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「聞きたい」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現例

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「聞きたい」って敬語で何て言うの?

さまざまな場面で耳にし、使うこともとても多い「聞きたい」という言葉。この言葉は相手が聞きたいのか、自分が聞きたいのかによって表現が変わってきますが、今回は自分が「聞きたい」ときの敬語表現を見ていきます。 

そもそも「聞きたい」のもとの形は「聞く」です。そのためまずは基本形の「聞く」の敬語表現を確認しましょう。自分が「聞く」場合は謙譲語で「伺う」、「お尋ねする」「お聞きする」と表現します。また「拝聴する」、「拝聞する」という謙譲語もありますが、これは敬意が高すぎるのでビジネスの場面ではあまり使うことはありません。

とりあえず「聞く」の敬語表現を確認しましたが、これが「聞きたい」になると、単純に「~たい」を付けて、「伺いたい」、「お尋ねしたい」、「お聞きしたい」というようになります。以上が「聞きたい」の敬語表現です。耳なじみのあるものが多いので、意識すればすぐに使えるようになるでしょう。

敬語の「聞きたい」はどうやって使う?

「聞きたい」の使い方、メールにおいての使い方を「伺いたい」、「お尋ねしたい」、「お聞きしたい」を例にそれぞれ見ていきましょう。

敬語の種類

先ほどもありましたが、「聞きたい」の敬語の種類としては謙譲語があります。具体的には「伺いたい」、「お尋ねしたい」、「お聞きしたい」に加えて、より敬意の高い「拝聴したい」、「拝聞したい」の5つが挙げられます。

使い方

例えば道に迷ったとき、だれかに道を聞きたい場合は、「羽田空港までの道をお尋ねしたいのですがよろしいでしょうか」のように敬語で言います。また上司に意見を聞きたいときは「これに関して意見をお聞きしたいのですが」になります。 

これらを使う際に注意しておきたいのは、さきほどもあったとおり主語が自分であるということです。「先輩が羽田空港までの道をお尋ねしたい」だと間違いです。謙譲語は自分がへりくだって言う言葉なので、主語が自分でないと使ってはいけません。その一点だけは気を付けましょう。

メールでの使い方

就職活動中の学生や、取引先とメールをする機会のある社会人の方はぜひ押さえておきたいところです。例えばビジネスシーンでは、新規導入を検討しているものについて「より詳しい製品情報を伺いたいのですが可能でしょうか」というような敬語を使います。 

ちなみに「伺う」を使う場合「お伺いしたい」ということがよくあります。厳密に言えば「伺う」だけで1つの敬語であるため「お~したい」が付くと二重尊敬になってしまいます。ビジネスの場面では寛容に受け入れられているので、絶対に使ってはいけないというわけではありませんが、正しい日本語は「伺いたい」です。 

またさきほど「拝聴する」、「拝聞する」は過度な敬語表現だというお話をしましたが、メールや手紙など文章におこすものには有効です。何度も読み返すことができるものであるため、少々敬意が過度でも構いません。

シーン別「聞きたい」の敬語表現の例文

続いて具体的なシーンをあげながら、「聞きたい」の敬語表現についてもう少し詳しく確認していきましょう。

電話

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ビジネスシーンの電話口では伝言を預かるときに、相手の名前や連絡先などを控えることがとても基本的なことであり重要です。日常的に多く使うので、使い方が正しいかなどと考える間もなく自然と使ってしまいますが、そのなかには間違った敬語で聞いている人も多く見受けられます。

相手の名前と連絡先を尋ねるシーンでは、よく「お名前とお電話番号を頂戴してもよろしいでしょうか」という敬語の言い方が使われますが、名前や電話番号はもらうものではないのでこの言い方は間違いです。

しかしこのような言い方をする人は少なくありません。正しくは「お名前とお電話番号を伺えますか」になります。名前と電話番号を聞きたい、教えてほしいということを正しい日本語で伝えるにはこのように言います。

意見

ビジネスにおいては、自分の職場の上司や先輩に経験談を、取引先などには契約や製品などさまざまな話を聞く機会があります。そのようなとき聞きたいと申し出るにはどのように言うのでしょう。 

例えば前者の自分が悩んでいるときに先輩にアドバイスをもらいたい場合は「いま○○で悩んでいるのですが、□□さんはこのようなときどのように対処したのかお聞きしたいです」のように敬語を使って声を掛けます。気心の知れた先輩であれば、真剣さが伝われば少々砕けた言い方でも構わないでしょう。

後者の取引先に対しては「○○の件についてお聞きしてもよろしいでしょうか」のように尋ねるとよいです。相手との距離感によって言葉の丁寧さに気を付けた方がよさそうです。

話を聞きたい場合は「○○についての話をお聞きたいのですが」と声を掛けるだけで、相手は話をしてくれるでしょう。ただ話してもらうとなるとある程度の時間がかかるので、聞きたいという声を掛ける前にまず、「今お時間よろしいですか」などと相手の都合にも配慮するようにしましょう。

相手と距離置くことになってしまうときには、別れ間際に「また元気な声を聞かせてね」などという言葉をよく耳にします。このような言葉は、家族や友人、恋人など自分と距離の近い人には使うことができますが、目上の人に対しては使いません。かろうじて親しい先輩であれば、このように声を掛けるのはありですが、基本的にはあまりよろしくないでしょう。

「聞きたい」を別の敬語表現で言うと?

ここでは聞きたいことを伝えるために、今まで上げた「聞きたい」の敬語表現「伺う」、「お尋ねする」、「お聞きする」を含まない言い方を見ていきます。

意見を聞きたいとき

さきほどは「聞きたい」という言葉の敬語表現を含んだときの言い方について見ましたが、他にはどのような言い方があるのでしょうか。

例えば「私は○○だと考えているのですが、□□さんのお考えはいかがですか」、「○○に関しては△△のように思うのですが、その点はいかがでしょうか」など「~いかがですか」を使って敬語で聞きたいということを伝えられます。

また「○○で困っているのですが、□□さんはこんなときどうしたらいいと思われますか」、「○○について解決方法がわかりません。どういたらいいでしょう」などのように、「どうしたらいいですか」という言葉を語尾に付けて敬語で聞くこともできます。

「聞きたい」という言葉を使わなくても敬語で相手に聞きたいことを伝える方法はいろいろとあるので、シーンに応じて使ってみてください。

話を聞きたいとき

話を聞きたいときは、相談の流れからが多いです。そのため「○○について相談に乗ってもらえませんか」や「○○さんに相談に乗ってほしいことがあるのですが」などと直接「相談」という言葉を持ってくるのもありです。

他にも「もし○○だった場合どうしたらよいのでしょう」や「もし○○になったら、△△はできませんよね」などと仮定形で話を引き出すこともできます。また「例えばどんなことでしょう」や「例えば○○のようなことですか」、「例えばどういったことですか」などと例から話を聞き、広げることも可能です。

「聞きたい」の敬語表現を使わなくても、自分の知りたいことを聞き出すことはできます。さまざまな角度から話を聞けるように、自分のなかの聞き方のパターンを充実させておくと良いでしょう。聞き方によって相手の話す内容が変わってくることも多々あります。

聞きたいという気持ちを上手に伝えよう

今回は「聞きたい」の敬語表現と使い方、別の敬語表現例についてご紹介しました。聞きたいという意思と何を聞きたいのかは、はっきりとわかるように伝えなければ自分が聞きたいことを相手が話してくれるとは限りません。相手と自分との関係を見て、敬語をうまく使いながら、自分にとって有益な情報を手に入れられるようになるとよいです。

またしっかりとコミュニケーションを取ることで、相手はより話してくれるようになります。聞きたいことを伝えることも大切ですが、それと同じくらい相手との信頼関係を築くことも大切です。より深い話が聞きたいのであれば、その分だけ心を開いてもらえるようにこちら側の努力も必要です。ふだんの何気ない会話から丁寧にすることで、聞きたい情報を集められるようになりましょう。

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