして、「那」が持つ文字の意味を理解しておきましょう。

「那」はさまざまな意味を持っています。しかし、主張は少ない印象のため、名付けの時として使いやすいでしょう。

中世的な字のため、男の子でも女の子でも使用しやすい字です。「那」と組み合わせる字によっても、雰囲気が変わるため、色々と検討してみてください。

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