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「お支払い」の敬語表現
その際でも「お支払い」の敬語表現が多く使われ、敬語というのは主に「目上の相手に対する敬語表現」と、謙譲語表現による「相手と話者との関係を問わない敬語表現」とがあるため、用途によってさまざまな敬語が使われることになります。
「お支払い」という言葉が使われるタイミング
たとえばヤフオクなどで商品を購入する際でも「お支払い」という言葉が使われ、特に金銭上の連絡交換となるため、非常に重要な視点をもって「お支払いいただきます・お支払いをご確認させていただきます」などの言葉が頻繁に飛び交うことになります。
このヤフオクなどの通販サイトにおいても、必ず相手に対しては「お支払い」の旨を伝える敬語表現が使われ、この際に正しい敬語が使われていなかったり、ぞんざいな対応を印象付けてしまうと、取引がスムーズにいかない場合も多くあります。
「お支払い」の敬語での使い方
・現金でお支払いなさいますか。
・前日までのお支払いの形となります。
・この度はお支払いいただきまして、誠に感謝いたします。
・お支払いいただきましたご入金額を、ただいまご確認させていただきました。
このように、「お支払い」という言葉はもともと「御(お)」という敬語表現(尊敬語による敬語表現)が付けられているため、その「お支払い」という言葉を含む表現全体を敬語表現として相手に伝える形となります。
敬語の種類
謙譲語は「相手と自分の立場や関係性を問わず、話者が自発的にその立場や姿勢を低めて敬意を示す敬語表現」を指し、これはビジネス上のやり取りでもプライベート(日常生活)でも、非常に多くの場面で使われる敬語表現として認められます。
丁寧語というのは主に「です・ます調」で伝えられる敬語表現を指し、「不特定多数の人々に公示できる丁寧な口調による敬語表現」を指し、主に宣伝広告をはじめ、ニュースのテロップや、インターネット上のサイト広告などでも使われている敬語表現になります。
「お支払い」の基本的な使い方
・ご購入されました商品の代金につきまして、○月○日までにご提示させていただきました金額をお支払いください。
・お支払いされました金額につきまして、ただいまご確認させていただきました。
・当社におきましては、商品を発送させていただく前に、商品代金をお支払いしていただく方式となっております。
・さっそくのお支払いを、誠に感謝申し上げます。
このように、相手の「金銭上トラブル」にまつわる信頼の損失に配慮して、できるだけ丁寧な敬語表現がされる場合がほとんどです。
メールでの使い方
・ご都合がつく日時でかまいませんので、○月○日までにぜひ代金をお支払いください。
・お支払いいただきました折りには、必ずご一報ください。
・お支払いのご確認をさせていただくため、ご入金後はご一報いただけると幸いです。
・ただいま○月○日ですので、代金をお支払いいただく納期日は△月△日となります。
このように、文面で伝える場合では口頭(会話)とは違い、取引の詳細を確認できる形で取引が交わされます。この際でも、相手の信頼を損ねることのないよう十分配慮された敬語表現が取られます。
お詫びでの使い方
・先日にお支払いいただきました商品代金○○円ですが、商品発送の都合が整わなかったため、ご入金金額○○円をご返金の形で処理させていただきたく存じますがいかがでしょうか。
・誠に申し訳ございませんが、お支払いいただきました金額につきまして、○○円の不足が確認されました。
・ご都合が付日時で結構ですので、ぜひ商品代金をお支払いいただければ幸いです。
このように、「お支払い」にまつわるトラブルがあった場合、それが商品代金をはじめ何らかの料金額であった際には、必ず「○○円」と入金された金額提示を相手に伝え、その上で丁重な敬語表現がなされます。
「お支払い」を敬語表現するときの例文
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お願いします
・先日にお送りさせていただきました商品の代金につきまして、○月○日までのお支払いをお願いします。
・ご提示させていただきました金額のご入金(お支払い)をお願いします。
・明細に記させていただきました金額のご入金(お支払い)を、どうぞよろしくお願いいたします。
・○月○日までの、ぜひ全額のお支払いをお願い申し上げます。
このように「お支払いお願いします」という表現をする場合は、ほとんど「○月○日までに」などの納期日が設けられている場合や、「商品代金をお支払いください」とした代金引換の連絡が多く見られます。この際でも金銭上の取引となるため、必ず低調な敬語表現をすることが大切です。
ありがとう
・この度は商品をご購入くださり、また商品代金の方も早期にお支払いくださったことを誠に感謝申し上げます。
・ただいまご入金(お支払い)をご確認させていただきました。ありがとうございました。
・早期のご入金(お支払い)を確認させていただき、誠にありがとうございます。
このように、ある程度取引が進むにつれて金銭上の取引も終え、最後までスムースに取引を終えることを念頭に置いたスタンスとなります。
「お支払い」の別の敬語表現例
金銭上の取引では、微々たる配慮の不足やぞんざいな対応によって「相手からの信頼」を失うことも多々あるため、必ず「正しい敬語表現」を覚えておくとともに、1つの言葉にしてもさまざまな用途で使い分けられる「いろいろな敬語表現」を知っておくことが大切です。
ご入金
・この度は迅速なご入金(お支払い)をご確認させていただき、誠に感謝申し上げます。
・さっそくのご入金(お支払い)を、誠にありがとうございます。
・○月○日までに、ぜひご入金(お支払い)していただけると幸いです。
・ただいまご入金(お支払い)をご確認させていただきました。
・表示金額をご入金(お支払い)ください。
・一度ご入金(お支払い)されました金額の返金は行なっておりません。ご注意ください。
このように実に多くの場面で「ご入金(お支払い)」という言葉が使われており、場面・状況によって尊敬語・謙譲語・丁寧語による敬語表現が使い分けられています。
ご確認させていただきました
・商品代金○○円のご入金(お支払い)をご確認させていただきましたので、本日、商品を発送させていただきました。
・ご入金(お支払い)されました金額をご確認させていただきましたが、○○円の不足がございました。
・ご入金(お支払い)いただきました金額をご確認させていただきましたが、○○円の超過がございましたので、超過分につきましてはご返金させていただきます。
「お支払い」の謙譲語
この「話者と相手の立場の差異」において、謙譲語と尊敬語による敬語表現の違いが認められ、この場合の「お支払い」の接頭辞として付いている「御(お)」というのは「相手に対する敬語表現」のうちに含まれます。
上記を踏まえて、「お支払い」という言葉は「話者が自分の行動をへりくだった言い方で表した敬語表現」となり、接頭辞の「御(お)」という言葉も「相手に対する敬語表現」の形として認め、「ぜひお支払いさせていただく」といった話者の低姿勢・丁寧な口調による敬語表現だけを伝える形となります。
「お支払い」と「お支払」の使い方や敬語の違い
いずれにしても基本的な意味は同じですが、不特定多数の人々に公示する際の都合(用途)によってそれぞれの表記法が分かれてきます。表記するスペースがない場合、一度使った表記に合わせる場合、端的に意図だけを伝える場合などには「お支払い」という表記も「お支払」と表記されることがあります。
そしてそれぞれの敬語表現については、これは先述でご紹介しました敬語の表現法でかまいません。表現全体を敬語表現に置き換えておき、相手に失礼のないよう配慮した表現にします。
「お支払い」の英語表記と意味
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「お支払い」の英語表現と意味(1)
・Please pay the item price.
「商品代金をお支払いください。」
・Please pay the item price by May 15.
「5月15日までに、商品代金をお支払いください。」
・If you have finished your payment, please do not hesitate to let us know.
「ご入金(お支払い)を終えましたら、ぜひご一報ください。」
・Product shipment will be after payment.
「商品発送はご入金(お支払い)後になります。」
「お支払い」の英語表現と意味(2)
・Regarding the amount you paid, we confirmed the shortage of 1200 yen.
「お支払いいただきました金額につきまして、1200円の不足をご確認させていただきました。」
・I would like to thank you very much for your quick deposit.
「この度は、迅速なお支払いをいただくことができまして、誠に感謝申し上げます。」
・For now, we are happy to confirm the payment amount.
「ただいま、ご入金額をご確認させていただいております。」
「お支払い」の英語表現と意味(3)
・The term “payment” is mainly used as a technical term of a financial institution.
「「お支払い」という言葉は主に金融機関の専門用語として使われています。」
・When using the word “payment”, you need to use accurate honorific expressions to avoid financial troubles.
「「お支払い」という言葉を使用する場合、金銭上のトラブルを回避するためにも、正確な敬語表現を使う必要があります。」
「お支払い」の正確な敬語表現をマスターしましょう
「お支払い」という言葉はビジネス上のやり取りでもプライベートでも、非常に多くの場面で日常用語として使われています。それだけ頻繁に使われる言葉でもあり、また金銭上のやり取りで使われる性質を持つことから、その敬語表現をする際には必ず「正確な敬語をもって相手に用件を伝えること」が大切です。
1つ1つの言葉を覚える際には「実践的に覚えること」が大切で、この「お支払い」という言葉・表現を覚える際にも、必ず自分で「お支払い」という言葉をさまざまな場面において使い、その際に「それぞれの用途に的確に沿った敬語表現」をマスターしましょう。