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「引き受ける」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現例

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「引き受ける」の敬語表現

「引き受ける」は頼まれた仕事をすると伝えるときや、役職などを任されて引き受けるときなどに使います。「引き受ける」は敬語にすると、「引き受けます」です。「ます」をつけて丁寧語の敬語表現にするのが一般的です。

しかし、「引き受けます」では少し丁寧さに欠けるような印象を与えてしまう場合もあります。「引き受ける」のより丁寧な敬語表現を解説します。

お引き受けいたします

「引き受ける」はこちらの受諾の意志を伝える言葉ですので、敬語にする場合は謙譲語にします。「お引き受けいたします」が、「引き受ける」の謙譲語です。

「引き受ける」を敬語表現にすると「お引き受けいたします」あるいは、「お受けいたします」などの言い回しをします。

「先日の仕事、お受けいたします」「転勤の件、お引き受けいたします」などの使い方をします。「お引き受けしたいと存じます」などの表現をする場合もあります。

しかし、「お引き受けいたします」は後の項目で解説するように2重敬語です。言い回しは定着しているとはいえ、正しい表現というのは難しいでしょう。

「引き受ける」はどんな場面で使うか

「引き受ける」という言葉を使うのは、相手の要求を受け入れる時と相手から与えられた役職を受け入れる時です。

相手の要求を受け入れるという意味で「引き受ける」と言う場合は「かしこまりました」「承知いたしました」などの言葉を使う方が自然な場合もあります。

あるいは「引き受ける」という代わりに、「お任せください」という敬語を使った方が良いような場面もあります。

相手の要求を受け入れる

「8日から出張に行ってくれないか」、「この書類コピーしておいてくれないか」などの場合は、要求というよりは指示なので、「お引き受けいたします」と言うよりも「承知いたしました」「かしこまりました」の方が自然でしょう。

「無理かもしれないが、蛍光灯を変えてもらえないですか」など断ることもできるような要求の場合は、「引き受ける」の敬語である「お引き受けいたします」などの返答が自然です。「承知いたしました。お任せください」と言っても良いでしょう。

相手から与えられた役職を受け入れる

「今日からあなたをこの班のリーダーにします」「本日付で部長に昇進になります」などの場面では、「引き受ける」の敬語表現である「お引き受けいたします」を使うことがあります。

このような場面では「ありがとうございます。謹んでお引き受けいたします」「ありがとうございます。お引き受けいたします」などの敬語表現が好まいでしょう。

「リーダーとしてこれまで以上に責任を持って業務にあたるように致します」、「部を引っ張って行くようこれまで以上に頑張らせていただきます」などの言葉を、「引き受ける」の後に続けても良いでしょう。

「引き受ける」の類語

「引き受ける」や「引き受ける」の敬語表現である「お引き受けいたします」、「引き受けます」などは、使う場面が案外少ない言葉です。他の敬語に言い換えた方が自然な場面が多いためでしょう。

承知いたしました

仕事を頼まれて、それを引き受けるような場面で「引き受けます」、「お受けいたします」などの敬語表現は使われます。

しかし、このような場面では「引き受けます」、「お受けいたします」、「お受けいたしましょう」というように答えるよりも「承知いたしました」、「かしこまりました」と答える方が自然であることが多いでしょう。

ありがとうございます

仕事を任され、それを受け入れる、という場面の場合「引き受ける」の敬語表現である「引き受けます」「お引き受けいたします」と言っても良いですが、「ありがとうございます」とだけ言って、その仕事を引き受けるにあたっての抱負を言ったとしても不自然ではありません。

「お引き受けいたします」は二重敬語

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「引き受ける」の敬語表現は丁寧語の「引き受けます」と、謙譲語の「お引き受けいたします」です。

しかし、「お引き受けいたします」は「お」と「いたす」の2つが、ひとつの言葉の中で重なっているので二重敬語になってしまっています。二重敬語は間違いという訳ではありませんが、避ける方が良いでしょう。

敬語の種類

「引き受ける」を敬語にする場合、丁寧語で「引き受けます」言うか、あるいはこちらが行う動作なので謙譲語の「お引き受けいたします」にします。

「お~いたします」「ご~いたします」という言葉は二重敬語にあたります。二重敬語は避けたい表現です。しかし、「ご連絡いたします」などがよく使われているように、慣習的によく使われる言葉についてはこのタイプの二重敬語は受け入れられています。

「お引き受けいたします」はよく使う、受け入れられている二重敬語であると考えられますが、二重敬語であることは確かなので「耳触りだ」と感じる人がいる可能性があります。

使い方

「引き受けます」では丁寧さに欠けるという場合は、「お引き受けいたします」と言うのが良いでしょう。二重敬語が気になる、という場合は「かしこまりました」、「承知いたしました」あるいは「ありがとうございます」などの言葉に言い換えます。

メールでの使い方

「承知いたしました」では「仕事を受けた」ということが相手にはっきり伝わらないかもしれないような場面で使います。

「××の件、承知いたしました。お引き受けいたします」などの使い方をします。

「引き受ける」を敬語表現するときの例文

「引き受ける」はビジネスシーンで使うことが多い言葉でしょう。

「承知いたしました」や「ありがとうございます」では、相手に「こちらがその要求を受け入れた」ということがきちんと伝わらない可能性があるような場面で、念を押すような形で使うことが多いです。

仕事

「先だってお申しつけ頂いたお仕事、こちらでお引き受けいたします」「引き渡しは当社でお引き受けいたします」などの使い方をします。

依頼

「引き受ける」の敬語表現は、依頼を受諾する場面でも使います。

「ご依頼の件、お引き受けいたします」や「ご依頼いただきました件は当社ではお引き受けいたしかねます。ご了承くださいませ」などの使い方をします。

お願い

相手からのお願いを引き受けるような場面でも「引き受ける」はよく使います。親しい間柄であれば「引き受けるよ」「引き受けますよ」などで問題ありません。「引き受ける」とは言わずに「いいよ」、「分かった」というように返事をする場合も多いです。

上司からのお願いの場合は、「喜んでお引き受けいたします」、「承知いたしました。お引き受けいたします」などの言い方をできるでしょう。「喜んで」「承知いたしました」とだけ言う事も多いです。

役職

役職などを引き受けるような場面でも「引き受ける」の敬語表現を使います。「ありがとうございます。お引き受けいたします。これまで以上の結果が出せるよう努力してまいります」などの使い方をします。

「お引き受けいたします」ではなく「お受けいたします」と言う場合もあります。「ありがとうございます」とだけ言い、抱負を言う場合も多いでしょう。

「お引き受けいたしかねる」

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「引き受ける」と伝える場面は少ないです。「かしこまりました」「承知いたしました」「喜んで」「ありがとうございます」、などで「引き受けた」ということが相手に伝わるためです。

「引き受ける」をよく使うのは、引き受ける時ではなく断る時です。「ご依頼の件、大変申し訳ないのですが、こちらではお引き受けいたしかねます」や「出張ですが、取引先との予定が被ってしまっておりまして、申し訳ないのですがお引き受けいたしかねます」などの使い方ができるでしょう。

「お引き受けいたしかねる」以外の断る時の敬語表現

依頼などを引き受ける場合は、「引き受ける」と伝えなくても「分かった」というだけで充分なことが多いでしょう。

このため「引き受ける」や「引き受ける」の敬語表現をよく使うのは、引き受ける時ではなく断る時です。断る場面では「引き受けられない」と言葉にして伝える必要があるからでしょう。

致しかねる

「引き受けられない」や「お引き受けいたしかねる」などの表現は、依頼やお願いを断る時に使います。「致しかねる」とだけ言う場合もあります。

「恐れ入りますが、致しかねます」や「お引き受けしたいところなんですが、申し訳ありません。致しかねます」、「ご依頼にはお応え致しかねます。ご了承くださいませ」などの使い方ができるでしょう。

お受けできない

引き受ける場合は「承知しました」や「かしこまりました」、「喜んで」、「ありがとう」などの言葉だけで充分なことが多いでしょう。

しかし、断る場面では「申し訳ありません」「恐れ入りますが」などの言葉だけでは「貴方の気持ちは分かったけれど、結局どういう対応になるのか」という疑問を持たれてしまうこともあります。

申し訳ないという気持ちを伝えた後に、「引き受けることはできないです」や「お引き受けすることはできかねます」、「お受けできないです」などの言葉を言い添えた方が丁寧です。

「引き受ける」の敬語への言い換え

「引き受ける」という言葉は、「かしこまりました」や「承知いたしました」などの言葉に言い換えた方が自然なことも多いです。

「コピーをお願いできますか」などの場合は「お引き受けいたします」と言っても良いですが、「かしこまりました」や「承知いたしました」と言う方が自然な話の流れになるでしょう。

お引き受けいたします

「引き受ける」の敬語表現は「お引き受けいたします」になります。「ご連絡いたします」と同じ形式の二重敬語にあたるので、耳触りだと感じる人がいる可能性があります。

謹んでお受けいたします

役職などを引き受けると伝える場合は、「お引き受けいたします」とだけ言うよりも「謹んでお引き受けいたします」あるいは「謹んでお受けいたします」と言う方が丁寧でしょう。

「慎んで」と書いてしまうと、反省しながら引き受けるというような意味になるので、メールなどで書くときには変換ミスに気を付けましょう。

「引き受ける」を使いこなそう!

「引き受ける」という言葉は、敬語にすると丁寧語の「引き受けます」になります。この形でも敬語なのですが、なんとなく物足りない敬語になってしまいます。

謙譲語にしようとすると「お引き受けいたします」になり、二重敬語が気になります。「引き受ける」は敬語にしづらい言葉であると言えます。

「ご連絡いたします」が定着しているように、「お引き受けいたします」という二重敬語も定着しているため、違和感なく聞こえるでしょう。しかし、気になるという場合は「承知いたしました」や「かしこまりました」などの言葉に言い換えるのも良いでしょう。

「引き受ける」とその敬語表現を使いこなせるようになりましょう。

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