cms-import-tapbiz-wp

「使ってください」の敬語表現は?使い方・例文・注意点を解説

[allpage_toc]

「使ってください、の敬語での使い方って?」
「使ってください、という言葉をビジネスメールで用いる場合は?」
「使ってください、は別の言葉でも言い換えられる?」
このように、「使ってください」という言葉について、疑問を持つこともあるのではないでしょうか。

「使ってください」は、実用的な表現として1日の中で何回か使っていることがあります。しかし、正しい敬語表現で口にしているか、自信を持って言えるでしょうか。

本記事では、「使ってください」の敬語表現は何か、状況に分けた使い方や例文、注意点などを幅広く紹介していきます。

この記事を読むことで「使ってください」という正しい使い方が理解でき、言い換え表現など知る機会になるでしょう。「使ってください」について、詳しく知りたいと思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

「使ってください」の敬語表現

「使ってください」という言葉を敬語表現で言い変えたいのであれば「お使いになってください」というフレーズにすることができるでしょう。

意味としては「使ってください」と同じになりますので「使ってください」という表現を使いたいと感じたときには「お使いになってください」というフレーズも使うことができると言えます。

特に、このフレーズの中に含まれている「お」によっても相手に対する深い敬意を示すことが可能になっているので、目上の人と会話をしているときに使うことのできる 、非常に実用的なフレーズの1つということができるでしょう。

「使ってください」の敬語での使い方・例文

続いては、「使ってください」の敬語での使い方・例文を紹介していきます。具体的にどういう場面で、どういう表現で使われるか、まずは例文を見て確認してください。

例文を覚えるだけでも、同じようなシチュエーションのときに「使ってください」という言い方が思い浮かぶようになるでしょう。

「使用」を勧める場合

「使用」を勧める場合に敬語での「使ってください」は、プレゼントなど相手に物を渡したときでしょう。以下のような文章になります。
  • このプレゼントをお使いになってください。
  • こちらの商品は、一度体温で温めてから使ってください。
  • もしよろしければ、このボールペンをお使いになってください。
  • 差し支えなければ、こちらのツールをお使いになってください。
  • できれば本日中にお使いになってください。

ビジネスメールで用いる場合

ビジネスメールで用いる場合は、「使ってください」と意味の言葉を伝える際は、謙虚さや丁寧なニュアンスが残る敬語表現がおすすめです。例文は以下の通りです。
  • よろしければお使いください。
  • お使いいただければと存じます。
  • お使いいただければ幸いです。

資料を送付する場合

メールなどで資料を送付する場合は、以下のような文章にすると良いでしょう。
  • 先ほどメールにて○○に関する資料を添付いたしましたので、よろしければお使いください。今後ともどうぞよろしくお願いします。
  • 早速ではございますが、ご依頼いただいておりました画像素材データを添付ファイルにてご送付いたします。△△△の資料も同封いたしましたので、必要であればそちらもお使いいただければと存じます。ご査収のほどお願いいたします。

利用案内を送付する場合

利用案内を送付する場合には、以下のような文章を用いてください。
  • 新規開発した社内用ツールです。以下のURL先に置いておきます。業務効率を上げるものがありましたら、ぜひお使いいただければと存じます。
  • リフレッシュルームにありますマッサージチェアなどのリラクゼーション設備につきましては、取り扱い説明書を必ずお読みいただいてからお使いください。

サンプルを送付する場合

[no_toc]

サンプルを送付する場合には、以下の例文のような文章を使用すると良いでしょう。
  • 打ち合わせで紹介させていただいた試供品サンプルをお送りいたします。よろしければ、ぜひお使いくださいませ。気に入っていただければ幸いです。
  • 先程は、弊社製品についてお問い合わせいただき誠にありがとうございます。興味を持っていただいたこと嬉しく存じます。サンプルをお送りいたしましたので、ぜひ一度お使いくださいますようお願い申し上げます。
  • この度は、弊社商品サンプルをご依頼いただきありがとうございます。本日、商品AとBを7セットずつ送付させて頂いておりますので、まずは一週間お使いくださいませ。

「使ってください」を敬語で使う場合の注意点

「使ってください」は特に悪い意味を表す言葉ではありませんが、誤った表現になる可能性があります。丁寧に言おうとして使い方を間違えてしまうと、コミュニケーションで支障をきたす可能性もあります。

ここでは、「使ってください」を敬語で使う場合の注意点を紹介していきます。正しい使い方ができるように参考にしてください。

誤った表現に注意する

丁寧な言い方にする場合は、頭に「お」や「ご」、語尾に「ください」などをつけておけば問題ないだろうと思っている方もいるのではないでしょうか。

そのような方は、「使ってください」の敬語表現も間違う可能性が高いでしょう。以下のような誤った表現をしていないか、確認してみてください。

「お使いしてください」

「お使いしてください」というフレーズを敬語表現だと勘違いしながら使っていることがあります。

確かにこのフレーズを誰かに言われたとしても、それほど不快感を覚えことはないでしょうが、意味が伝わりにくいと言えるのではないでしょうか。

話している本人は「使ってください」を敬語表現に言い換えた言葉として「お使いしてください」と言っているのでしょう。それでも、話を聞いている人からすると、理解しにくく感じてしまうことがあるのも事実です。

この表現を使っている人の多くは「お」をつけているのだから、敬語表現として成り立っていると考える可能性もありますが、実際は正しい文章ではないので十分に注意する必要があります。

「お使いいただく」

ビジネスマンとして活躍している人の中でも「お使いいただく」というフレーズを口癖のように使っている人がいます。この表現は、正確な敬語表現になるのでしょうか。

結論から言いますと「お使いいただく」は誤った敬語表現です。なぜなら「お使いいただく」という言葉は謙譲語だからです。

謙譲語は自分の立場を低くして相手を見上げることによって敬意を示すことのできる文法の1つになりますが、相手に対して使うものではありません。

そのため「お使いいただく」が敬意が示されている表現のように思われがちでも、間違っている表現だということができます。

ビジネスマンとして活躍するには言葉遣いが非常に重要なので、無意識のうち2個のフレーズを使ってしまうことがないように注意しましょう。そして、正しい敬語表現を学びましょう。

「使ってください」の言い換え表現

「使ってください」はほかの敬語表現で言い換えることも可能です。例えば「どうぞ、お使いください」というフレーズを作成することができるでしょう。

この表現にも、ある程度の経緯が示されているので、自分と会話をしている人が目上の人であったとしても使うことができます。そのほかの敬語表現には以下のようなものがあります。

「ご活用ください」

「ご活用ください」は「活用してくれ」の敬語表現です。「活用」とは、機能や能力を存分に活かして使うこと、という意味があるため、「使ってください」を「ご活用ください」と言い換えられます。

プレゼンやビジネスメールなどで、製品やサービスの利用を促す際に使われやすい表現です。「使ってください」と比べると、しっかり役立ててほしい、というニュアンスを込められるでしょう。

「ご利用ください」

「ご利用ください」は「利用してくれ」の敬語表現です。「利用」は、役に立つように上手に使うことという意味があるため、「使ってください」を「ご利用ください」と言い換えられます。「よろしければこちらをご利用ください」「専用バスをご利用ください」などと使います。

「使ってください」の丁寧な敬語表現

[no_toc]

続いては、「使ってください」の丁寧な敬語表現を紹介していきます。「お使いください」が敬語表現ですが、より丁寧な敬語表現としては以下のような言い方があります。ビジネスシーンや目上の方などと話す際に、ぜひ活用してみてください。

「お使いくださいませ」

「お使いくださいませ」は、「使ってください」の「使って」を尊敬を表す接頭辞「お」をつけて「お使い」とし、「ください」に「ませ」をプラスして「お使いくださいませ」と言い換えると、柔らかく丁寧な敬語表現になります。

「くださいませ」は、「ください」と、相手に対して配慮しつつ、「ませ」をつけた敬語表現です。「ませ」は、丁寧語「ます」の命令形であり、特定の動作を促す意味があります。「ませ」をつけることで「ください」だけで終わるよりもソフトな印象になるでしょう。

「お使いいただければと存じます」

「お使いいただければと存じます」は、「使ってください」の「使って」の部分に、「お」をつけて「お使い」とし、「ください」の部分は「いただく」に仮定を表す「いただければ」、思いますという意味の「存じます」が使われている敬語表現です。

「使ってもらえればと思う」という意味を丁寧な表現にしています。仮定の言い回しが入ることで「使ってください」というよりも謙虚さを感じさせる言い方になるでしょう。

「お使いいただければ幸いです」

「お使いいただければ幸いです」は、「使ってください」の「使って」の部分に、「お」をつけて「お使い」とし、「ください」の部分は「いただく」に仮定を表す「いただければ」、最後の「幸いです」という部分は「幸い」に「ます」という丁寧語をつけた形です。

「幸い」とつけることで、自分にとって嬉しく幸せなこと、という意味を含められるため「お使いいただければ幸いです」は、「使ってもらえると嬉しいです」という表現になります。

「お使いくださいますようお願い申し上げます」

「お使いいただきますようお願い申し上げます」は、「(相手が)使ってくれるようにお願いを言わせていただきます」という意味になります。

「使ってください」の「使って」の部分に、「お」をつけて「お使い」とし、「いただきますよう」は、断定的な印象がない柔らかい依頼表現です。

後半の「お願い申し上げる」は「お願いする」の謙譲語になります。「お願いいたします」に比べてより丁寧で謙虚な言い方になるでしょう。ビジネスシーンや目上の人との会話で使われる傾向があります。

「使ってください」の敬語を理解して正しく使いましょう

本来「使ってください」という言葉を使用することによって、ほかの人が何かの行動するよう促すことが可能になります。

しかし「使ってください」を不適切な仕方で使ってしまうのであれば、自分の言葉を聞いている人は不快な気持ちになってしまう可能性もありますし、望むとおりの行動を促すことができなくなってしまうこともあり得ます。

そのため「使ってください」の敬語表現を知ることは非常に重要です。敬語表現に精通することによって、相手を怒らせることなく行動を促すことが可能になるからです。

モバイルバージョンを終了