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「『寄与する』ってたまに聞くけど、どういう意味なんだろう」
「『寄与する』を正しく使ってみたい」
このような疑問をお持ちではないでしょうか。「寄与する」という言葉の意味や使い方を、正しく理解していない人は多いでしょう。
本記事では、「寄与する」という言葉の意味や使い方を、例文や類語・英語表現もあわせて紹介します。
この記事を読むことで、「寄与する」という言葉の意味がわかり、様々な場面で正しく使えるようになるでしょう。
「寄与する」という言葉の意味がわからずお困りの方や、様々な場面で正しく「寄与する」という言葉を使いたい方は、ぜひこの記事をチェックしてみてください。
「寄与する」の意味
「寄与する」とは、社会や人のために役立つことという意味です。人や物に対していい影響を与えるときに使われます。
「寄与する」の使い方・例文
ここでは、「寄与する」という言葉の使い方を解説します。
役立つという意味で使う場合
経済用語などでは、「寄与する」をマイナスの影響を与えるときに使う場合がありますが、一般的に「寄与する」は、プラスの意味で使われる言葉です。
「寄与する」を使った例文は、以下の通りです。
- ボランティア団体による活動は、被災地の復興に大きく寄与した
化学のジャンルで使う場合
化学のジャンルで「寄与する」とは、ある現象に与える影響という意味です。
ある現象Xが発生する原因に、AとBが考えられるとしましょう。BよりもAのほうがXに与える影響が大きい場合に、「BはAよりも寄与が大きい」と表現します。
たとえば、化学の共鳴構造という分野において、以下のように使われます。
- 1から4の構造体の中で、1の構造体が共鳴へ最も大きく(小さく)寄与する
「寄与」が含まれる言葉の意味
ここでは、「寄与」が含まれる言葉の意味について解説します。
寄与率
「寄与率」とは、「全体の変化に対して、個々の内訳がどれくらい影響したかを表した指標」のことです。主に経済用語として使われます。
たとえば、経済全体の伸びに対して個々の産業がどのくらい影響したかを、「寄与率」を用いて表します。寄与率が高ければ経済の伸びに影響を与えた産業であり、寄与率が低ければ経済の伸びにマイナスの影響を与えた産業であるということです。
「寄与率」と似た言葉に、「寄与度(きよど)」というものがあります。「寄与率」が全体の中で個々の割合を示すものであるのに対して、「寄与度」は個々が全体をどれくらい押し上げているかを表したものです。
寄与分
「寄与分」は、被相続人の財産の維持や増加に貢献した相続人に、他の相続人よりも財産を多く相続できる制度のことです。財産相続の場面で使われます。
「寄与分」を受ける資格がある人のことを、「寄与分権者(きよぶんけんしゃ)」といいます。
たとえば、寝たきりの被相続人を自宅で介護したことにより、被相続人の財産の減少を防いだと評価された場合、その相続人は「寄与分権者」となります。
「寄与分権者」は、他の相続人よりも多くの相続を受けられるのです。
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「寄与」と「貢献」の違い
どちらも意味は同じですが、「寄与する」には「目上の人から目下の人へ与える」というニュアンスがあるのに対し、「貢献する」には「目下の人から目上の人へささげる」といったニュアンスがあります。
今ではどちらも同じような意味で使われますが、「寄与」と「貢献」は、本来このようなニュアンスの違いがある言葉です。
「寄与する」の類語・言い換え表現
「寄与する」と同じような表現には、「役立つ」や「尽くす」といった言葉があります。
「役立つ」は、「効果がある」や「有用である」といった意味を持つ言葉です。「尽くす」には、「精一杯働いたり努力したりする」という意味があります。
どちらも「寄与する」と同じような意味を持つ言葉です。
「寄与する」の対義語
「寄与する」の対義語には、「障害」や「阻害」といった言葉があります。
「障害」は、「さまたげる」という意味を持つ言葉です。「阻害」には、「じゃまをすること」という意味があります。
どちらも「寄与する」とは反対の意味を持つ言葉です。
「寄与する」の英語表現
「寄与する」は英語で「contribute」と表現されます。
「contribute」を使った例文は、以下の通りです。
- Newton’s theories contributed greatly to modern science」(ニュートンの理論は現代の科学に大いに寄与した
「寄与する」の意味や使い方について理解を深めよう
「寄与する」とは「社会や人の役に立つ」という意味であり、人や物などにいい影響を与える場合に使われます。
日常会話だけではなく、化学の分野や経済、相続などの用語としても使用される言葉です。ビジネスシーンで使われることもありますので、「寄与する」の意味をきちんと理解し、正しく使えるようにしましょう。