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差し上げるは敬語?
しかし「差し上げる」は相手が目上の方に対して使用する謙譲語としての敬語です。上から言っているような印象を与えますが、「差し上げる」の意味を知ると納得していただけるでしょう。
「差し上げる」の意味とは?
これは「あげる」よりも、相手へより一層深い敬意を込めていう言葉です。ただし、上記の「ご連絡差し上げます」は「相手がそれを望んでいる場合」に対して謙譲語として働きます。相手が望んでいないことに対して「差し上げます」を使用すると、失礼な印象を与えます。
例えば、相手から頼まれてもいないのに「○○を送って差し上げます」と伝えると、「してあげます」と上からの言葉、恩着せがましい言葉として受け止められます。相手が望んでいる事柄なのか、こちらの都合で一方的に行う事柄なのかを判断して、使用に気をつけてください。
差し上げるの使い方
「後ほどお電話差し上げます」が言い慣れない場合、言いにくい場合は「後ほどお電話差し上げてもよろしいでしょうか」など、語尾に言いやすい言葉を持ってくると柔らかい印象で伝えることが可能です。
電話や直接会って話している場合は、声色で柔らかい言い回しが可能ですが、メールなどの場合は、言葉を言い切ってしまうと冷たい印象を与えかねません。メール文章の時ほど、語尾の言い回しは柔らかく丁寧にすると好感触です。
「差し上げる」の敬語を使用した例文!
「電話を差し上げる」を使用する場面
「お電話差し上げる場合、いつのお時間帯ならご都合がよろしいでしょうか?」
「打ち合わせの日程については、後ほどお電話差し上げます。」
「当選された方には、商品の引き換えに関してのお電話を差し上げます。」
「メールを差し上げる」を使用する場面
「メールを差し上げる」を使用する場合も、相手にメリットがあること、相手が望んでいることに使用します。例文を紹介します。
「商品の当選者の方にのみ、○月○日にメールを差し上げます」
「撮影いたしましたお写真のデータについて、メール差し上げます。」
「手紙を差し上げる」を使用する場面
「旅先から手紙を差し上げると申しておりましたが、それが出来ず申し訳ないです」
「先日の感謝の気持ちをお伝えしたく、手紙を差し上げた次第です」
物を差し上げる
「記念品としてキーホルダーを差し上げます」
「そちらの冊子、よろしかったら差し上げます」
「与える」の謙譲語なので、目上の方やお客様などにも使用しても問題はないのですが、これはあくまで敬語のルールとしては問題がない。というだけでそれを使用する状況や言葉の音で、相手に与える印象は変わります。「差し上げる」は相手にメリットがあり、相手が望むことに使用すると記載してきましたが、例外があります。
「差し上げる」を使わない方が良い時
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しかし、上記の例文「記念品のキーホルダー」との大きな違いは「報酬」は「労働の対価」であり、相手の正当な権利です。それに対して、「これはメリットでしょ?」と言うような印象を与えかねない敬語を用いるのはよろしくありません。
また「メールを差し上げる」の際にも記載した通り「このお菓子、よろしければ差し上げます」と言うのは少し言い辛い場合は「このお菓子、よろしければ召し上がってください」の方が言いやすいかもしれませんし、物が読み物であれば「よろしければ、お読みください」でも良いです。
謙譲語と尊敬語の間違いに注意
この場合は謙譲語を使用するのであれば、「やる」の謙譲語「差し上げる」を用いるのではなく、「もらう」の謙譲語である「頂く」を使用し、「明日の件、詳細が決まりましたらお電話頂けますでしょうか」などが適しています。
メールで差し上げるを使うのはOK?
会社によっては、印象があまり良くない為、「差し上げる」を別の言い方で使用した方が良いと指導しているところもあるとのことです。メールは相手の表情が見えない分、誤解を招きそうな言い回しは避けて方が良いため、明らかに誤解は招かないだろうという内容以外では使用を控えるほうが安心ではあります。
「差し上げる」は正しい敬語だが、使用に注意
言葉の使用には、意味が間違っていないことは先ず第一として大切ですが、自分の口で丁寧に気持ちを入れやすい言葉かどうかも大切です。その言葉が本来の思いと違う印象で相手に伝わってしまう可能性がある場合は、別の間違っていない言い方を見つけるべきです。
少し使い方で考える必要がある敬語「差し上げる」ですが、「高く持ち上げ」相手へより深い敬意を込めていう素敵な敬語です。相手の様子を考え、臨機応変に上手く敬語を使用して、良いコミュニケーションをとってください。