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「間違っている」の敬語表現
謙譲語
「間違った」の謙譲語は「間違いを致しました」です。しかし、「間違いを致しました」は犯罪を犯したことを告白しているかのような非常に大仰な印象を与えるので通常は使いません。「間違った」は「失敗した」に言い換えることができます。「失敗した」の謙譲語は「失敗いたしました」です。
自分がした仕事が「間違っている」ことを見つけた、という場合は「失敗いたしました」という敬語にするのが自然です。
尊敬語
「間違う」の尊敬語は「お間違えです」「お間違えになっている」です。しかし、「お間違えになっている」は二重敬語ですし、「お間違えです」は丁寧な印象に欠けます。
目上の人の間違いを指摘するような場面では「間違っている」ではなく「ご確認いただきたい」と伝えるのが自然です。
「間違っている」はどんな場面で使うか
部下の仕事を確認していて間違いを見つけた、というような場面であれば「間違っていますよ」と言えばそれで問題ありません。自分のミスを自分で見つけた、という場面の場合は、自分の感覚としては「間違っている」ですが、「間違っている」と伝えるのは不自然です。「失敗いたしました」と伝える方が良いです。
目上の人のミスを見つけた、という場面では、自分の視点から見るとミスに見えても実際に間違っているかどうかは分かりませんので「確認して欲しい」と敬語で伝えるべきです。
「間違っている」は敬語で言えば目上の人に使っても良いのか
「此処が違うように思えるのですが、ご確認いただけますでしょうか」という風に伝えるようにするのが良いです。
「確認して欲しい」と伝える
「間違っている」の敬語は「間違っています」ですし、尊敬語の形で敬語にすると「お間違えです」です。どちらの敬語も敬語表現としては正しいですが言葉遣いとしては正しくありません。
目上の人のミスを見つけた時は「間違っている」とは言わず、「確認して欲しい」と伝えるようにしましょう。
間違っていない可能性があることを忘れない
このため、目上の人のミスを見つけた時には自分の立場では間違いかどうか判断できないのだけれど、ということを意識しながら「自分の目から見たら間違いに見えるので確認してください」と敬語で伝えるようにすべきです。
「恐れ入ります。何度か計算したのですが、合わないようです。私の思い違いかもしれませんが、ご確認いただけないでしょうか」などの伝え方をします。
「間違っている」の別の敬語表現
「ご確認いただけますか」あるいは「私の思い違いかもしれないのですが」などの言葉を言い添えながら伝えると丁寧な印象を与えることができます。
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ご確認いただけますでしょうか
部下の仕事を確認して間違いを見つけた、というような場面でも「間違っている」とだけ伝えるよりも「確認してもらえますか」と言った方が丁寧な印象になります。
私の思い違いでなければ
「お間違いになっておられるようです」など「間違っている」をより丁寧な敬語にして伝えようとすると二重敬語になってしまうので、そのように考えるのではなくクッション言葉を添える形で表現を丁寧にするのが良いです。
「私の思い違いかもしれないのですが、こちらお間違いではないでしょうか。恐れ入りますが、ご確認をお願いいたします」など、「私の思い違いかもしれないですが」「恐れ入りますが」などのクッション言葉を挟んで「間違っている」と伝えると丁寧な印象になります。
「間違っている」の敬語での使い方
「間違っている」を丁寧に伝えたい場合はクッション言葉を言い添えるか、別の表現を検討すべきです。
敬語の種類
使い方
メールでの使い方
ビジネスでの使い方
目上の人の間違いを見つけた、という場合は「ご確認をお願いします」と伝えるべきです。こちらの思い違いで、特に間違ってはいないという可能性があるためです。
「間違っている」を敬語表現する時の例文
部下のミスを見つけた、という場合は「ここが間違っている」とそのまま伝えるのが親切です。どう間違っていてどう直すべきなのかまで伝えた方が良い場合もあります。
上司のミスを見つけた時には「私の思い違いかもしれないのですが、ご確認いただけますか」と伝えるのが丁寧です。
「間違っている」の敬語を使いこなそう!
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上司の間違いを見つけた、という場合はクッション言葉を使って間違いを伝えるのが良いです。「私の間違いかもしれませんが、間違っているように思います。ご確認くださいますか」などの伝え方をすると丁寧です。
「間違っている」の敬語の使い方を押さえて使いこなせるようになりましょう。