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「ぎりぎり」は敬語としても使えるのか
ところでこの「ぎりぎり」という言葉ですが、いざ上司などの目上の方に使う際、敬語として成り立つのか疑問に感じたことはありませんか。そこで今回は「ぎりぎり」の敬語表現や言い回し、類語などについて考えていきます。
「ぎりぎり」の敬語での使い方
敬語の種類
「ぎりぎり」という言葉は「いっぱいいっぱい」という意味であり、余裕がない様子のことを言います。ですので上司の行動に対して使うと失礼に当たる言葉であると考えられます。よって今回は、「ぎりぎり」の丁寧語と謙譲語での表現の仕方についてご紹介しましょう。
丁寧語
「ぎりぎり」をそのまま丁寧に表す場合は「ぎりぎりです」や、「ぎりぎりになってしまいます」などの使い方になります。自分の行動が遅いばかりにぎりぎりになってしまう場合や、ぎりぎりの相手に対して忠告する場合などに使えます。
謙譲語
一般的には「言う」を「申し上げる」、「食べる」を「いただく」などのように言葉を変えて使いますが、ぎりぎりは名詞・形容動詞です。そのため、その前後の文や言葉で伝えるべき言葉が謙譲語であることを表現します。「母がぎりぎりに伺いました」「時間ぎりぎりに拝見させていただく」というような使い方です。
シーン別「ぎりぎり」の敬語での使い方
メール
最近では、職場の人との連絡はメールではなくチャットアプリなどが主流になりつつあります。ですがこの場合も同じです。メールよりも会話にしやすくなったチャットだからこそ、相手はすぐ返事をくれるものだと考えている場合もありますので気を付けましょう。
ビジネス
確かに定められた時間に間に合ってはいるのですが、「時間ぎりぎりだった」ということだけで、余裕がないというマイナスな印象になります。「期限ぎりぎりの提出となってしまい申し訳ありません」と伝えるのはいいですが、これは自分が余裕を持って行動ができない人だということの表れでもあるということを忘れないようにしましょう。
また「ぎりぎりだった」というのは結果論であり、自分の行為に対して使う上司の言葉です。ぎりぎりだと感じている上司に対して使う敬語は「申し訳ありません」ではないかと考えられます。
話し言葉
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言い回しを変えずに使う際は信頼度も考えて言えるような間柄として「ぎりぎり間に合いました」や「ぎりぎりで終わりました」とそのまま相手に伝えることができるでしょう。しかし「ぎりぎり」というものは相手をヒヤヒヤさせてしまうような言葉でもありますのでシリアスな場や真剣に答えなければいけない時は言い方を変えて相手に伝えることが望ましいです。
「ぎりぎり」の別の敬語表現方法
「ぎりぎり」を敬語表現するときの例文
敬語表現で伝えなければいけない「ぎりぎり」の場面では待っている相手がいることが多いでしょう。その際考えたい事は期限や決められた時間があり間に合いはしたが、間に合うかわからない程待たせてすみませんと言う意味も相手に伝えなければ丁寧に聞こえづらい言葉であるという事です。
例にするならば「対応が遅くなりすみません」や「期限間際の対応となってしまい申し訳ありません」と言うようなあくまで「ぎりぎりだった」という結果を相手にストレートに印象つけさせずないことが敬語表現として良いでしょう。
「ぎりぎり」と「すれすれ」の違い
ではぎりぎりとの違いについて「文字数」という言葉を用いて考えてみましょう。例えば限度が100字以下という設定だった場合「文字数ぎりぎり」は100字、「文字数すれすれ」は99字ということになります。似ているようですが実は少し違いのある言葉です。
敬語として使うとしたら、文面ですと「擦れ擦れ」と漢字表記をするほうが良いです。口頭でしたら、シーンに合わせて直前・寸前・紙一重などの言葉に置き換える方が良いでしょう。
「ぎりぎり」ではなく別の表現をしましょう
敬語にしてはフランクなイメージのある言葉は他にもたくさん存在します。自分の言葉遣いが間違っていないか見つめ直し、正しい敬語をマスターしましょう。