[allpage_toc]
どう使う?「今後ともよろしくお願いいたします」の使い方
そんな「今後ともよろしくお願いいたします」というフレーズですが、あまりにも多くの人が使う身近な表現となり過ぎてしまい、正しい使い方や目上の人への使い方などがよくわからないという方もいらっしゃると考えられます。
そこで今回は、「今後ともよろしくお願いいたします」という言い回しをテーマにして、さまざまなシチュエーションにおける使い方や目上の人に対しての使い方などをご紹介していきます。
「今後ともよろしくお願いいたします」の基本的な意味・使い方
「今後ともよろしくお願いいたします」というフレーズは、多くの人がさまざまなシーンで使用していることもあり、普段は深く考えずに使用しているという方も多いでしょう。この機会にぜひ、意味や使い方について、見直してみて下さい。
「今後ともよろしくお願いいたします」の意味
そもそも、「よろしく」という言葉には、以下のような意味があると、「コトバンク」で解説されています。
人に好意を示したり、何かを頼んだりするときに添える語。
上記の見解をもとに考察していくと、「今後ともよろしくお願いいたします」には、これからの相手との関係性などを良好に保つことや発展させていくことをお願いしている言い回しだと言えそうです。
「今後ともよろしくお願いいたします」の使い方【1】:メール
「今後ともよろしくお願いいたします」というフレーズは、メールなどでも頻繁に使用されています。特に、締めの挨拶として使用されるケースが多く、相手との関係性の維持や発展を願う気持ちを表現することができます。
メールの相手としては、取り引き先の会社やクライアント、社内の上司など幅広い相手が考えられ、特にお世話になっている人物に対して使うケースが多いと予想することができます。また、新年の挨拶などでは、「本年もよろしくお願いいたします」などの表現へと言い換えて、使用される場合もあります。
「今後ともよろしくお願いいたします」の使い方【2】:社内
特に使用するケースが多い相手としては、上司や先輩などが多いと言えそうです。お世話になった相手などに、「○○の件では、ご指導いただき有難うございました。今後とも、ご指導のほど、よろしくお願いいたします」などの形で使用されることもあります。
また、社員の前で挨拶やスピーチをする際にも、用いられることがあるフレーズです。事業や企画の進捗の報告や経営・業績などの報告の際などに、「今後ともよろしくお願いいたします」というフレーズが挨拶として使われるケースもあるでしょう。
「今後ともよろしくお願いいたします」の使い方【3】ビジネスメール
ビジネスメールの場合も、「今後ともよろしくお願いいたします」は、締めの挨拶として使われるケースが多いでしょう。メールの内容が、契約や協力、提携などに関するものだった場合は、特に「今後ともよろしくお願いいたいます」という言い回しを使うケースは多いでしょう。
とはいえ、ビジネスメールでは建前とも言える表現を使用するケースも少なくありません。ですから、例えメールの内容が、契約の不成立などに関する内容であったとしても、「今後ともよろしくお願いいたします」という挨拶をすることもあると予想できます。
「今後ともよろしくお願いいたします」の目上の人への使い方
結論から申し上げると、「今後ともよろしくお願いいたします」という言い回しは、既に十分丁寧な言い回しだと言えるでしょう。「いたします」という言葉は、「いたす」という言葉を丁寧に言い換えた言葉だと予想できます。「いたす」という言葉には、以下のような意味やニュアンスがあると言われています。
「する」の謙譲語。自己側の動作を低めて言ったり、改まった気持ちで言ったりすることで聞き手に対する敬意を表す。多く「いたします」の形で用いる。/「する」の丁寧語。多く「いたします」の形で用いる。
[no_toc]
上記のような背景から、「今後ともよろしくお願いいたします」という言い回しは、そのままの形でも、上司や目上の人に対して使用しても失礼な印象にはなりづらい、丁寧な言い回しだと言えそうです。
一言付け加えることでさらに好印象になる可能性も!
上記でもご紹介したように、「今後ともよろしくお願いいたします」というフレーズは、言い換えなどしなくとも、丁寧な表現になっていると言われています。しかし、さらに一言を付け加えることで、より丁寧な印象を与えたり、好印象になったりする可能性があります。
たとえば、単に「今後ともよろしくお願いいたします」と述べるよりも、「精進して参りますので、今後ともよろしくお願いいたします」といった言い回しをした方が、より誠実であったり切実であったりする印象を与えられる可能性があります。このように、ちょっとした一言を付け加えることで、与える印象が変わる可能性があることも覚えておきましょう。
「今後ともよろしくお願いいたします」への返信方法
「今後ともよろしくお願いいたします」という相手からの挨拶に対して、同じ言い回しで返信をしても、失礼にはならないでしょう。しかし、人によっては、違和感を感じるという方がいらっしゃるのも事実です。
「今後ともよろしくお願いいたします」という挨拶に対する返事として、特に多いと言われている言い回しが、「こちらこそ、よろしくお願いいたします」などの言い回しです。また、「至らない点もありますが、こちらこそ~」「お手数をおかけしておりますが、こちらこそ~」といったように、一言付け加えて返事をするという方も多いと言われています。
「今後ともよろしくお願いいたします」の類語
しかし、一般的には、同じフレーズや言葉を何度も使うと、会話や文章がマンネリ化したり、稚拙な印象になったりしてしまう危険性があると言われています。そこで続いては、言い換え表現としても使用できる、「今後ともよろしくお願いいたします」の類語をご紹介していきます。
・今後ともよろしくお願い申し上げます。
・何卒よろしくお願いいたします。
・引き続きよろしくお願いいたします。
・本年もよろしくお願い申し上げます。
・以後ともよろしくお願いいたします。
謝罪で「今後ともよろしくお願いいたします」は使用可能?
結論から言うと、謝罪のメールや電話において、「今後ともよろしくお願いいたします」を使うことは、おすすめできません。場合によっては、謝罪の対象となるミスやトラブルなどを、深刻に考えていない印象を与えてしまう可能性があります。
ミスやトラブルの謝罪の場合は、「今後はこのようなことがないよう努めて参りますので、よろしくお願いいたします」などの言い回しに言い換えた方が良いと言われています。
「今後ともよろしくお願いいたします」を適切に使って印象アップ
「今後ともよろしくお願いいたします」というフレーズは、大変メジャーな言い回しなので、深く考えずに使っているという方も、少なくないでしょう。しかし、謝罪の場合は別な表現に言い換えた方が良いという意見もあります。また、会話や文章の内容に合わせて、一言付け加えて使うなどすると、印象アップに繋がる可能性があります。ぜひ、「今後ともよろしくお願いいたします」の基本的な使い方をマスターして、工夫した使い方もできるようにしておきましょう。