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「いたしかねます」の意味と使い方・敬語|出来かねます

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どんな意味?どう使う?「いたしかねます」の意味・使い方

日常的な会話で使用している言葉をビジネスシーンで使うと、失礼だと思われたり、無知な印象を与えたりする可能性があります。文法や言葉の使い方としては誤っていない言い回しでも、表現次第では稚拙な印象になることもあるため、ビジネスシーンでのコミュニケーションでは、なるべく丁寧であらたまった言い回しをした方が良いでしょう。

例えば、依頼などを断る際は、「できません」「やれません」などと答えるよりも、「出来かねます」「いたしかねます」といった言い回しにした方が、より丁寧な断わり方をすることができると考えられます。

今回は、上記でも挙げた「いたしかねます」と言う言葉をテーマにして、基本的な意味や使い方をご紹介していきます。

「いたしかねます」の意味・使い方

まずは最初に、「いたしかねます」という言葉の基本的な意味や使い方について見ていきます。「いたしかねます」という言葉は、ビジネスシーンでは比較的頻繁に使われる表現の1つとなっています。意味や使い方を覚えておくと、さまざまな場面でいろいろな使い方をすることができるので、ぜひ覚えておきましょう。

「いたしかねます」の意味

早速、「いたしかねます」の基本的な意味について確認していきましょう。「いたしかねます」という言葉の意味について調べてみたところ、「weblio辞書」にて以下のような意味が掲載されていました。

できない、することに堪えられない、などの意味の表現。丁寧に断る、または拒否の意を表す際の表現。

https://www.weblio.jp/content/%E8%87%B4%E3%81%97%E3%81%8B%E3%81%AD%E3%81%BE%E3%81%99

上記の解説から、「いたしかねます」という言葉は、「できない」「やれない」といった言葉をより丁寧に表現した言葉だと言うことができそうです。

相手との関係性にもよりますが、ビジネスシーンでは、できるだけ敬語などを使用し、丁寧に表現することが大切だとされています。ですから、依頼などを断る際も、「できません」などと伝えるよりも、より丁寧な表現である「いたしかねます」を使用することの方が多いと予想できます。

「いたしかねます」の使い方【1】:対応いたしかねます

続いて、「いたしかねます」の一般的な使い方について見ていきましょう。単にどのように使うかご紹介していくよりも、例文などを通して使い方をご紹介した方が、理解しやすいと予想できます。ですから今回は、「いたしかねます」を使用した言い回しやフレーズ別に、意味や使い方をご紹介していきます。

「いたしかねます」という言葉を使用した言葉の1つに、「対応いたしかねます」という言い回しがあります。「いたしかねます」という言葉は、上記でもご紹介したとおり、「できません」などの意味があると考えられます。ですから、「対応いたしかねます」というフレーズには、「対応できません」という意味があると言えるでしょう。

使い方としても、言葉の意味のとおりとなっており、相手の依頼や頼み事に対して、対応できない時や引き受けられない時などに使用する言い回しだと言えそうです。

「いたしかねます」の使い方【2】:回答いたしかねます

「いたしかねます」という表現の使い方の1つとして、「回答いたしかねます」という言い回しも挙げられます。

上記でご紹介した「いたしかねます」の意味のとおり、「回答いたしかねます」という言い回しの場合も、「できない」「不可能」といった意味で使用されています。ですから、「回答いたしかねます」という言い回しは、「回答できません」という意味となります。

主な使用例としては、「当選者の発表については、回答いたしかねます」「選考の結果については、回答いたしかねます」といった言い回しが考えられます。

「いたしかねます」の使い方【3】:保証いたしかねます

「できません」などの言い回しの丁寧な表現である「いたしかねます」という言い回しは、「保証いたしかねます」という使い方をするケースもあります。

「保証いたしかねます」という言い回しは、保証できない場合や、何らかの保証の条件について説明する場合などに使用される言い回しです。保険の内容や購入した商品の修理をする際の条件などを説明する場合などに使われることもあり、「水没による故障は保証しかねます」といった使い方ができると考えられます。

「いたしかねます」の敬語

ここまで、「いたしかねます」の基本的な意味や使い方についてご紹介しましたが、目上の人に対して使用する場合、どのような言い方で表現すれば良いのか、考えていきます。

結論から言うと、「いたしかねます」という言葉は、既に敬語表現として見做されるものとなっています。「いたしかねます」がどのようなタイプの敬語なのか、以下のような見解も存在しています。

「致しかねます」は敬語表現である点です。「致す」は「する」の謙譲語なので、「致しかねます」は敬語の謙譲表現となります。

https://docoic.com/3461

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上記の解説から、「いたしかねます」という言い回しは、自分の言動を謙って表現することで相手へ敬意を払う、謙譲語であることが読み取れます。

上記のような見解から、「いたしかねます」という言い回しは、敬語表現の1つと言えるでしょう。ですから、「いたしかねます」という言い回しは、目上の人に対して使用しても、問題ない言葉だと言えそうです。

「いたしかねます」の類語

続いて、「いたしかねます」という言葉と同じような意味を持っている、類語や同義語などをご紹介していきます。類語や同義語は、「いたしかねます」という言葉との言い換え表現として使用することも可能です。覚えておくと、何かと便利なので、ぜひこの機会に確認しておきましょう。

・出来かねます
・お断りします
・不可能
・できません

「いたしかねます」と「出来かねます」の違い

上記では、「いたしかねます」と同じような意味を持つ表現や類語・同義語をご紹介しました。「いたしかねます」の類語・同義語は複数存在しますが、その中でも「出来かねます」という表現は、「いたしかねます」と意味や響きが似ていることもあり、混同しやすいと予想できます。

そこで続いては、「いたしかねます」と「出来かねます」の違いについて考察していきます。

「出来かねます」の意味

「いたしかねます」と比較するためにも、まずは「出来かねます」という言い回しの意味について考えていきましょう。

「出来かねます」という言い回しの意味について、「weblio辞書」では以下のような解説を掲載しています。

するのが難しい、出来ない、などの意味の言い回し。この場合の「かねる」は「引き受けかねる」「対応しかねる」「見かねる」などと同様に、「しようとしてもできない」「堪えられない」などという意味。

https://www.weblio.jp/content/%E5%87%BA%E6%9D%A5%E3%81%8B%E3%81%AD%E3%82%8B

上記の解説から、「出来かねます」という言い回しには、「できません」という意味があると言えそうです。

また、やる意思はあるもののできないことを表現したり、堪えることができない状況を伝えたりする場合にも使える言葉です。

「いたしかねます」と「出来かねます」の違い

上記でご紹介した「出来かねます」という言葉の意味をもとにして、「いたしかねます」との違いを考えていきます。

「いたしかねます」も「出来かねます」も、できないことや不可能なことを意味する言い回しです。ですから、大まかな意味としては変わらないと言えそうです。

しかし、上記でも触れたように、「いたしかねます」は「いたす」が謙譲語であることから、敬語と分類されています。一方で、「出来かねます」は敬語ではないので、その点が2つの言い回しの違いだと考えられるでしょう。

「いたしかねます」のメールでの使い方

続いて、「いたしかねます」をメールで使用する場合の使い方について見ていきましょう。「いたしかねます」をメールで使用するシーンとしては、相手の依頼や頼みを断ったり、相手の力になれそうになかったりする場合が多いと考えられます。

上記でも何度かご紹介していますが、「いたしかねます」には「できません」という意味があります。しかし、ビジネスメールにおいて、「できません」という表現を使用すると、不愛想な印象や唐突な印象を与えてしまう危険性があります。そのような時に、「いたしかねます」へと言い換えて表現することで、印象を柔らかくしたり、相手へ敬意を払いつつ断ったりすることができる可能性があります。

「いたしかねます」の漢字

続いて、「いたしかねます」の漢字表現についてご紹介していきます。「いたしかねます」の漢字表記として一般的なのは、「致しかねます」という表記だと言えるでしょう。

しかし、「致しかねます」という漢字表記については、以下のような見解も存在しています。

「致す」はそれ自身が動詞であり、「届ける、至らせる、及ぼす、引き寄せる、仕向ける」などの意味があります。補助動詞として使う場合は、ひらがなの「いたす」を使います。

https://docoic.com/2911

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上記の解説から、「いたす」という言葉には「致す」という漢字表記も存在するものの、言葉の使い方によって、漢字表記とひらがな表記のどちらが適切かは変わってくるということが読み取れます。

ですから、「いたしかねます」の場合も、言葉の意味や使い方を考えて、ひらがなと漢字、どちらの表記にすべきか考えることが大切です。

「いたしかねます」を使って不快感を与えない断り方をしよう

いかがでしたでしょか。今回は、「いたしかねます」という言い回しをテーマにして、意味や使い方をご紹介しました。

「いたしかねます」という言い回しは、「できません」という意味を含んでおり、敬語としても使用することができます。そのため、使用できるシーンや方法は幅広いと言えるでしょう。

また、依頼などを断る際などに、「できません」と答えるよりも、やんわりとした印象があるため、相手に不快感を与えづらいという見解も存在します。ぜひ、この機会に「いたします」の意味や使い方を覚えて、使ってみて下さい。

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