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「そちらってどんな相手に使っていいのかな?」
「私のそちらの使い方はあっているのかな?」
「そちら」という日本語を使ったことはあるが、敬語かどうか分からない、という人も多いでしょう。
この記事では、「そちら」の意味と様々な場面ごとの使い方と例文、使う時の注意点について解説しています。加えて、「そちら」の言い換え表現と尊敬表現を紹介しましょう。
この記事を読むことで、「そちら」の使い方を正しく理解できます。「そちら」を使う相手別の注意点も分かるため、ビジネスシーンで相手に失礼な印象を与えることなく使えるようになります。
「そちら」を正しく使いたいと考えている人は、ぜひ参考にしてみて下さい。
「そちら」の意味
「そちら」が人を示す場合、基本的には相手側を示すことになります。直接相手のことを示す場合のほか、相手のそばにいる人や相手側の立場にいる人を示します。相手側の立場にいる人としては、相手の所属する会社に同じく所属している人などが挙げられます。
そち‐ら【×其▽方】
[代]
1 中称の指示代名詞。
㋐聞き手に近い方向をさす。「其方は遠回りですよ」
㋑聞き手のいる、またはその方向にある場所をさす。「私のほうから其方に伺います」「其方はもう暖かくなりましたか」
㋒聞き手の近くにある物をさす。「其方はお買い得ですよ」
2 二人称の人代名詞。聞き手自身、また聞き手の側をさす。「其方の意見を聞かせてください」
3 三人称の人代名詞。聞き手のすぐそばにいる人をさす。同等以上の人に用いる。その人。「其方を私に紹介してください」
[補説]「そっち」よりも丁寧な言い方。
「そちら」の使い方・例文
メールで使う場合
例えば、「そちら様のご都合の良い日で差し支えありません」といった使い方があります。
「そちら」と使用するだけでも、「そっち」より丁寧な印象になります。ビジネスメールで「そっち」は使用しませんが、同じ立場の人とのやり取りなどで「そちら」は使用可能です。敬意を示したい相手には「そちら様」を使用しましょう。
電話で使う場合
また、「そちら様もお変わりないご様子で、安心いたしました」「そちら様もお元気そうで、安心いたしました」といった使い方もあります。これは口語での使用が多く、メールというより電話で使用するケースが多く見られます。
会話中に使う場合
話の中の人を示す場合は、「そちらの方とも今度お会いしたいです。」「そちらの方々にもサンプルをお渡しください。」と使用してみましょう。
「そちら」を使う時の注意点
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会社に対して使う場合
例えば、「そちらの求人票を拝見し、○○職に応募させていただきました。」のように伝えたい場合は、「貴社の求人票を拝見し、○○職に応募させていただきました。」などの表現で伝えることができます。また、口頭であれば、「そちら」を「御社」に変えましょう。
目の前に相手がいる場合
目の前の相手が、来客であれば「お客様」、相手の名前が分かっていれば「○○様」と表現したほうが、「そちら様」と表現するより印象がいいでしょう。
団体に対して使う場合
「バイト敬語」ではないか?
「そちら」の言い換え表現
「そちら」の尊敬表現
「そちら」は人や物を示す代名詞となるため、代名詞そのものの敬語はありませんが、「そちら様」という敬語表現が使用可能です。「そちら」に「様」を加えることで、相手や相手側の人に対する高い敬意を表現できます。
敬語としての「そちら」を正しく使おう
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「そちら」は日常生活でも頻繁に見聞きする言葉ですが、敬語表現を考えると意外に迷ってしまう言葉でもあります。しかし、「そちら様」という表現や使い方、使用場面ごとの例文を理解しておくとイメージがつかみやすいのではないでしょうか。
ビジネスパーソンとしては、適切な敬語表現はきちんと活用したいところです。その1つとして「そちら」の敬語表現をおさえ、ぜひ仕事で活かしてみてください。