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「エクストラ」の意味と使い方・語源・エキストラとの違い|医療

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「エクストラ」の意味と使い方

「エクストラ」は誰の頭の引き出しにも入っている言葉でしょう。しかし、いざ取り出そうとなると「エキストラ」や「エレクトラ」、「エトセトラ」と混乱してあたふたとしてしまう方もいらっしゃいます。

今回は、そのようなエクストラをさっと取り出し上手に使うことができるように、意味と使い方を学んでいきましょう。

英語

エキストラは英語「extra」のカタカナ語です。発音記号は「ékstrə」(エキストラ、エクストゥラ)です。

強調の意味

エクストラは名詞を強調する言葉の意味があります。「特別の」「格別な」「追加の」「非常な」「臨時の」「余分な」などの意味です。形容される言葉によって、どの言葉がふさわしいかが変わってきます。

臨時出演者

映画やテレビドラマなどで、通行人や野次馬などを演じる人のことをエクストラと言います。エクストラの人たちは、その場で採用される場合もありますし、他の俳優たちのように頻繁に登場するシーンもありません。このことから、その時に居合わせる人という意味で「臨時出演者」という言葉が使われます。

号外・特別号

エクストラは英語で新聞の「号外」や雑誌の「特別号」を意味します。しかし、日本では「号外、号外」と叫んで配る習わしになっていますし、雑誌においても○○特別号という表現を好みます。そのため、この意味のエクストラはあまり日本人には知られていません。

「エクストラ」の意味の語源

「エクストラ」という言葉の語源はなんでしょうか。すでに述べたようにエクストラは英語で「extra」にあたりますが、このextraはラテン語で「外」を意味する言葉でもあり、これが語源となっています。

イメージとしては「外」に飛び出しているコブのような意味と考えるとよいでしょう。そうすれば「追加の」「臨時の」「余分な」と言った意味がとらえやすいです。また、周囲と違って目立っているイメージから「特別な」という意味も覚えやすいでしょう。

医療での「エクストラ」の意味と使い方

医療においては「エクストラ」という言葉自体はあまり使われていません。たとえば病状の進行状態についても「ステージ1」「ステージ2」などと表現しますが、「エキストラステージ」などはありません。「余分な」や「特別な」という意味は、状況や程度を明確にすべき医療の世界では排除されるべき意味になるからでしょう。

しかし「extravasation」(エクストラバセイション)という言葉はあります。これは「溢出」(いっしゅつ)、「溢血」(いっけつ)、「血管外遊出」、「血管外漏出」という症状を意味する言葉です。具体的には血液やリンパ液、場合によっては抗がん剤などの液体が血管から漏れ出てしまう現象を意味する言葉として使われています。

医療従事者以外、ほとんど知られていないエクストラを使った言葉といえるでしょう。

「エクストラ」と「エキストラ」の意味の違い

結論から言うと、エクストラとエキストラは同じです。どちらも「extra」という言葉のカタカナ語なので同じ意味となります。このように、同じ意味の言葉が違う表記になるのがカタカナ語の面倒なところと言えるでしょう。

ウィルスなどのように交通機関で検閲するというわけにも行きませんし、自然発生的に使われるようになるので、しかたがないことといえるでしょう。

ちなみに、先ほどご紹介した映画の通行人の役などの意味である「エクストラ」ですが、Googleでエクストラを検索すると、検索上位には言葉の意味や辞書のサイトが上位に表示されてしまいます。

一方、エキストラと検索すると「東京エキストラNOTES」などエキストラ出演の募集情報が上位に表示されます。このため、映画やドラマの分野においては、エキストラのほうが意味が通じると言えるでしょう。

スラングでの「エクストラ」の意味と使い方

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「extra」という言葉は、英語において「度を越した(人)」「大げさな人(人)」という意味で使われることがあります。これは、その場の雰囲気にそぐわないほど、熱狂したり、積極的な態度を取っている人を表現するときに使われることが多いです。

例えば、特に勝敗にこだわらないような体育の時間におけるサッカーのゲームで「みんな、根性出して、最後まであきらめないでゴールを目指そう」などと一人で鼓舞している場合、「彼はエクストラだよね」のような意味で使います。

また、残業していて、そろそろ家に帰ろうかと思っていたら、「今から会議を始めるから全員集合」というような社長を評してエクストラを使うことができます。あるいは親バカすぎる態度などにも使えます。

このように、したいことは理解できないわけではないけれど、「ちょっと度がすぎる」という意味のスラングとしてエクストラが使われています。

エクストラの具体的な使われ方

オリーブオイル

オリーブオイルは大きくわけて「ピュア」オリーブオイルと「エクストラ」バージンオイルに分かれます。エクストラには「余分な」という意味もありますから、ひょっとすると絞りかすのような2級品ではないかと勘違いする方と、逆に「特別な」という意味から「ピュア」よりずっと素晴らしい高級品なのだと思っている人もいます。

バージンオイルと呼ばれるものは、オリーブの実を絞っただけのものを意味します。そして、特に香りや成分などが良質であり、品質が特に高い物を「エキストラバージン」という形容で意味します。エキストラバージンより、やや品質が劣るオイルは「バージンオイル」です。

国や地域、メーカーによって品質の基準はことなりますが、「特別な」という意味を持つのがエキストラバージンオイルです。ただし、一般的に具材を炒めるときにはピュアオリーブオイルのほうが適しているなど、使い分けが必要になります。

エクストラステージ

ゲームによっては、ある条件でステージを全てクリアした後に、エクストラステージと呼ばれる追加のステージが表れることがあります。さらに難易度があがったり、おまけのゲームとして楽しめたりと、ゲームによって異なります。

えきすとら

1982年に公開された、武田鉄也が主演の映画です。相手役には石田えりが起用されています。主人公水越修五郎は俳優志望ですが、いまだ芽が出ておらずエクストラで映画に出るのが精いっぱいな日々を送っています。

映画は、あるときお互いエクストラ出演だったことがきっかけで、水越修五郎と柿沼育子は出会うことからはじまります。修五郎はようやく出演できたテレビ番組のシーンがカットされたりと散々ですが、育子は逆に頭角を現し始めるとともに、修五郎より舞台演出家に心を惹かれるようになっていきます。その後二人はどうなるのでしょうか、というのが映画のあらすじです。

ちなみに、ここでもエクストラではなく、エキストラという言葉が使われています。映画業界ではエキストラが正式に近い名称なのでしょう。

○○EX

「ルルアタックEX」「ピップ マグネループ EX」「明治 カシス-i EX」など、商品名の後ろに「EX」と付いているのは良く見かけます。このEXはエクストラであり、「特別な」という意味をもっています。

このため、シリーズ化された商品では「EX」と付くものが価格が高いということが特徴です。消費者としても「EX」と付くことで効能が高いことを期待したりするので、今後も商品名としてエクストラが使われていくことは間違いないでしょう。

語源を知ることが大事

いかがでしたでしょうか。エクストラの意味と使い方を具体的な事例を交えてご紹介しました。似たような表記が多いのがカタカナ語の難しいところです。しかし、本記事のように語源にまでさかのぼって意味を知ることで、使い方を誤ることが少なくなります。

やや遠回りと感じることもありますが、語源を知るのが一番の近道となるので、ぜひ違う言葉でも試してみましょう。

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