cms-import-tapbiz-wp

有志の意味と例文・有志をつかう場面・有志からの香典の書き方

[allpage_toc]

有志の意味

「有志」とは、「ある事柄に、志や関心を持っていること・人」の意味で使われる言葉です。漢字が示す通り「志のある人」と覚えておいても良いでしょう。「有志」がよく使われる状況や場面についてご紹介します。実際の使い方を覚え、早速使ってみましょう。

「有志」が使われる場面

「有志」は、漠然ではなく、明確に意思を持った人であることを示したいときに使います。「有志一同」や「有志募集」などという表現を見かけたことがあるのではないでしょうか。正確な意味はわからなくても、「志のある人」を指しているということは推察できます。

場面1「贈り物」

職場や学校の「全員」からではなく、「贈りたいという気持ちのある人たちの集まり」からの贈り物であることを、「有志一同」ということばで表現します。

集団のなかで、個人としてではなく、贈り物をする場合に「有志一同」という言葉が使われます。贈り主として「有志一同」や「有志より」と書きます。「有志一同」と書いたあとに、有志個々の名前を連名として記載する場合もあります。

場面2「飲み会」

職場やサークルで「有志の飲み会」とされる集まりを目にしたこともあるのではないでしょうか。「有志の飲み会」とは、素直に表現すれば「気の合った者同士の飲み会」ということもできます。

職場やサークルの全体飲み会とは異なり、「ちょっと飲みに行こうか」と話がまとまった者同士や、「一部の話が合う者、同じ方向を向いている者で楽しく飲みたい」という意思を持った飲み会といえます。

場面3「香典」

職場のグループなどで少額ずつ出し合って香典を出す場合に、香典に「○○会社 有志」と書かれていることがあります。「○○会社 有志」と書かれている場合は、○○会社の賛同を得られた一部の人から出資された香典であることがわかります。

「職場名+有志」と書かれていれば、職場(会社)として出資してくれた香典ではなく、一部の個人が出資してくれた香典であるということが一目でわかります。

場面4「ボランティア」

「有志」は英語で表すと「Volunteer(ボランティア)」になります。贈り物や香典の表書きにする「有志一同」から「ボランティア」に想像がつながりませんが、「有志募集」を書かれているポスターなどを思い浮かべると、英語の「ボランティア」と同じ意味であることに合点がいきます。

被災地に対する支援を募集する際には、「有志募集」でも「ボランティア募集」でも、同じ意味として使うことができます。

有志を使った例文

ここでは、「有志」を使った例文をご紹介します。例文を参考に「有志」の使い方と「有志」を使う場面を習得しましょう。例文で使われているのと同じシチュエーションで、例文のまま「有志」使ってみることから始めると、「有志」の使い方を体得できます。

例文1「この場所に有志が集う」

「この場所に有志が集う」とは、ボランティア活動や政治集会などで使われます。例えば、海岸線のゴミ拾い活動や被災地での支援活動などで、「この場所に、続々と有志が集まってきた」という形で使われます。「この場所に有志が集う」を使うのは、「志のある人」「集会などの主旨に賛同した人」が自発的に集まってくる”さま”を表しています。

例文2「志を同じくする有志を募る」

「志を同じくする有志を募る」は、「志」を二重に使うことで「志の方向性」を強調しています。メンバー募集する際など、人員を募りたいものの、考え方などの方向性が異なる人には応募して欲しくないと考えている場合には、「志を同じくする」を添えることで、「志」部分に焦点を当てることができます。

「志を同じくする有志を募る」として募集を行う場合は、ここでいう「志」がどのようなものなのかも明記しておく必要があります。

[no_toc]

例文3「有志一同より贈る」

「有志一同より贈る」は、結婚式や送別会での「贈り物」を参加者や職場などの関係者全員からではなく、一部の者から贈る際に使います。「○○さんへの送別の品ですが、有志一同から贈りたいと考えておりますので、賛同いただける方は幹事までお申し出ください」という形で、「全員への強制ではない」という意図を伝えることができます。

例文4「随時、有志を募集している」

「随時、有志を募集している」は、「メンバー募集中」と同じ意味で使えます。単に「メンバー募集中です」と伝えるよりも「志のある人」である必要性を伝えられます。
「メンバー募集」ではなく「有志募集」とすれば、応募する相手にも「気軽な気持ち」よりも「応募する覚悟」を期待することができます。

「随時、有志を募集しております。ふるってご応募ください」とすれば、「あくまでも志のある人を求めている」と短い文で伝えられます。

例文5「有志の皆様に感謝します」

「有志の皆様に感謝します」は、「有志」とされる人たちから何かをしてもらったり、贈り物をもらったときなどに使える文章です。

感謝の意を伝えたいものの、「誰に」という部分がはっきりせず、個人名宛に謝意を表せない場合などに、「有志の皆様」という形で、不特定ながら「一部の志ある人」に向けて発していることを伝えられます。「有志の皆様に感謝します」の一文は、「有志一同」から支援や応援を受けた場合などに使えます。

例文6「社員有志による義援金を受け付ける」

「社員有志による義援金を受け付ける」は、国内外で大きな災害が発生したときなどに、社内に掲示されたり、社内報に掲載されたりする一文です。単に義援金を募るより、「強制ではない」ことを伝えながら、志のある人を募っているという意図が伝わります。

社内広報などを担当する人は、義援金を募集するときに「社員有志による義援金を受け付けます」と書くことで、「強制ではなく、各自の志を求めている」ことを伝えましょう。

参考:大人の語彙力が面白いほど身につく本

「有志」という言葉を聞いたことはあったものの、正しい意味も知らず、自分で使うことはできなかった、という人には、本書がおすすめです。大人として知っておきたい語彙力が身につき、大人の会話を楽しめるようになることでしょう。

本書では、「相手を説得するのに便利な言葉」「格調を高める言葉」などに分類された語彙が取り上げられており、自分の日本語能力をランクアップさせることができます。

大人の語彙力が面白いほど身につく本2といっしょに購入しました.熟読して思っていることを的確に表現したいものです.

http://amzn.asia/8HmaoDq

有志からの香典の表書き

仲間の近親者が亡くなった場合など、個人として香典を出すほど親しい関係ではないが、無視するほど遠い関係でもないときに、複数名で少額ずつ出し合って、代表者が香典を持参するということがあります。多数で出し合った香典の香典袋の表書きには、出資者全員の名前は書かず、「○○会社 有志」とするのが一般的です。

「有志一同」は間違い?

香典袋の表書きに「有志一同」と書くのは、マナー違反になるのではないかという意見もあります。一般的には、「有志一同」と書かず、「有志」か「一同」のどちらかが使われます。「有志一同」とだけ書くのでは、相手に出資者が伝わらず、相手に対する配慮の足りない書き方といえます。

有志一同からであることを伝える「表書き」としては、「○○営業部有志」のように「所属+有志」もしくは「所属+一同」と書くのがおすすめです。

「有志」を使う場面では気遣いも必要です

「有志」は熟語ながら、使い方も難しくなく、短い言葉で端的に内容を表せる便利な言葉といえます。「有志一同」と言って、相手に意味が伝わらないということは、ほとんどありません。しかし、便利な言葉だけに、使いっぱなしは危険です。「有志」とは誰のことかをフォローする気遣いが必要です。

表書きなどで「有志」を使った場合、相手に「有志とは誰か」をきちんと伝えるために、有志一同の名簿を添えるような気遣いが必要です。

[no_toc]

「有志」を募る時は人選とTPOに気を配って

「有志」という言葉は、短い単語で「意思」を伝えられる便利な言葉です。便利な言葉だからこそ、意味や使い方もきちんと覚え、正しく使う配慮が必要になります。「有志」であることを伝えたい場合や「有志」のみを募りたい場合に使い、志のある、同じ方向性を持った集まりであることを伝えましょう。
一同の意味と使い方
連名の場合の香典の書き方
モバイルバージョンを終了