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「マスト」の意味と正しい使い方|例文や類語・言い換え表現などを解説

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「マストってどんな意味の言葉なの?」
「マストの使い方って?」
「マストを使う場合に注意点はある?」
このように、「マスト」の意味や正しい使い方について知りたいと考えている人もいるのではないでしょうか。

本記事では、「マスト」の意味や由来、使い方などを紹介します。この記事を読むことで、「マスト」がどのような意味を持つ言葉なのか理解を深めることができるでしょう。

また、「マスト」という言葉を使ったさまざまな例文や「マスト」の類語や言い換え表現についても紹介するため、「マスト」という言葉をどのように使えば良いのか把握できます。

「マスト」の意味や使い方について知りたい人は、ぜひこの記事をチェックしてみてください。

「マスト」の意味

「マスト」は「必ず」という意味で使われる言葉です。「必ず」という意味である英語の「must」から来た表現です。「マフラーは冬のマストアイテムだ」「家を選ぶときは、陽当たりと駅から近いことがマストだ」などの使い方をします。

マスト【must】 の解説
[名・形動]《英語で「…せねばならない」の意の助動詞から》俗に、絶対に必要であること。欠かせないこと。また、そのさま。「―アイテム」「―な一品」

https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E3%83%9E%E3%82%B9%E3%83%88/

「マスト」の由来

「マスト」の由来は古英語の「moste」であると言われています。

「moste」は「must」の語源であり、意味としては「~することを許可されている」、「~しなければいけない」といった「許可」と「義務」の両方の意味を持っています。

このような意味を持つ「moste」が由来であることから、「マスト」は「必ずしなければいけない」といったニュアンスを持つ言葉になりました。

「マスト」の語源とは?
古英語の「moste」が、「マスト」の語源であるといわれています。

「moste」の意味は、「義務であること」「許可されていること」です。

このような意味から、「マスト」の意味は「しなければならないこと」ということになりました。

https://run-way.jp/lifestyle/term/must/#:~:text=%E3%82%82%E5%BF%85%E8%A6%81%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82-,%E3%80%8C%E3%83%9E%E3%82%B9%E3%83%88%E3%80%8D%E3%81%AE%E8%AA%9E%E6%BA%90%E3%81%A8%E3%81%AF%EF%BC%9F,%E3%81%93%E3%81%A8%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%9F%E3%80%82

「マスト」の使い方

「マスト」の本来の意味は「必ず」という意味になります。

しかし、本来の英語の意味で使うことは少なく、相手に「すべきだ」と義務を伝えるときに使われることはあまり多くありません。

たとえば、「定刻に出社するのは社会人としてマストだよ」のように、「するのが当たり前のこと」を表現する際に用いることは少ないでしょう。

むしろ、しなくても問題はないようなものを勧める際に「した方がいいですよ」というニュアンスで使われることが多いのではないでしょうか。

ビジネスシーンの場合

ビジネスシーンでは「しておいた方がいい」という意味合いで「マスト」が使われます。本当に絶対に行わなくてはならないことは「マスト」という表現ではなく、「必要がある」「義務がある」などの表現を使います。

「マスト」という表現がとられている場合は「必ず行いなさい」ではなく、「した方がいいのではないか」というようなニュアンスの場合が多いです。

ファッション関連の場合

「ネイルをするなら、ピンクベージュは揃えておきたいマストアイテムです」「化粧水は肌荒れが気になる人のマストアイテムです」「今年のトレンドは茶色。茶色いコートはマストです」などの使い方をします。

「マスト」は「必ず」という意味を持つ言葉ですが、「だ」というニュアンスで使われることが多いです。

「マスト」を使った例文

「マスト」はビジネスシーンやファッション用語でよく使われるということをご紹介しました。マストが使われる例文を5つご紹介します。マストを使う時の参考にしてみてください。

これはマスト事項です

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この場合は、優先順位が上の事項であるという意味で使われています。しかし「マスト」は少しくだけた表現になるので、上司などの目上の人に、「この資料マストです」などの形で使うのはできません。

失礼にあたりますし、年配の人であれば意味が伝わらない可能性もあります。

上司への報告はマストだ

この場合は、上司への報告をした方がいいという意味が込められています。「相手先のオフィスに訪問した時はお礼のメールを送るのがマストだ」「Facebookの利用は営業マンにとってマストになって来ている」なども同じような意味の使い方です。

動物を飼うなら消臭対策がマストになる

この場合は、そうする方がいいという意味合いで使われています。動物を飼うなら、消臭対策をすることをしますよ、というニュアンスです。

「風邪をひきたくないなら空調管理がマストになる」「玄関の消臭には風通しがマストになる」なども同じような意味での使い方です。

マフラーは冬のマストアイテムだ

「あった方が良いもの」「用意しておいた方が良いもの」のことを「マストアイテム」というように表現することがあります。「マストアイテム」は英語の「must」の意味であるとすれば「必ず必要なアイテム」という意味になります。

しかし、絶対に必要なものに対して言われることは少ないです。「」というようなニュアンスで使われます。

この夏のマストバイアイテム

英語の「must」は「必ずしなくてはならない」という意味です。しかし、日本語で「この冬のマストバイアイテムです」などの言い方をする場合は少しニュアンスが違います。

「マストバイ」は、「買った方がいい」という程度の意味で使われることが多いです。「××がマスト」も同様に「その方が良い」という程度の意味の場合が多いです。

「マスト」の注意点

前述のとおり、ビジネスシーンでの「マスト」は「しておいた方がいい」や「なくてはならない」という意味合いで用いられることが多い言葉です。一方、英語の「must」は「しなければいけない」や「義務」といった意味になります。

ビジネスでも、「マスト事項」や「マスト項目」といった用語からわかるように、「絶対に外してはいけない事柄」を意味する場合もあります。

しかし、英語の「must」とは違ったニュアンスで用いられる言葉であるため、英語の意味とビジネスでの意味を混同しないようにしましょう。

「マスト」の類語や言い換え表現

ビジネスシーンで意味で用いられる用語には、「マスト」の他にもさまざまな種類があります。たとえば、「ウォント」や「ベター」、「ベスト」などの用語を見聞きしたり、使ったりすることもあるでしょう。

しかしながら、「それぞれの言葉の意味の違いまで正確に理解したうえで使っている」という人は少ないのではないでしょうか。

ビジネスシーンでこれらの言葉を用いる場合は、状況に応じて正しく使い分けることが大切になります。

ここからは、「マスト」の類語や言い換え表現について解説していくため、参考にしてみてください。

ウォント

「ウォント」は、「希望する」や「望んでいる」といった意味を持つ用語です。

英語の「want」が由来になっているカタカナ語で、「I want ~」と表現される元の言葉の意味のとおり、「ウォント」は「~してもらえると嬉しい」といったニュアンスになります。

「マスト」の場合は「~した方がいい」「~は絶対に必要である」といった意味で用いられますが、「ウォント」はあくまで要望を伝える用語だと言えるでしょう。

たとえば、「子どもの送迎には自転車はマストだけど、電動アシストはウォントだよね」という文章の場合、「子どもの送迎には自転車は絶対に必要だけど、電動アシスト付き自転車ならもっといいよね」という意味になります。

wantの使い方と意味
want
他動
1.〔~が〕欲しい、〔~を〕望んでいる

https://eow.alc.co.jp/search?q=want

ベター

「ベター」とは「~の方が良い」といった意味を持つ用語です。英語の「better」が由来になっているカタカナ語で、「A案よりもB案の方がベターだ」といった使い方をします。

ビジネスでは、「マスト」が「他の選択肢を選ぶ余地がない言葉」として用いられるのに対し、「ベター」の場合は複数の選択肢の中から「こちらの方が良い」というニュアンスで用いられます。

「ベター」の場合は、今ある選択肢の中から良い方を選ぶため、その中に「マスト」な選択肢があるとは限りません。

実際のビジネスシーンでは、限られた選択肢の中からよりベターなものを選ぶことが重要になる可能性もあるでしょう。

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betterの使い方と意味
better
1形
1.〔同種のものの中で〕より[さらに]良い[好ましい]
2.〔他と比較して〕より[さらに]望ましい[ふさわしい]◆goodの比較級

https://eow.alc.co.jp/search?q=better&ref=awlj

ベスト

「ベスト」とは「最も優れた状態」を意味する用語です。英語の「best」が由来になっているカタカナ語で、「ベストを尽くせ」や「ベストな選択」といった使い方が一般的でしょう。

この「ベスト」という言葉は、全力を尽くしてほしい場合や、最善の選択をしてほしい場合に用いられます。

つまり、「マスト」が「物事や動作」に対して用いられるのに対し、「ベスト」は「状態」に対して用いられるという点で異なっていると言えるでしょう。

bestの使い方と意味
best

1.最高の、最も良い、最善の、絶好の、うってつけの、最大の、この上ない、最上の、誰にも引けを取らない

https://eow.alc.co.jp/search?q=best

欠かせない・外せない

「マスト」は、「欠かせない・外せない」といった言葉でも言い換えられます。

もともとマストは「欠かせない・外せない」といったニュアンスで用いられる言葉のため、「今の時代、若者にとってSNSは欠かせない」といった表現ができます。

必ず・絶対

「マスト」は、「必ず・絶対」といった言葉でも言い換えられます。

実際、ビジネスシーンで用いられる「マスト」は、「必ず・絶対」といったニュアンスで用いられることが多いでしょう。

そのため、交渉の際に「マスト事項」や「マスト項目」を指して、「この項目は絶対条件です」といった言い方で伝えることが可能です。

「マスト」を使った単語

「マスト」という用語は、他の言葉と組み合わせても使える言葉です。

「~はマストです」といった表現だけではなく、「マストアイテムです」などと言い換えて使うケースもあるでしょう。

ここでは、「マスト」を使った単語を2つ紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

マストバイ

「マストバイ」は、「必ず買うべき」という意味で用いられる言葉です。

英語では「must-buy」と表記され、意味は「買わなきゃ損をする商品」「おすすめ商品」など、日本語と同じようなニュアンスになります。

なお、「マストバイ」は「マストバイ局」という意味を表すこともあるため、テレビ局の話をしている場合は注意が必要です。

「マストバイ局」とは、全国ネットに指定された番組をすべてネットしなければいけない放送局を指します。

must-buyの使い方と意味
must-buy

〈話〉買わなきゃ損をする商品、マストバイ

〈話〉買わなきゃ損な、マストバイな

https://eow.alc.co.jp/search?q=must-buy

マストアイテム

「マストアイテム」は、「必需品」や「欠かせないもの」という意味で用いられる言葉です。なお、「マストアイテム」は和製英語で、英語には該当する単語はありません。

この単語は、英語の「must(しなければならない)」と「item(品物)」を組み合わせたものですが、「must」は助動詞として用いられるケースが多く、助動詞には「動詞の原形」が組み合わされるため、英語としては文法的におかしな表現になります。

デジタル大辞泉「マストアイテム」の解説
マスト‐アイテム
《〈和〉must+item》欠かせないもの。絶対に必要なもの。必需品。

https://kotobank.jp/word/%E3%83%9E%E3%82%B9%E3%83%88%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%83%86%E3%83%A0-387547

「マスト」の対義語

「マスト」の対義語には、「フリー」や「オプション」などの単語が挙げられます。

「マスト」の意味や正しい使い方を知るために、「マスト」とは反対の意味を持つ言葉についても把握しておくと良いでしょう。

ここでは、「マスト」の対義語について紹介していきます。

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フリー

「フリー」とは「無料であること」「自由であること」などの意味で用いられる言葉です。英語の場合は「free」となります。

「free」は、もともと「束縛のない状態」を指す言葉でしたが、そこから派生して、「解放されている」「無料で利用できる」という意味で使われるようになりました。

たとえば、ホテルのアメニティやスーパーマーケットの店頭にある雑誌やクーポンなど、「(無料で)持ち帰ってもよい」と伝えるために、「Take free(テイクフリー)」という表現が用いられています。

フリー【free】 の解説
[名・形動]

1 束縛・制約・負担などがないこと。また、そのさま。自由。「―な立場」「メンテナンス―」

2 組織などに所属していないこと。また、その人や、そのさま。フリーランサー。フリーランス。「会社をやめて―になる」「―のカメラマン」

3 料金などを免除されること。無料。「タックス―」

4 他の語の下に付いて、その物質を含んでいないことを表す。「アルコール―」「オイル―」

https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E3%83%95%E3%83%AA%E3%83%BC/

オプション

「オプション」とは、「ある物事を選択すること」「ある事や物の追加を希望するかどうかの選択」「追加できる物事」といった意味で用いられる言葉です。英語では「option」と表記されます。

本人が自由に選択し、追加できるものを指す表現として用いられるため、あれば便利な機能などを指すケースが多いでしょう。

たとえば、車を購入する際にオプションとしてカーナビなどを勧められるケースです。

オプション【option】 の解説
1 選択権。自由選択。

2 仮発注。航空機購入の際、正式契約を締結する前に製造中の航空機について製造番号を特定し、注文すること。

3 標準仕様のほかに、客の注文によって取り付ける部品・装置。

4 「オプション取引」の略。

https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E3%82%AA%E3%83%97%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3/#jn-32789

なくても良い

カタカナ語の「マスト」は「あった方が良い」や「しておいた方が良い」と相手に勧めるような場面や、「こうあって欲しい」と相手に期待するような場面で使う事が多い表現です。

「マスト」の対義語は「なくても良い」などになります。「マフラーはなくても良い」「陽当たりは悪くても良い」などが、「マスト」の対義語になります。

必須ではない

「必須ではない」も「マスト」の反対の意味になります。「年間休日120日以上というのは私にとって必須ではない」「陽当たりの良さは必須ではない」「スキーにイヤーマフは必須ではない」などが「マストだ」の反対の意味です。

できない

「結婚式へ出席するなら華やかなドレスがマスト」というような「マスト」の反対は「結婚式に出席するのにスーツはできない」などになります。「マスト」は「だ」というニュアンスで使われる言葉です。「できない」が反対の意味を持つ言葉になります。

「マスト」の英語表現

外資系企業やグローバル展開をしている企業などの場合、外国人を相手に取引を行うこともあるでしょう。

外国人に対して、「必須であること」を英語で表したいときにはどのように表現すれば良いのでしょうか。ここでは最後に、「マスト」の英語表現について解説していきます。

must

「must」は「~しなければならない」という意味の表現です。以下のような形がポピュラーな例でしょう。

・You must help your mother every day.(君は毎日お母さんを手伝わなければいけない)

上記のように、「must ~」で「~しなければいけない」、「must not ~」で「~してはいけない」という意味になり、話し手にとっての義務や命令を指します。

なお、「must」は「have to」と言い換えることも可能ですが、「have to」の場合は一般的な義務を指すという違いがあります。

must have

前述の「マストアイテム」は、英語では「must-have」と表します。複数形の場合は「must-haves」です。

この「must-have」という表現でも「マストな」という意味になるため、「マスト」と同じような使い方ができます。

なお、文章で書く場合は「-」が必要です。「must」と「have」の間に「-」がないと、名詞や形容詞としては見なされないため、書き忘れないように注意が必要です。

must-haveの使い方と意味
must-have

〈話〉必携品、なくてはならないもの、絶対に手に入れたい品、マストアイテム、マストなもの

〈話〉持っておくべき、必携の、必需品の、なくてはならない、絶対手に入れたい、マストな

https://eow.alc.co.jp/search?q=must-have

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「マスト」の意味と使い方を理解しよう

「マスト」は「必ず」という意味を持つ英語からできた言葉ですが、カタカナ語としては「だ」というようなニュアンスで使われることも多いです。

ファッションを勧める時や、義務ではないことを勧めるような場合に「マストアイテム」「マストだ」というような表現が使われます。「マスト」の意味を押さえて使いこなせるようになりましょう。