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どんな意味?どう使う?「いたしかねます」の意味・使い方
例えば、依頼などを断る際は、「できません」「やれません」などと答えるよりも、「出来かねます」「いたしかねます」といった言い回しにした方が、より丁寧な断わり方をすることができると考えられます。
今回は、上記でも挙げた「いたしかねます」と言う言葉をテーマにして、基本的な意味や使い方をご紹介していきます。
「いたしかねます」の意味・使い方
「いたしかねます」の意味
できない、することに堪えられない、などの意味の表現。丁寧に断る、または拒否の意を表す際の表現。
https://www.weblio.jp/content/%E8%87%B4%E3%81%97%E3%81%8B%E3%81%AD%E3%81%BE%E3%81%99
相手との関係性にもよりますが、ビジネスシーンでは、できるだけ敬語などを使用し、丁寧に表現することが大切だとされています。ですから、依頼などを断る際も、「できません」などと伝えるよりも、より丁寧な表現である「いたしかねます」を使用することの方が多いと予想できます。
「いたしかねます」の使い方【1】:対応いたしかねます
「いたしかねます」という言葉を使用した言葉の1つに、「対応いたしかねます」という言い回しがあります。「いたしかねます」という言葉は、上記でもご紹介したとおり、「できません」などの意味があると考えられます。ですから、「対応いたしかねます」というフレーズには、「対応できません」という意味があると言えるでしょう。
使い方としても、言葉の意味のとおりとなっており、相手の依頼や頼み事に対して、対応できない時や引き受けられない時などに使用する言い回しだと言えそうです。
「いたしかねます」の使い方【2】:回答いたしかねます
上記でご紹介した「いたしかねます」の意味のとおり、「回答いたしかねます」という言い回しの場合も、「できない」「不可能」といった意味で使用されています。ですから、「回答いたしかねます」という言い回しは、「回答できません」という意味となります。
主な使用例としては、「当選者の発表については、回答いたしかねます」「選考の結果については、回答いたしかねます」といった言い回しが考えられます。
「いたしかねます」の使い方【3】:保証いたしかねます
「保証いたしかねます」という言い回しは、保証できない場合や、何らかの保証の条件について説明する場合などに使用される言い回しです。保険の内容や購入した商品の修理をする際の条件などを説明する場合などに使われることもあり、「水没による故障は保証しかねます」といった使い方ができると考えられます。
「いたしかねます」の敬語
結論から言うと、「いたしかねます」という言葉は、既に敬語表現として見做されるものとなっています。「いたしかねます」がどのようなタイプの敬語なのか、以下のような見解も存在しています。
「致しかねます」は敬語表現である点です。「致す」は「する」の謙譲語なので、「致しかねます」は敬語の謙譲表現となります。
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上記のような見解から、「いたしかねます」という言い回しは、敬語表現の1つと言えるでしょう。ですから、「いたしかねます」という言い回しは、目上の人に対して使用しても、問題ない言葉だと言えそうです。
「いたしかねます」の類語
・出来かねます
・お断りします
・不可能
・できません
「いたしかねます」と「出来かねます」の違い
そこで続いては、「いたしかねます」と「出来かねます」の違いについて考察していきます。
「出来かねます」の意味
「出来かねます」という言い回しの意味について、「weblio辞書」では以下のような解説を掲載しています。
するのが難しい、出来ない、などの意味の言い回し。この場合の「かねる」は「引き受けかねる」「対応しかねる」「見かねる」などと同様に、「しようとしてもできない」「堪えられない」などという意味。
https://www.weblio.jp/content/%E5%87%BA%E6%9D%A5%E3%81%8B%E3%81%AD%E3%82%8B
また、やる意思はあるもののできないことを表現したり、堪えることができない状況を伝えたりする場合にも使える言葉です。
「いたしかねます」と「出来かねます」の違い
「いたしかねます」も「出来かねます」も、できないことや不可能なことを意味する言い回しです。ですから、大まかな意味としては変わらないと言えそうです。
しかし、上記でも触れたように、「いたしかねます」は「いたす」が謙譲語であることから、敬語と分類されています。一方で、「出来かねます」は敬語ではないので、その点が2つの言い回しの違いだと考えられるでしょう。
「いたしかねます」のメールでの使い方
上記でも何度かご紹介していますが、「いたしかねます」には「できません」という意味があります。しかし、ビジネスメールにおいて、「できません」という表現を使用すると、不愛想な印象や唐突な印象を与えてしまう危険性があります。そのような時に、「いたしかねます」へと言い換えて表現することで、印象を柔らかくしたり、相手へ敬意を払いつつ断ったりすることができる可能性があります。
「いたしかねます」の漢字
しかし、「致しかねます」という漢字表記については、以下のような見解も存在しています。
「致す」はそれ自身が動詞であり、「届ける、至らせる、及ぼす、引き寄せる、仕向ける」などの意味があります。補助動詞として使う場合は、ひらがなの「いたす」を使います。
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ですから、「いたしかねます」の場合も、言葉の意味や使い方を考えて、ひらがなと漢字、どちらの表記にすべきか考えることが大切です。
「いたしかねます」を使って不快感を与えない断り方をしよう
「いたしかねます」という言い回しは、「できません」という意味を含んでおり、敬語としても使用することができます。そのため、使用できるシーンや方法は幅広いと言えるでしょう。
また、依頼などを断る際などに、「できません」と答えるよりも、やんわりとした印象があるため、相手に不快感を与えづらいという見解も存在します。ぜひ、この機会に「いたします」の意味や使い方を覚えて、使ってみて下さい。