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「驚く」の敬語表現・驚くの使い方と例文・別の敬語表現例

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「驚く」の敬語表現は?

日常生活でもビジネスの場面でも「驚く」ことはあります。それを相手に失礼にならないように伝える方法、敬語の使い方をみていきましょう。

「驚く」を敬語で表すと、丁寧語で「驚きました」となります。相手が驚いたことを表す尊敬語は「お驚きになった」「お驚きなさった」となります。

「驚く」は、思いがけないことによって落ち着きを失う意味や思いがけないことによりあきれてしまうこと、感動・感心することなど、状況によって持つ意味が変わってきます。それぞれでの持つ意味での敬語表現を考えていきましょう。

動揺する「驚く」

突然のこと、自分では予想もしてないことでびっくりし、どのように対応してよいかわからず、動揺した「驚く」は敬語を使わないと「驚いた」「ビックリした」「唖然とした」「面食らった」「ギョッとした」などと表現されます。

このような場面としては、突然の不幸や事故、相手にとって不利益な事柄が起こったときなどが当てはまります。「なんといっていいかわからない」という気持ちがこもった「驚く」になります。

このような「驚く」の敬語表現はもちろん「驚きました」でも問題はありません。さらに気持ちを伝える言葉として「思いがけない~で驚きました」「突然のことに言葉もありません」「突然のことに気が動転しております」などと表すことができます。

感動する「驚く」

相手の言動でとても勉強になったことや心が震えるほどよかった時も感動や感心で「驚く」と表現されます。敬語を使わないと「感動した」「驚嘆した」「とてもよかった」などと表現されます。

このような場面としては、講演などの話を聞いたり、相手の好意的な行動に触れたときなどがあてはまります。相手に対し尊敬し賞賛する気持ちのこもった「驚く」になります。

このような「驚く」の敬語表現は「感動して驚きました」よりも「感服いたしました」「感動いたしました」「感銘を受けました」「敬服いたしました」などがしっくりきます。「感心しました」は上から見た表現になるので、ビジネスや目上の人に使うと失礼になるので気をつけてください。

あきれる「驚く」

相手の言動で非常に困惑させられたり、理解しがたい状況の時に使われる「驚く」は敬語を使わないと「あきれた」「唖然とした」「絶句した」などと表現されます。

このような場面としては、相手が仕事上で大きなミスをしたり、勘違いな行動をしたりなどがあてはまります。相手に対して否定的な意味も含まれる「驚く」になります。

相手に対して否定的な気持ちはあまり直接伝えることは控えられますが、もし敬語表現でこのような「驚く」を表すとすれば「(このような状況に)動揺しております」「困惑しております」「唖然としております」となるでしょう。

「驚く」の敬語での使い方は?

「驚く」という言葉、敬語ではどのように使っていくのか、メールやビジネスの場面も含めて詳しくみていきましょう。

「驚く」の敬語の種類は?

丁寧語は動作などの言葉の後に「です」「ます」をつけ、丁寧に表現する言葉です。「驚く」の敬語と言えば、一番は丁寧語である「驚きます」になります。

別の敬語表現として、自分の行動をへりくだって表現し、相手を敬う、謙譲語があります。動作をあらわす「する」の謙譲語は「いたす」、所在をあらわす「いる」の謙譲語は「おる」で、「了解いたしました」「お世話になっております」などと使います。

感動を表す「驚く」の場合は「感服いたします」や「敬服いたします」などと表現できます。

「驚く」の敬語の使い方は?

丁寧語で「驚く」を表す場合は「驚きました」が一般的です。驚いた様子をさらに詳しく表すには、「突然」や「思いがけない」「思いのほか」などの言葉を前につけて表現すると、文章が生き生きします。

感動を表す「驚く」の場合は、敬語表現がいくつかあります。「感服」「敬服」「感銘」を具体的にみていきましょう。

「感服」(本心から心が動くこと、感動すること)「感服しております」「感服いたしました」
「敬服」(心から敬うこと、尊敬すること)「敬服しております」「敬服いたしました」
「感銘」(深く感動し、心に残ること)「感銘を受けました」

上記の言葉も「思いがけず」などの言葉をつけると生き生きした使い方になります。

「驚く」のメールでの使い方は?

メールは文章だけでもわかりやすく、また読みやすいよう、長文になりすぎないようにすることが大切です。あまり丁寧になりすぎてもまわりくどい表現になってしまうので、シンプルだけど失礼のない敬語の使い方が求められます。

感動した驚きの場合は、「お話に感服いたしました」「心遣いに敬服しております」「思いがけない贈り物に驚いております」など、喜びや感動をあらわす言葉を入れて、短く表現します。

また、動揺した驚きの場合は、「ただただ突然のことに動揺しております」「突然のできごとに驚きを隠せません」など、驚き動揺している様子を表します。その後に「改めてご連絡させていただきます」など付け加え、短めのメールにすると相手も読む負担が減り、スマートなメールになります。

「驚く」のビジネスでの使い方は?

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ビジネスの場面で「驚く」ことを敬語で表すときは、相手に失礼がないか、敬語表現が間違えていないかを注意する必要があります。

感動を表す「驚く」の敬語で「感服」「敬服」はこの言葉自体に相手を敬う意味があります。「ご感服しました」のように「感服・敬服」の前に「ご」や「お」をつけるのは間違いなので気をつけましょう。また「感銘」は「感銘を受ける」と使います。「感銘しました」とは使わないので気をつけてください。

動揺を表す「驚く」の場合はメールと同様、「驚きのため動揺している、言葉がない」ことで驚きを表現して問題はありません。ただし、「動揺している、言葉がない」と伝えているので、その後に長々と文章を続けるのは不自然です。「改めて連絡いたします」や「取り急ぎ連絡させていただきました」など、しばらく時間をおいてその後に改めて必要な用件を伝えましょう。

「驚く」の敬語表現の例文は?

「驚く」はその時の状況や感情で持つ意味が違ってきます。具体的な状況を想定した例文をみていきましょう。

動揺する「驚く」の例文

移動や引越しなどの場合
「突然の移動のお話、大変驚いております。お忙しいとは存じますが、近いうちにまた連絡させていただければと考えております。」

予想もしないことがおきた場合
「今回のこのような状況に大変驚き、私も気が動転しております。状況を確認し、こちらより連絡させていただきますので、よろしくお願いいたします。」

相手に不幸があった場合
「突然の訃報に言葉もありません。心よりお悔やみ申し上げます。」

驚いた状況を「言葉がない」「動転」「大変」「突然」などの言葉を使い、相手に伝わるようにしましょう。

感動する「驚く」の例文

相手の話を聞いた場合
「○○様のお話、とても感銘を受けました。このような場に参加させていただき、誠にありがとうございました。」

相手の行動に驚いた場合
「思いがけない嬉しいご訪問に職員一同、大変驚いております。お越しくださいまして誠にありがとうございました。」
「本日の演奏会の素晴らしい演奏に驚嘆いたしました。今後の演奏会も楽しみにしております。」

相手を賞賛する「驚く」の場合は敬語の使いすぎや、しつこくないよう注意する必要があります。

あきれた場合の「驚く」の例文

約束と違った場合
「先日注文した商品がまだ到着しておりません。大変困惑しております。至急ご連絡くださいますようよろしくお願いいたします。」
「ご指示いただいた場所に到着しましたが、指定のビルが見当たらず大変動揺しております。至急ご連絡いただけないでしょうか。」

あきれた「驚く」の場合は本来は「唖然」としたり「驚愕」しますが、相手には「困惑している」「動揺している」と驚く部分を少し隠しています。相手に否定的な響きがある驚きはやんわりと伝えるとギスギスしないでしょう。

「驚く」を別の敬語表現で表すと?

「驚く」の敬語表現を「驚きました」「驚いています」以外の別の言葉で表すと、どのような言葉があるでしょうか。「感服」などの熟語や、「突然のことで言葉もありません」などの文章など驚きを表す敬語表現をみていきましょう。

別の言葉で「驚く」を表す

「その素晴らしさに驚嘆いたしました」
「驚嘆」は、素晴らしいもの、ことに驚き感心する意味を持ちます。敬語で表すと「驚嘆いたしました」「驚嘆しております」のように使います。

「驚愕の事実に言葉もありません」
「驚愕」はとても驚くさまを表す言葉です。敬語表現として「驚愕いたしました」「驚愕しております」とも使えます。

「その状況を目の当たりにして愕然としております」
「愕然」もとても驚くさまを表す言葉ですが、驚いて何も考えられないというイメージのある言葉です。敬語で表すと「愕然としております」「愕然としました」のようになります。

別の文章で「驚く」を表す

「突然のお祝いに感激のあまり言葉もありません」
「突然」は急でびっくりした様子、「言葉もありません」は言葉がでないほど驚いた様子が伺えます。普段使っている言葉を組み合わせることで驚いている様子を表すことができます。敬語は「です・ます」の丁寧語が不自然なく、よいでしょう。

「思いもよらない状況に衝撃を受けております」
「思いもよらない」は予測できなかった驚きのさま、「衝撃を受けております」は強く驚き、ショックを受けている様子を表しています。予測でない、どうしていいかわからないなどの意味を含む言葉で驚きを表すことができます。こちらも敬語は「です・ます」の丁寧語が自然です。

文章で「驚く」を表す場合は、驚くとしてしまう行動や気持ちを表す言葉を使うと状況がわかりやすく表現することができます。

「驚く」様子を上手に伝えよう

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「驚く」の敬語表現の使い方や別の言葉での表現をみてきました。「驚きました」で敬語としては問題はありませんが、驚いた背景や感情を盛り込んで表現することより生き生きした文章になります。

動揺するような驚きには困惑や衝撃を、感動的な驚きには喜びや嬉しさを、あきれた驚きには動揺に置き換えてやんわりと伝えると、よりどのように「驚く」ことがあったのかがわかります。

「驚く」様子を上手に伝えてコミュニケーションを豊かにしていきましょう。

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