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「任される」の敬語表現の基本
「尊敬語」「謙譲語」にする場合は、「任された」「一任された」など、別の単語に言い換える必要があります。
「任される」の敬語での使い方
尊敬語・謙譲語への言い換え
「任された」の尊敬語は「お任せになった」です。謙譲語は「任せていただいた」になります。「社長がAさんに大切な仕事をお任せになった」「社長に業務を任せていただいた」というように使います。ただし、「お任せになった」は二重敬語なので、耳触りに感じる人がいる可能性があります。
「一任する」も尊敬語、謙譲語に言い換えることができます。「一任していただいた」が謙譲語、「一任なさった」が尊敬語です。「社長がAさんに大切な仕事を一任なさった」「社長に業務を一任していただいた」などの使い方をします。
使い方
「任されることになっている」は敬語では「今日からこの会社の警備を任せていただくことになっています」などの使い方をします。「任された」は「警備を任せていただきました」というように使います。「一任された」は「警備を一任していただきました」などの使い方をします。
「任される」の敬語表現のシーン別の例文
「任された」「任されることになった」「一任された」などの形に言い換えて使うことが多いです。
メール
仕事
「その仕事は私にお任せいただくことになっていたかと存じます」「こちらの業務を一任させていただいております」「××様より、こちらの清掃作業をお任せいただいております」などの使い方をします。
「任された」の敬語表現は使う機会が少ない
「任された」の丁寧語は「任されました」、謙譲語は「任せていただきました」、尊敬語は「お任せになった」です。
職歴などで「××を任される」と書く必要がある場合は「一任される」と書きます。文章で書く場合は「一任されました」「任されました」と書くのが一般的です。
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「何かを任される」という状態の敬語での伝え方
「部長の代行を任されることになった」は敬語にすると「部長が代行を任せて下さった」「部長に代行を一任していただいた」あるいは、「部長の代行を務めさせていただくことになった」になります。
「任される」の類語の敬語表現
「任される」ではなく「任されることになった」「任せていただくことになった」などの形で使うことが多いです。
「任される」には意味合いが似ている類語がいくつもあります。「一任された」「務める」「こちらでする」などの敬語表現が「任される」と同じ場面でよく使われます。
一任された
務める
「部長の代行を任される」は「部長の代行を務めることになった」に言い換えることができます。
「部長の代行を務めることになった」を丁寧語の形で敬語にすると「部長の代行を務めることになりました」です。謙譲語の場合は「部長の代行を務めさせていただくことになりました」になります。「務める」はこちらがする行為なので基本的には尊敬語にできません。
こちらでする
「清掃を任されることになった」は「清掃をこちらですることになった」に言い換えることができます。「清掃をこちらですることになった」は丁寧語にすると「清掃はこちらですることになりました」です。謙譲語で言うと「清掃はこちらでさせていただくこといなりました」になります。
「任せされる」と「請け負う」の違い
「任される」は受動的な言葉です。「相手が任せた」というニュアンスが強いです。「請け負う」はこちらから仕事を貰いに行った結果相手が仕事をくれた、というニュアンスが強い言葉です。
「部長に資料の整理を任された」というと「部長が任せた」という部分が強く印象に残ります。「部長の資料の整理を請け負った」というと「発言者が資料整理を請け負った」という部分が強く印象に残ります。
自分から仕事を貰いに行った、というようなニュアンスを相手に伝えたい場合には「請け負った」を使うようにしましょう。
「任される」と「引き受ける」の違い
「リーダーを任された」など、役職を任されるような場合は「任される」を使い、「掃除を引き受けた」など雑用などをするように言われてすることにしたような場合は「引き受けた」と言うのが一般的です。
「任される」の敬語表現を使いこなそう!
「任される」は「務める」「こちらでする」などに言い換えることもあります。「部長の代行を任されることになりました」は「部長の代行を務めることになりました」と言い換えられます。「掃除を任されました」は「掃除はこちらでいたします」に言い換えることができます。
「任される」と「任される」の類語の敬語表現を押さえて使いこなせるようになりましょう。