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「対策を講じる」の意味
「対策」は、状況に対応する(=対する)ための、手段(=策)という意味であり、「講じる」は、方法や手段を考えて行うという意味になります。つまり「対策を講じる」とは、『問題を乗り切るための対応方法を考えたり、対策を企て、それを実行に移すこと』という意味になります。
「対策を講じる」の使い方と例文
次の項目では、「対策を講じる」という言葉が、どのような場面で使われるのかということをシチュエーション別に例文でご紹介していきます。
ビジネス
新入社員によくあるライバルに敵意剥き出しの風景です。この場合、対策を講じることよりも、自分のビジネススキルを上げる方が賢明です。
・『今日も素敵な幸子ちゃん。幸次に先を越されないように僕は今日も対策を講じる。』
先を越されないように対策を講じて、僕は幸子をデートに誘う様子です。
プライベート
賢い選択です。
・『ゴルフコンペで張り切っていたら、犬の糞を踏んでしまった。この後会食の予定なのに。対策を講じて芝生にひたすら靴底をこすりつけながらプレーをした。』
ゴルフ場に糞があるとは思えませんが、大変お疲れ様です。靴底を擦り付ける際につまずかないことをお祈りいたします。
「対策を講じる」の敬語について
もしあなたが上司に了解を得る場合やお伺いをたてる場合であれば、「対策を講じてもよろしいでしょうか。」と伝えましょう。また、会議の席で上司を前に提案をする場合は、「対策を講じてみてはいかがでしょうか。」と伝えると、角が立たないでしょう。
「対策を講じる」「対策を講ずる」どっちが正しい?
「対策を講じる」は主に話し言葉に用いられており、「対策を講ずる」とは主に書き言葉に用いられています。
どちらでも意味は通じますが、公用文書では「対策を講ずる」を多く用いられています。日頃私たちが使う場合は、「対策を講じる」の方が親しみやすく伝わるでしょう。
「対策を講じる」の同義語を言い換えるとどうなる?
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対策を立てる
対策を取る
方策を練る
先手を打つ
「対策を講じる」よりも、より対する相手(人や物)を意識しており、何がなんでも先を越されぬようにとの意味合いが感じ取れます。
PDCA
企業ではすでに多くの企業で取り入れられていますが、日常生活に取り入れることで自分自身の目標を達成できる可能性があります。ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。
「対策」と「対処」の違い
「対策」は、策を講じておくという意味や策を講じるという事前と事後に対する意味があるのに対して、「対処」は、事が起きてから、策を講じるという意味となります。事前に備えておくか、事後に慌てて処置するか、とても大きな意味の違いがあります。
日頃から「対策」を講じて、「対処」しなければならない状況に陥らないよう、リスクには備えておきましょう。
「先見の明」とは?「対策を講じる」に似ている?
「先見の明」とは、『将来のことを見通す力のあること。先の先まで見抜くこと』という意味があります。「対策を講じる」の意味である、『事前に対応方法を考えて実行に移すこと』と内容が似ているように見えますが、「先見の明」は、対応方法を考えなくても自然と先を見抜く力があるため、対策をわざわざ立てていないという大きな違いがあります。
「先見の明」を持っている人は、見抜くということが自然と身に付いています。しかし、自分には疎遠か、と考えるのはまだ早いです。「対策を講じる」うちに、あなたもいつの間にか「先見の明」を持てるようになるでしょう。
「対策を講じる」を英語にすると?
measure(名詞)は、対策、対処という意味ですので、『take measures』となります。また、step(名詞)は、処置、手段という意味ですので、『take steps』とも言えます。
もしあなたの周りに外国人がいたら、ぜひ『take measures, Everything’s Gonna Be Alright』(対策を講じれば、全てうまくいくよ)と伝えてみましょう。頼りがいのある日本人だな、と尊敬の眼差しでみてもらえること間違いなしです。
「対策を講じる」の意味を理解して分かること
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ぜひ、今日からあなたも日々の生活に対策を講じて、将来に向けて対策や備えをしてみてはいかがでしょうか。きっと確実により良い自分に近づいていくはずです。