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骨を折るの類語・言いかえ・敬語・語源・例文と使い方

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骨を折るの類語・言いかえ

「骨を折る」という言い回しは、日常会話の中でよく使われていますが、使いこなせている人は、意外に少ないのではないでしょうか。「骨を折る」とは、文字どおり「骨折する」という意味の他に「 厭わず力を尽くす」「問題解決のために苦労する」「苦労を厭わないで人の世話をする」という意味があります。類語や言いかえは以下のとおりです。

粉骨砕身する・身を削る・骨身を削る・身を粉にする・労力を費やす・努力する・苦労する・尽力する・臥薪嘗胆する・力の限りを尽くす・力を惜しまない・余念なく行う・精一杯行う・練磨する・一生懸命取り組む・寝食を忘れて取り組む・全力で取り組む・奮闘する・全力投球する・精魂込めて行う・心血をそそぐ・手を尽くすなどです。

骨を折るの敬語

人は、自分が誰かに力を貸してもらったり助けてもらった際、ねぎらいの言葉をかけて感謝しますが、そのまま「骨を折る」と使ってはいけません。「骨を折る」を敬語で表現する時は「お骨折りいただきまして~」という風に、きちんとした敬語に直して使います。その際には、必ず感謝の気持ちやお詫びの気持ちを添えるようにしましょう。

例えば「このたびは~に際しまして、一方ならぬお骨折りを頂きまして、誠にありがとうございました」「○○様の一方ならぬお骨折りに対しましては、何と申し上げてよいかお礼の言葉もございません」「○○様のお骨折りに対してお答えすることができず、誠に申し訳なく存じます」などど使います。

骨を折るの例文・使い方

「骨を折る」について、もっとわかりやすく能動態や受動態を用いて、例文を交えながら使い方を見ていきましょう。

・彼の就職のためにかなり骨を折った
・このプロジェクトを成功させるために非常に骨を折った
・彼か骨を折ってくれたおかげで、この会社に就職することができた
・彼女が仲裁するために骨を折ってくれたおかげで、親友と仲直りできた
・彼女を落胆させないようにプレゼント選びに骨を折ったよ

骨を折るの語源

「骨を折る」は、文字どおり骨が折れるほどの苦労という比喩表現です。どれほどの苦労であるのか、その度合いを「骨折」になぞらえて表現しています。目的を達成するために、骨折するほど甚大な努力や苦労をしたことに因んで「骨を折る」と表現しています。

同じような言葉に「粉骨砕身(ふんこつさいしん)」という四字熟語があります。「骨を粉にし、身を砕くほど努力する」という意味で、これも自分の骨や身を犠牲にするほどの並々ならぬ努力を表しています。

骨を折るに似たことわざ

ことわざは、教訓や風刺、知恵などが込められた、古くから言い伝えられてきた言葉です。物事の核心を突いているため、もってまわった言い方をするより胸にストンと落ちてきます。「骨を折る」に似たことわざを以下に挙げてみましょう。

・肝胆を砕く(かんたんをくだく):物事に全力を尽くすこと。苦心する事。真心を尽くして、一生懸命になって行うこと

・汗馬の労(かんばのろう):戦場での功績を言ったもので、馬に汗をかかせるほどの骨折りをしたということ。転じて、他人のために忙しく働くということ

・犬馬の労(けんばのろう):犬や馬が、主人のために忠実に仕えることから転じて、君主や目上の人、または他人のために全力を尽くすこと

・薪水の労(しんすいのろう):炊事などの労働から転じて、日常の雑務など骨身を惜しまず働いて人に仕えること

骨を折る夢を見たときの意味

「骨を折る」夢を見た場合、何を暗示しているのでしょうか。骨は、身体を支えるためのなくてはならない重要な組織です。夢占いで、骨は生活基盤や行動力、意志の強さを表します。したがって、骨を折る夢は経済面やメンタル面、プライドにおいて強いダメージを受けることを意味しています。この章では、骨を折る夢を見たときの意味についてご紹介します。

指の骨を折る夢

指の骨を折る夢は、理性や感情を上手くコントロールできない心理状態を意味しています。特に大きな目標に向かって活動している場合には、プレッシャーを上手く処理できず、力を十分に発揮できないことを表します。

骨折箇所が親指なら、少々の障害があったとしても柔軟な対応で器用にかわせますが、中指の場合は、ぽきんと気持ちが折れてしまって、戦わずして負けを認める諦めの気持ちを暗示しています。緊張していることから逃れようともがくのではなく、これまで努力してきたことを信じて取り組みましょう。

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腕の骨を折る夢

夢占いでは、腕は身近な人を表します。最も信頼し頼みにしている人のことを「右腕」と称するように、腕は力になってくれる大切な人を意味しています。したがって、腕の骨を折る夢は、自分を支えてくれる身近な人とのトラブルを示唆しています。

また、その他にも腕は、その人の勢力や財力も表しているため、その場合は一時的に地位や名誉を失うことを暗示しています。しかし、骨折は時間が経過すれば治り以前よりも丈夫になるため、より上昇していくための試練と捉えることもあります。

足の骨を折る夢

夢占いでは、足は生活基盤や行動力を表します。行動力の象徴である足を骨折して行動範囲が狭まれば、好機を逃してしまう場合があります。したがって、足の骨を折る夢を見た場合は、機会の損失や金銭的な損失に注意が必要です。

また、一方で足の骨を折る夢は、「断ち切る」ということを表す夢でもあります。常々やめたいとおもっている悪習や、決断を先送りしていることへの不安や迷いを断ち切りたいという思いが、夢に現れている場合があります。

首の骨を折る夢

首は、夢占いでは対人関係や社会的な立場、生命力を表しています。首の骨を折る夢を見た場合は、大きなプレッシャーを感じていて人と本音で語り合えていないことを意味しています。本音を隠すことが辛いと感じるときは、自分が無理をしているときなので、信頼できる人に心を開いて本音を話してみることも必要であると暗示しています。

腰の骨を折る夢

腰の骨を折る夢は、夢占いで「目まぐるしく変化する日常」を表しています。腰の骨を折った場合、現実ではまず歩けません。しかし、夢の中で腰を骨折していてもスタスタ歩いている場合は、結婚や妊娠、出産、または、栄転、出世などポジティブなでき事を暗示しています。

しかし、一方で腰の骨を折る夢にネガティブな印象を持った場合は、目まぐるしく変わる日常生活に疲労困憊していることを示唆しています。

骨を折ると油を売るの違い

「油を売る」とは、江戸時代に髪油の行商人が、客を相手に世間話をしながら油を売っていたことから転じた言葉で「無駄話をして仕事を怠ける」「人目を盗んで仕事を怠ける」という意味があります。自分や他人のために尽力する「骨を折る」と、無駄話などで自分の仕事を意図的にさぼっている「油を売る」とは、物事に対する姿勢が根本から違っています。

骨を折るの対義語

「骨を折る」の対義語は、横着をする・楽な方に流れる・不精する・おろそかにする・怠ける・サボタージュする・必要な手間を省く・手抜きをする・なおざりにする・勤勉でない・放置する・棚上げ・力を抜く・だらける・間に合わせ・気を抜く・取って付けたように・お粗末・生半可・大雑把・生ぬるい・とおり一遍・ものぐさ・懶惰(らんだ)に陥るなどです。

応用力を身につけて使いこなそう

「骨を折る」とは、昔から広く使われてきた慣用句です。骨折という文字どおりの意味と、慣用句としての深い意味合いがあることに気づかれた人も多いのではないでしょうか。「骨を折る」は、いろんな場面で使えるとても機転が利いた言葉です。応用を利かせながら自由に操って、一目置かれる存在を目指しましょう。
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