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しかし、この「恐縮」と「至極」が熟語になったときに、正しい意味を知っている、使いこなせるという方は少ないでしょう。
本記事では、「恐縮至極」の意味や使い方について解説しています。意味がわからないままなんとなく耳にしていたという方や、自分で使いこなす自信がないという方は、この記事を一読することで、自分の言葉として「恐縮至極」を使えるようになるでしょう。
この記事では、類似した言葉との意味や使い方の違いもあわせて解説しています。あいまいな知識のまま、似た熟語を誤用してしまうことがないように、正しい言葉の意味と使い方を覚えておきましょう。
恐縮至極の意味とは?
要約すると「相手から厚意を受けたときに感謝する気持ち、相手に迷惑をかけて申し訳ないと思う気持ち」ということです。「ありがとう」の畏まった言い方だと理解しておけばよいでしょう。「至極」は「これ以上の程度はありえないさま」という意味です。
「恐縮」と「至極」という2つの熟語を合わせた「恐縮至極」は「この上なく申し訳ないと思うこと」や「この上なく恐れ入ること」という意味で使います。
大変恐縮するさま
「恐縮至極」の「至極」は状態を極めていることを示しているため、「このうえない」や「大変」といった状態を説明する言葉で説明できます。
プライベートで使われることも多い「恐縮」な状態を極め切っている状態が「恐縮至極」です。恐縮してしまって、申し開きもできないようなときは「恐縮至極」という言葉で気持ちを表現できます。
恐縮至極
読み方:きょうしゅくしごくあまりに恐れ多くて身が縮こまってしまうかと思われるさま、たいへん恐縮するさまなどを表す言い回し。
https://www.weblio.jp/content/%E6%81%90%E7%B8%AE%E8%87%B3%E6%A5%B5
恐縮至極の使い方は?
漢字四文字から難しいイメージのある熟語ですが、ビジネスシーンでは定番ともいえる使い方があるので覚えておきましょう。ここで紹介する「恐縮至極」の使い方を覚えておけば、ビジネスシーンでもテンプレート代わりにして応用できます。
恐縮至極でございます
かなり堅い表現になるので、たとえ上司であっても直属の上司のような気心が知れた相手には使いません。また、少々時代がかった言い回しにも受け取られかねないので、使う相手を選ばなければなりません。
- 「本日はお忙しい中、弊社までお立ち寄りいただき、恐縮至極でございます」
恐縮至極に存じますが、よろしくお願い致します。
カジュアルな表現であれば「悪いけどやっておいて」というところを、あまり面識がない人が相手の場合は下記のように伝えるようにします。
- 「恐縮至極に存じますが、よろしくお願い致します」
私事にて恐縮至極です
たとえば会社でも、気心の知れたグループメンバーを前に私事を発表するときは、
- 「私事にて恐縮ですが、来週はお休みをいただくため」
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相手が普段あまり話をしたことがない社長や重役の場合は、
- 「私事にて恐縮至極ですが、来週はお休みをいただくため」
恐縮至極の類語とは?
「恐縮至極」に含まれる熟語を組み替えたり、同じ漢字別読みで使ったりする類語もあります。「至極恐縮」や「恐縮の極み」や「恐縮の至り」などは、「恐縮至極」とほぼ同じ意味で使える言葉です。
ここでは、「恐縮至極」とは多少意味やニュアンスが異なる類語を紹介します。「恐縮至極」ではうまく伝わらないときや伝えたい内容、ニュアンスが伝えきれないときなど、言い換えを検討してみましょう。
恐れ入ります
「恐縮至極」の類語ですが、「恐れ入ります」の方が恐縮度合いは軽めの印象となるため、どちらの言葉を使うかは状況や相手を見て判断しましょう。
「お忙しいところ恐れ入りますが、少々お時間をいただけますか」という使い方は一般的ですが、「お忙しいところ恐縮至極ですが」は相手が雲の上の人のような場合のみ使われる表現です。
身に余る光栄
「恐縮至極」も褒められたことに対する返しとしても使えるため、「身に余る光栄」も類語として扱われています。どちらの言葉も畏まった言葉であるため、褒めてくれた相手が近しい人の場合はあまり使われません。
国や地方自治体、会社などから表彰を受けたときに、「身に余る光栄に存じます」とも「恐縮至極に存じます」とも表現することができます。
恐れ多い
お詫びとしてもお礼としても使える点で、「恐縮至極」と「恐れ多い」は使いやすい類語といえますが、恐縮至極の方が堅い表現であるため、使う相手を選びます。
「恐れ多い」は友人との会話でも、「わたしの料理を食べてもらうなんて、恐れ多いですよ」のように、軽い調子で使うことができます。
恐縮至極を使う際の注意点は?
ここでは、「恐縮至極」を使う前に知っておきたい注意点について解説します。
「恐縮至極なんですけど」は適切ではない
「なんですけど」は、「なのですが」や「なのですけれど」とする表現が日本語として正しく、「なんですけど」はくだけた言葉です。並々ならぬ敬意を含んだ「恐縮至極」とくだけた物言いの「なんですけど」を言葉として組み合わせるのは、適切ではありません。
使いすぎると大げさに映る
相手から何かを話しかけられたときに、「恐縮至極でございます」と言ってから回答するのは正しい使い方といえます。しかし、話しかけられるたびに使っていたらどうでしょうか。
畏まりすぎて、相手も疲れてしまいます。または「恐縮至極」のありがたみが薄れると感じる人もいるでしょう。
恐悦至極の意味とは?
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「恐悦至極」の「至極」については「恐縮至極」と共通しており、どちらも同じ意味で使われています。「恐悦」とは、「畏まり喜ぶこと」「ひどく喜ぶこと」「相手の好意などをもったいなく思って喜ぶこと」という意味です。
したがって、「恐悦至極」という言葉は、「この上なく喜ぶことを示す畏まった表現」という意味になります。
この上なくよろこぶさま
きょう‐えつ【恐悦/恭悦】 の解説
[名](スル)2 非常に喜ぶこと。
つつしんで喜ぶこと
きょう‐えつ【恐悦/恭悦】 の解説
[名](スル)
1 相手の好意などを、もったいなく思って喜ぶこと。多く、感謝の意を表すときに用いる語。「―至極に存じます」
恐悦至極の使い方は?
誠に恐悦至極に存じます
「日頃より格別のご高配をたまわり、誠に恐悦至極に存じます」はよく使われている文章で、定型文の1つとしてテンプレート代わりに使うこともできます。
恐悦至極にございます
恐悦至極の思いです
「わたしのことまで心配していただいて、恐悦至極の思いです」や「身に余る贈り物の数々に恐悦至極の思いです」などの使い方ができます。
恐縮至極の意味を理解して正しく使おう
「恐縮至極」という表現は、むやみに使いすぎると大げさになってしまい、会話で「恐縮至極」を使うと丁寧すぎる印象を与えてしまうのが難点です。この難点は「恐れ入る」のような類語を覚えておけば、回避できます。
ビジネスでは、直接的な表現より畏まった印象や難しい漢字を使った表現が好まれるため、「恐縮至極」の正しい意味と使い方を覚え、活用していきましょう。