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「初めまして」を敬語で表す
謙譲語の場合
「初めまして」の謙譲語は「初めてお目にかかります」といった言い方をします。少々堅苦しく感じますが、目上の人や尊敬する人に挨拶する時に使う言い方です。
尊敬語の場合
「初めまして」の尊敬語での表現はこれと決められたものはありません。そもそも、「初めまして」が丁寧な言葉ですので、そのまま使ってもあまり問題はありません。
敬語の使い方
敬語の種類
敬語の使い方
古文などでは、筆者が登場人物に対して謙譲語を使う場面が多く見られます。物語で謙譲語を使う場合は、話題中に2人以上登場することが条件となります。
「尊敬語」は、話題中の人物が、話し手よりも立場が上位である場合に使われます。これも、先輩や年上の相手に使われることが多いです。
「丁寧語」は、話し手と聞き手がいる場合、聞き手の方が立場が上のときに使われます。
文末によく使われることが多く、「です」、「ます」、「ございます」などといった言葉です。これは敬語の中でも一番軽い敬語なため、学校や職場内の人間関係で使われます。
美化語と丁重語
使い方としては、基本的に言葉の先頭に「お」や「御」をつけたり、語彙を変換して作られます。
・「お」または「御」を付ける場合の例
「ご飯」、「お箸」、「お店」、「お茶」など。
・語彙を変換した場合の例
「お腹」、便所を「お手洗い」、めしを「ご飯」など。
「丁重語」とは、話し手よりも聞き手の方が上の立場であることを示す動詞の語彙のことを言います。丁寧語と似ていますが、丁重語の特徴として、必ず「ます」を使うことが決められています。丁寧語の「ます」だけを使うよりも、さらに丁寧である印象を相手に与えることができます。
例
「私は○○といいます」を「私は○○と申します」するなど。
メールでの使い方
ビジネスメールの場合
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実は、普段何気なく使っている敬語にも、間違えた使い方をしている敬語があったりします。例えば、「ご苦労様です」といった言葉。この「ご苦労様」は、目上の人が目下の人にかける言葉であるので、上司や先輩に使ってはいけません。もし、「ご苦労様」と声をかけられた際は、「お疲れ様です」といった言葉が妥当です。
手紙の場合
電話の場合
「初めまして」を敬語で表現
ビジネスメールの場合
また、別の言い方として「初めてご連絡させていただきます」などといった風に変えることができます。また、取引先の方にビジネスメールを送る際、「初めまして」などといった言葉を使わず、「いつもお世話になっております」や「突然のご連絡失礼します」などという風に送る場合もあります。
手紙の場合
しかし、時候の挨拶などの後に、「初めまして】を少し変えて「初めてお手紙を差し上げます」などといったように書くこともできます。
手紙の場合は、頭語(拝啓、前略)の方が大切です。一般の手紙では、「拝啓」、「拝呈」、「啓上」、「啓白」、「一筆申し上げます」などを使います。
ビジネス的な手紙では、「謹啓」、「謹呈」、「恭啓」、「粛啓」、「謹んで申し上げます」など、少し丁寧な言い表しをします。
送る際の人物や間柄によって使い分ける必要があります。
電話での場合
逆に、自分から相手に電話をかける際は、「初めまして」とは言わず、「こんにちは、わたくし○○会社の○○でございます」や「忙しいところ恐れ入ります、○○会社の○○でございます」といったように話し始めます。よく、話し出す前に「あ」と、一言発してしまう人もいますが、ビジネスマナーとしは良くないので気を付けてください。
プライベート
親しい人に電話をする際は、もちろん「初めまして」を使う必要はありません。また、そんなに堅苦しくする必要もないので、「もしもし、○○です」くらいで大丈夫です。
「初めまして」を別の敬語で表現
また、昔の武士は初めましてを、「初めてお目にかかり申す」、「よろしくお願いいたし申します」、「初めてお目もじ致し申し奉る」などと言っていたそうです。昔の方が、主従関係や上下関係がはっきりしていたため、敬語は頻繁に使われています。そのため、現代よりも、敬語の使い方や言い方、マナーは小さい頃からしっかりと教育されていたといえます。
初めましてと挨拶しよう
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手紙の場合も、「初めまして」などと率直に言わず、時候の挨拶や頭語を使うことで、よりその手紙の内容に華を持たせることができます。
もちろん「初めまして」とそのまま使ってもあまり問題はありません。初めましてという言葉は昔から使われてきましたし、今でも小さい頃から教えられる言葉です。堅苦しすぎず、誰もが知っている言葉であり、初めて会った相手に対して失礼のない言葉が「初めまして」です。