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「際して」「際しまして」の意味と使い方|使用例3つ

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「際して」とは

「際して」とは、ビジネスメールで重宝されている言葉で、文章の簡潔さが求められる場面で役立つ言葉です。

ビジネスメールでは、文章に簡潔さが求められます。敬語表現には「際しまして」という言葉がありますが、文章を長引かせてしまう言葉なので、ビジネスメールでは「際して」が役立ちます。

今回は「際して」という言葉の使い方や意味・例文をご紹介します。日常生活で「際して」を使う際の参考にしてください。

「際して」の読み方

「際して」の読み方は、「さいして」と読みます。特別な読み方ではないので、そのまま読めば問題ありません。

「際」は「きわ」や「ぎわ」と読むこともできますが、「際して」の場合は「さい」と読むのが正しいです。

「際して」の意味

「際して」の意味は、「あるおこないやできごと・事態にあたって」という意味を持っています。

例えば、「利用に際して」という言葉は、「利用(というおこない)をするにあたって」という意味になります。

「際」の本来の意味を押さえておこう

「際」の本来の意味を押さえておきましょう。「際」は「とき」や「場合」という意味を持っています。

「際」という文字が持つ意味を知っておきましょう。知った上で「際して」を正しく使うことができるようになりましょう。

「際」という文字には、「とき」や「場合」という意味が含まれています。「際して」の意味も同じで、できごとや事態という意味を持っています。

「際して」の文法

「際して」の文法をご紹介します。「際して」は、サ行変格活用の動詞「際する」の連用形である「際し」に接続助詞である「て」を付けたものです。

「サ行変格活用の動詞」というのは、「際する」「際し」のように、語尾が「サ行」の音をもとに変則的な変化をする言葉のことをいいます。

そして、連用形である「際し」という形に「て」という接続助詞を組み合わせることで、「際して」という言葉になります。

言い切りの形は「際する」

言い切りの形は「際する」です。「際して」や「際しまして」の言い切りの形は「際する」です。

「際する」は「際し」と同じで、語尾が「サ行」の音のもとに変則的な変化をする言葉である、「サ行変格活用の動詞」です。

言い切る形にしたい場合には、「際する」を使うことができます。

名詞形もある

名詞形もあります。「際」は物の端の部分・仕切りのことなどを意味して使うことがあります。具体的な例だと、源氏物語が有名です。

「際」という言葉は、「源氏物語」などで名詞として使われています。ときや場合という意味以外でも使うことができます。

「際し」・「際して」・「際しまして」の違い

「際し」・「際して」・「際しまして」の違いをご紹介します。意味はどれも同じですが、「際しまして」だけは丁寧語です。

「際し」・「際して」・「際しまして」の3つとも、持っている意味は同じです。「際し」・「際して」は敬語表現ではありませんが、簡潔さが求められる場面で役立ちます。

「際しまして」は「~しまして」の部分が丁寧語(敬語の中でも、相手や自分の立場を問わない言葉づかい)にあたります。

「際して」と似た言葉

「際して」と似た言葉に、「あたりまして」という言葉があります。「際しまして」ともよく似ています。

「あたりまして」は「~にあたり」の敬語表現で、敬語の種類は「丁寧語」にあたります。意味も「際して」と同じく、あるできごとやおこない、事態を表します。

使い方も同じで、「ご利用にあたりまして」や「開会にあたりまして」というような使い方をすることができます。

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「際して」「際しまして」の使い方

「際して」「際しまして」の使い方をご紹介します。使い分けの仕方は、使う場面で決まります。

「際しまして」は丁寧さが求められる、手紙や口頭での説明などの場面で使うことができます。ですが、文字に起こすと長くなってしまうので、ビジネス文書ではあまり使用しません。

ですが「際して」は、敬語表現ではありませんが、簡潔さが求められるビジネス上の文書で役立ちます。「~しまして」がない分、短く簡潔に表現できています。

例文1 「旅行出発に際し注意事項を伝達する」

例文1は「旅行出発に際し注意事項を伝達する」という文です。同僚に対して・伝達をするというメモ書きに使うことができます。

丁寧語で言い換えると、「旅行出発に際しまして、注意事項をお伝えします。」という形にすることもできます。

例文1は丁寧語ではないため、メモ書きやメールの文面、自分の方が上の立場である場合に使うことができるでしょう。

例文2 「ご入会に際しまして記念品を贈呈します」

例文2は「ご入会に際しまして記念品を贈呈します」という文です。丁寧語ですから、相手や自分の立場を問わずに使うことができます。

いろいろな場面で耳にする文で、同窓会やファンクラブなどの入会記念として、物品などが贈られる場合によく使用されています。

例文3 「団体発足に際し考慮すべき点」

例文3は「団体発足に際し考慮すべき点」です。「団体を発足することについて考慮すべき点」という意味になります。

団体を発足するという事態について、考慮すべき点をまとめたい場合や、何か意見を求めたい場合に使うことができる文です。

敬語が苦手な方におすすめな本はこちら

敬語を使うのが苦手な方におすすめする本は、敬語「そのまま使える」ハンドブックです。

敬語「そのまま使える」ハンドブックは、日常生活の中で使う基本中の基本の敬語を、豊富な例文で紹介しています。

ですから、本の中で紹介されている例文をそのまま覚えるだけで、正しい敬語を話すことができるようになります。

敬語を話すのが苦手な方や、新社会人の方、人と会う前に言い回しの確認をしたいという方は読んでみてください。

「際して」を使うときのポイント

「際して」を使う時のポイントは、場面によって何が求められているのかを見極めることです。

「際して」を使う場面によって、何が求められているのか変わってきます。より丁寧であることが求められているのなら、丁寧語である「際しまして」を使うと良いです。

丁寧さよりも簡潔であることが重要であるなら、「~しまして」の部分が無い分短い、「際し」・「際しまして」を使うと良いでしょう。

「際して」は時間や場面を特定する

「際して」は時間や場面を特定する場合に使われています。何についての「際して」なのかを意識して使いましょう。

例えば、例文3の「団体発足に際し考慮すべき点」という文は、「団体発足(をした)」という部分を特定するために「際し」が使われています。

敬語を用いる相手には「際しまして」を使おう

敬語を用いる相手には「際しまして」を使いましょう。普段、敬語を用いている相手には、丁寧な表現である「際しまして」を使うと無難でしょう。

簡潔さが求められているのなら、「際し」・「際して」を使うのも良いでしょう。ですが、簡潔さが求められていないのなら、より丁寧な表現と言える、「際しまして」を使う方が無難です。

ビジネスシーンで使ってみよう

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ビジネスシーンで「際して」を使ってみましょう。使い方のポイントを押さえると、「際して」は便利な言葉です。

丁寧な表現が求められているのなら「~しまして」の形を使った丁寧語である「際しまして」を使うと良いです。

簡潔に伝えることが求められているのなら、「際し」・「際して」を使いましょう。どちらにしても、場面によって使い分けることが重要です。

正しく使い分け、ビジネスシーンでも「際して」を使ってみましょう。

「際して」は改まった場面で使える

「際して」は改まった場面でも使うことができます。「際して」は、式や会議など、さまざまな場面で使われています。

例文2の「ご入会に際しまして記念品を贈呈します」のように、入会式などの改まった場面でも、「際して」は使われています。

「際して」は、「際しまして」や「際し」という風に、形を変えることも可能です。ですから、いろいろな場面に合わせて使うことができます。積極的に取り入れましょう。

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