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「見つける」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現例

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「見つける」の敬語表現

「見つける」は「星を見つける」「探し物を見つける」など、「何かがをあるのを見る」あるいは「探していたものが目の前に来た」ということを言い表す主観的な表現です。「見つける」は丁寧語の形で敬語にすると「見つけます」になります。「見つける」の敬語表現は「見つけます」だけです。

敬語には他に「謙譲語」「尊敬語」があります。「謙譲語」「尊敬語」などの敬語表現は、相手に何かを伝える場面で使う言葉を敬語に直すときの方法です。「見つける」は主観的な表現であるため、このままの形では「謙譲語」「尊敬語」の形で敬語にすることはできません。

丁寧語

「見つける」の丁寧語は「見つけます」です。気の置けない相手に「何かを探してくれ」と言われて「見つけた」と答えるような場面では「見つけました」と答えるのが適切です。

謙譲語

「ペンを見つける」「資料を見つける」「待ち人を見つける」など、「見つける」という言葉を相手に対してそのまま言うということは、占いなどの特殊な場面を除けば考えにくいです。主観的な表現であるためです。

相手に「見つける」という状態を伝える場合は「ある」と言います。「見つける」の謙譲語を使わなくてはいけないのではないかと考えられる場面では、「ある」という言葉の謙譲語「ございます」を使うことが多いです。

「ペンを探してくれ」と目上の人に言われて「自分がペンを見つける」という状態になった場合は、「ペンでしたら、こちらにございます」あるいは「こちらにございました」と答えるのが自然です。

尊敬語

尊敬語は相手の動作に対して使う言葉ですので、「見つける」をそのまま尊敬語の形の敬語にすることはありません。「見つける」という状態になったようだ、ということを意味する「見つけたようだ」を尊敬語にします。「見つけたようです」の尊敬語は「見つけられたようです」になります。

「見つける」の敬語での使い方

「見つける」は「自分は今まさにそれがあることを見て知った」あるいは「探していたものが今まさに目の前にあらわれている」という状態を表す非常に主観的な表現です。

「尊敬語」「謙譲語」は相手に伝えるために使う言葉に対して使う表現です。このため「見つける」はこのままの形では「丁寧語」の形にしかすることができません。「見つける」の丁寧語は「見つけます」です。「貴方は失くしたものを見つけます」「貴方は待ち人を見つけるでしょう」など、占いなどの特殊な場面でしか使用されない敬語です。

通常は相手に何かがあったことを伝える場合は「見つける」ではなく「見つけた」を使うことが多いです。

敬語の種類

敬語には「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」があります。尊敬語と謙譲語は相手に対して何かを伝えるような場面でのみ使います。「見つける」は、このままの形で相手に伝える表現には使わないので「尊敬語」「謙譲語」にすることはできません。

「見つけた」の謙譲語は「お見つけ致しました」です。しかしこの表現は一般的ではありません。丁寧語で「見つけました」と言うか、あるいは「あった」の謙譲語「ございました」を使うことが多いです。

使い方

「探す」という意味で「見つける」を使う事もあります。

「貴方の傘を見つけます」「貴方の席を見つけます」などを敬語にする場合は「見つける」を「探す」に言い換えてもよいです。

「見つけます」を敬語にする場合は「お探しいたします」にすると自然です。「貴方の傘をお探しいたします」「貴方の席をお探ししておきます」などの言い方をします。「貴方の傘を見つける」「開いている席を見つける」、「傘を見つけた」「席を見つけた」という状況になった時には、「傘が見つかりました」「席が見つかりました」あるいは「傘はこちらにございました」「こちらが空いておりました」というように言います。

メールでの使い方

「見つける」「見つけます」などをメールで使う場面はあまりありません。「何かがあった」ということを相手に伝える場合は「ございました」「確認いたしました」と書きます。

相手から送られて来た添付ファイルを見つけたという場合は、主観的に見ると「添付ファイルを見つける」になりますが、その状況を相手に伝える場合は「ファイルを受け取りました」「拝受いたしました」「ファイルを確認いたしました」と書きます。

「発見する」の使い方

「見つける」に似た表現に「発見する」があります。「発見する」もどちらかと言えば主観的な表現ですが、この言葉には謙譲語と尊敬語があります。

「発見する」の謙譲語は「発見いたします」です。尊敬語は「発見なさる」になります。「未来の子供たちのために私どもがきっと新薬を発見いたします」「教授はきっと新しい薬を発見なさるだろう」などの使い方をします。

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「探索する」の使い方

「探求する」に近いニュアンスで「見つける」が使われることもあります。「探求する」の尊敬語は「探求なさる」謙譲語は「探求いたします」です。

「新しいテーマを探求いたします」「教授が探求なさっていたテーマを我々が引き継いだ」などの使い方をします。

「見つけて欲しい」と「探して欲しい」それぞれの敬語表現

「見つける」は「何かを探して欲しい」ということを相手に伝える場面で使うこともある言葉です。「見つけて欲しい」は「見つけて」の方はこのままの形にして「欲しい」を敬語にします。丁寧語にすると「見つけて欲しいです」謙譲語にすると「見つけていただきたい」になります。

「見つけていただけますでしょうか」「見つけていただきたいです」などの使い方もします。

「探して欲しい」は丁寧語にすると「探して欲しいです」、謙譲語にすると「探していただきたい」になります。「探していただけますでしょうか」「探して欲しいです」などの使い方もします。

「見つける」の類語とその敬語表現

「見つける」は「探して居たものが今目の前に現れている」という主観的な表現です。相手に伝える場合は「ある」「見つけた」などの言葉に言い換えます。

「ある」は敬語では「ここにあります」「ここにございました」「ここにございます」などの使い方をします。

「見つける」と「見当たらない」の使い方

「きっと見つける」「見つけます」など、「あるはずなので探す」という意味で「見つける」を使う場合もあります。このような場面で使われる「見つける」は「あるはずなのにない」という意味の「見当たらない」に言い換えることができます。

「ペンが無いのですが、見つけます」「ペンが見当たらないです」は似通った意味です。

「見つけたい」と「探す」の敬語の違い

「探す」という意味で「見つける」という場合もあります。「見つける」は主観的な状況を表す表現です。「探す」は「見つける」に比べて能動的です。相手に対して「見つける」と伝えたい場合は「探す」と言った方が伝わりやすい場面も多いです。

「探す」の敬語表現は、丁寧語が「探します」謙譲語が「お探しいたします」尊敬語が「お探しになっている」になります。

「資料を見つけます」は「資料をお探しいたします」という形で謙譲語の敬語にすることができます。

「見つける」の敬語表現を使いこなそう!

すべての表現を謙譲語、尊敬語の形で敬語にできる訳ではありません。「尊敬語」「謙譲語」はその言葉を相手に伝える場面で使う表現です。「見つける」などの独白調で主観的な言葉は「尊敬語」「謙譲語」にはできません。

このような場合は相手にその状況を伝える時には何というのかを考えて言い換える必要があります。「見つける」は「それがある」ということを相手に伝えることになるので「ある」を敬語にし、「ございます」「ございました」というように言うのが一般的です。

「探す」という意味で「見つける」を使う場合は「探求する」「発見する」などに言い換えると敬語にしやすいです。

「見つける」の敬語表現を押さえて使いこなせるようになりましょう。

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