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「嬉しい」の敬語を正しく使いこなそう!場面別の使い方や例文も紹介

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「嬉しいの敬語はある?」
「上司に嬉しいです以外の喜びを伝える方法はある?」
「ビジネスシーンで避けた方がよいのはどんな言葉なの?」
このように、ビジネスシーンで使う「嬉しい」の敬語には、沢山の不安や疑問があるのではないでしょうか。

本記事では、「嬉しい」の敬語を正しく使いこなす方法について紹介しています。また、「嬉しい」の敬語表現を使う際の注意点をいくつか解説しています。

この記事を読むことで、「嬉しい」の敬語表現を知ることができるでしょう。いくつか種類があるため「嬉しい」の対象に応じて、使える言葉を探しましょう。

「嬉しい」の敬語を正しく使いこなしたい方や注意点を知りたい方は、是非この記事を読んでみてください。

「嬉しい」の意味

「嬉しい」という言葉の意味は、「自分の望み通りになって満足していること」「相手から受けた行為に感謝していること」を表します。

この意味からもわかるように、「嬉しい」という言葉には明るいポジティブな印象を抱く方がほとんどでしょう。そして、「嬉しい」という表現は、日常生活でもビジネスでも使う機会が多々あるのではないでしょうか。

それでは、この「嬉しい」という言葉の敬語表現についてチェックしていきます。

「嬉しい」を表す敬語表現

最上級の喜びを表す「嬉しい」の敬語表現は、「大変光栄です。感謝いたします」「この上なく嬉しく存じます。ありがとうございます」「涙がでるほど嬉しい限りです。恐れ入いります」などがあります。自分の喜びと感謝の気持ちを強調して表す言葉です。

「嬉しい」気持ちを強調する言葉「大変」「この上なく」「まさに」「最高に」を足すことによって、最上級の喜びを敬語でも表すことができます。

「嬉しい」の敬語表現は、「光栄でございます」「光栄に存じます」「幸いでございます」「幸いに存じます」「感謝いたします」などに代えることができます。

自分と相手の関わり合いによる親密さやその場にあった的確な敬語表現で、自分の嬉しい気持ちを誤解されずに正しく伝えられるように努めましょう。

嬉しく思います

たとえば会社の上司から「頑張っているね」と褒められたときを想定してみましょう。仕事がたてこんで残業が続いているときは、精神的にも肉体的にも疲労感が増しています。そんな時に、上司から思いがけない言葉をかけられたら、忘れていた笑顔も出てくるでしょう。

そんなときは嬉しい気持ちを言葉にするのではなく、笑顔で会釈をするだけでも十分に通用します。ですが、言葉で「嬉しく思います」とはっきりと自分の気持ちを言語化することによって、自分の頑張ろうという気持ちを再確認することができます。また、会社の上司もそんな貴方に対して好印象を抱くでしょう。

嬉しく存じます

「嬉しく存じます」は日常的に使う敬語表現とはいえません。「存じます」は「思います」の謙譲語なので、「嬉しく思います」という敬語表現より格段と仰々しい雰囲気です。「嬉しく思います」と言える目上の人よりもより深く尊敬して敬意を払っているときに使う表現です。

例えば、自分の才能ではとても目をかけてもらえないと思っていたその道の達人から、「なかなか良い物を作っているね」と声を掛けてもらった時に、「ありがとうございます。嬉しく存じます」と口にする場合もあるでしょう。

またコンクールなどで賞をもらったときなど、壇上で感謝の気持ちを述べる場面で、「嬉しいです」や「嬉しく思います」ではなく、「嬉しく存じます」と口にできたら信頼に値するしっかりした人物だと印象づけることができるでしょう。

光栄です

ビジネスシーンで褒められたとき、「嬉しいです」と返すより「光栄です」と返す方がスマートでしょう。

「光栄」には、「業績や功績を褒められて名誉に感じること」という意味があります。その意味からも、ビジネスで使用しやすい言葉と言えるでしょう。

また、「光栄です」をさらに丁寧な表現にしたいときは、「大変光栄です」と表すのがおすすめです。口頭でも文語としても使用できる便利な表現です。

ありがとうございます

嬉しい気持ちを表すなら、「ありがとうございます」とシンプルな表現も良いでしょう。

感謝の気持ちを伝えるときに、当たり前に使われる言葉です。「ありがとうございます」は丁寧語なので、ビジネスシーンでも使用して問題ありません。

恐縮です

「恐縮」は、「ありがたさに身がすくむ」という意味があります。そのため、褒められて嬉しいときに、「恐縮です」と使うのが適しています。

「恐縮ですが、○○をお願いいたします」など、謝るニュアンスで使用されることもある言葉です。しかし、嬉しい気持ちを表すときに使うことも正しい使用方法なので、活用してみましょう。

恐れ入ります

「恐縮」と同じように、感謝と謝罪の言葉を併せ持っているのが「恐れ入ります」です。

「恐れ入りますが」はクッション言葉として使われることも多いでしょう。しかし、身に余るような嬉しい気持ちを表すのに、「恐れ入ります」と伝えることもよくある表現方法です。

例えば、仕事で高評価を得られて嬉しいときには「そのような評価をいただき、恐れ入ります」と伝えましょう。

おかげです

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自分だけの手柄ではなく、みんなで頑張って得られた結果が喜ばしいときは、「みなさんのおかげです」のように感謝を伝える方法があります。

「おかげさまで、良い結果を残せました」などの使い方もあるでしょう。嬉しいとシンプルに気持ちを表すことも悪いことではありません。ですが、ビジネスシーンでは適度な言葉の使い分けも必要です。

誰かのおかげで結果が残せたときは、その人達への感謝を忘れないように伝えましょう。

何よりです

「何より」には、「抜きん出ていること。最上のこと」などの意味があります。

「何よりです」は、最上の感謝を伝える敬語としてビジネスシーンで役立つ言葉です。例えば、目上の方や上司に褒められたとき、「お褒めにあずかり、何よりです」と返事する使い方があります。

感謝します

「嬉しい」を表す敬語表現には、「感謝」を使うこともできます。

中でも使いやすい「感謝します」は丁寧語にあたります。目上の方や上司に伝えるなら、「感謝いたします」の方が敬語として正しい表現です。

幸いです

「幸いです」は、嬉しい気持ちを表す敬語として使えます。

例えば、提案が通ったときなどに「満足いただけたようで、幸いです」と伝えましょう。嬉しい気持ちが相手に伝わります。

また、「○○していただけると幸いです」などのように、「嬉しい」ではなく「助かる」という意味で使うことがあります。状況に応じて使い分けましょう。

御礼申し上げます

かしこまった場では、「嬉しいです」というより「御礼申し上げます」という敬語表現が良い場合があります。

「御礼」は、「おれい、おんれい」どちらも正しい読み方です。フォーマルな場でのスピーチや、目上の方との会話でお礼を言いたいほど嬉しい出来事に使いましょう。

痛み入ります

あまり使う機会はない言葉ですが、「痛み入ります」は「嬉しい」の敬語表現です。

例えば、目上の方や上司からの心遣いに対して「心遣い痛み入ります」と言うと、「心遣いが嬉しいです」という意味になります。

ただし、日常会話では使う機会はほとんどない言葉です。あまり使わない言葉なので、使うなら年配の方相手など限られた人にすると良いでしょう。

ビジネスシーンで避けたほうがよい表現

丁寧な対応をしているつもりが、ビジネスシーンでは失礼な対応になってしまう場合があります。

そこで、ビジネスシーンで避けたほうがよい表現を2つ紹介します。敬語を使ったつもりが、誤っていて相手に失礼に聞こえてしまっては意味がありません。正しい敬語を使って、ビジネスに役立てましょう。

嬉しゅうございます

「嬉しい」を敬語で伝えようとして、「嬉しゅうございます」というのは間違った表現です。

「嬉しゅうございます」は大和言葉と呼ばれる言葉です。昔ながらの丁寧な表現ですが、敬語ではありません。ビジネスシーンで使うと、相手が驚いてしまう可能性があるため避けた方が良いでしょう。

喜ばしく思います

「嬉しく思っている」ことを意味する「喜ばしく思います」は、敬語としては正しい表現です。

ただし、ビジネスシーンではあまり使いません。仰々しく感じたり、オーバーすぎて正しく相手に気持ちが伝わらない恐れがあるからです。

「嬉しい」の敬語表現の使い方・例文

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最上級の喜びを表す「嬉しい」の敬語表現は、「大変光栄です。感謝いたします」「この上なく嬉しく存じます。ありがとうございます」「涙がでるほど嬉しい限りです。恐れ入いります」などがあります。自分の喜びと感謝の気持ちを強調して表す言葉です。

「嬉しい」気持ちを強調する言葉「大変」「この上なく」「まさに」「最高に」を足すことによって、最上級の喜びを敬語でも表すことができます。

ビジネスシーンで使う場合

ビジネスシーンで「嬉しい」を使う場合は、敬語表現を使う方が良いでしょう。

例えば、上司からのサポートで仕事がうまくいったときには「お力添えのおかげです。ありがとうございます」などが良いでしょう。

メールで使う場合

「幸甚」の読みは「こうじん」です。話し言葉で聞くことはほとんどありませんが、書き言葉では、目上の格別尊敬している方に対して、手紙で書く言葉です。意味は「何よりのしあわせ」です。

その使い方はお礼の言葉として「ご来店いただきまして幸甚に存じます」「お声をかけていただきまして幸甚の至りです」などです。ですが日常ではあまり使われることのない「幸甚」という言葉を乱用しないように注意しましょう。言葉のもつ重みがなくなってしまい、むやみに難解な言葉を使う軽薄な人物だと思われてしまいます。

依頼する場合

「〇〇していただけると嬉しい」のような依頼する場面では、「○○していただけると幸いです」と使うのが良いでしょう。

「幸い」には、お願いをするニュアンスが込められています。しかし、絶対的な依頼とは言えない曖昧な表現です。たいていは伝わりますが、期限厳守して欲しい依頼のときはストレートに「お願いします」などと言い換える方が良いでしょう。

「嬉しい」の敬語表現を使う際の注意点

「嬉しい」の敬語表現はいくつかありますので、それをビジネスシーンに応じて使い分けることが大切です。使う言葉や相手を間違えると、敬語で接したつもりが相手に対して失礼な表現にあたる場合があります。

それでは、「嬉しい」の敬語表現を使う際の注意点をチェックしておきましょう。

ビジネスシーンでの使い方には注意が必要

ビジネスシーンでは、相手や立場に応じて「嬉しい」の敬語表現の使い分けが必要です。

「光栄です」「ありがとうございます」「恐縮です」など、「嬉しい」を表す敬語はいくつかあります。その中から、適切な言葉を選んで相手に伝える必要があるからです。

「嬉しい」気持ちを表す言葉のパターンを増やし、ビジネスシーンでの会話がはずむように努めましょう。

「嬉しいです」は文法的に誤りがある

「です」は「だ」の丁寧語にあたり、形容詞に対して「だ」の丁寧語は使えません。そのため、普段使う機会も多い「嬉しいです」は、文法的には誤っています。

ビジネスシーンで使うなら、正しい敬語表現が良いでしょう。「嬉しいです」と言わずに、他の敬語表現で言い換えるのがおすすめです。

「嬉しい」気持ちの対象を明確にする

その場に適した言葉を自然に使いこなせる人は、周囲から一目をおかれるに相応しい人でしょう。内心ではとても嬉しくても照れくさくなり素直に表現できない人は、とても幼稚な人に見えるでしょう。

大人になれば「嬉しい」という素朴な感情を表に出すことは恥ずかしいことだと、誤解している人もいます。その場や対象に合った「嬉しい」気持ちの敬語表現を使いましょう。

相手の立場に応じて敬語表現を使い分ける

「嬉しく思います」や「嬉しい限りです」という「嬉しい」の敬語表現は、目上の人に対する言葉です。自分にとって目下の人に対して敬語を使った場合、周囲の人から貴方の知的レベルを疑われる恐れがあります。

また目上の人から「嬉しく存じます」など敬語を使われたとしたら、からかわれていると勘違いして自分の無能さに落ち込むでしょう。もちろん目上の人が目下の人をからかってわざと敬語を使っている場合もありますが、そうではなく本当に敬語という言葉を正しく使えない人なのかも知れません。

正しく敬語を使えないと、コミュニケーションに障害が生じてしまいます。もし、敬語の使い方に自信がない場面に遭遇したら、その場その場で確実に調べて使いこなせるように勉強しましょう。

「嬉しい」の英語表現

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「嬉しい」を英語で伝えるには、「happy」や「glad」などが使えます。

例えば、「I’m glad to~.」で「~(に対して)嬉しいです」という意味になります。より嬉しい気持ちを表したいときは、「I’m very glad to~.」などにすると良いでしょう。

「嬉しい」の敬語を理解して適切に使おう

嬉しい気持ちをストレートに伝えてくれる人は、その言葉を受け取る人にとって大変好ましい人です。嬉しい気持ちに関与しているという共有の喜び、そして嬉しい気持ちからくる幸せな雰囲気が周囲の人にも電線して幸せが広がります。

「嬉しい」気持ちを敬語で表すのは難しいことではありません。相手に敬意を払い、かつ素直に喜びを表したいという気持ちが何よりも大切です。

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