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「ついでに」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現例

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「ついでに」の敬語表現とは?

ついでにという言葉はある物事を行った際に別の物事のことを指す場合に用いる言葉です。接続詞的な表現になります。ついでにという言葉を使って敬語表現する場合もあります。この言葉はなにかよい物事に足して使う場面がよく見られます。敬語で使う場合は「ついでながら申し上げます」というように、ついでながらからの派生として使われるようになりました。

この二つの使用法の違いを見ていきましょう。ついでながらは今まで話していたテーマからそれて次の話に持っていくときに使われます。少しばかり恐縮ですがの意味合いも含まれています。ついでには接続的な使い方です。物事あるいは、何かの良い機会を提示した後に繋げて行くために使われます。

丁寧語で表現

丁寧語は丁寧な言葉で相手に対して敬意を表すことができます。「~です」や「~ます」がそれに当たります。改まった気持ちでの「ございます」も丁寧語になります。丁寧な話し言葉で相手に敬意を表す敬語の一種です。無礼な人間ではないということを表すときに使われます。

「お」や「ご」を言葉に付けて表現する場合もあります。例えば菓子をお菓子や値段をお値段などです。これは分類では美化語として用いられますが丁寧語でも扱います。

尊敬語で表現

・佐藤さんは今週ラーメンを召し上がりました。ついでにおそばも召し上がりました。

敬語は日本社会の地位に対して使い分けることが重要になります。そこで目上の人物に対して上に上げる話し方を尊敬語で行います。失礼のない丁寧語の要素だけでなく、敬意を払っているということを伝えることができます。

ここでは例文でついでにを接続詞的な使い方をしています。このような場合ではついでながらは適していません。類似語の「ちなみに」を用いても適していないのが分かります。

「ついでに」の敬語での使い方

「ついでに」は類似語に、「付属」や「一方で」など意味の似ている言葉がよく使われています。他には、「ちなみに」「ついでながら」もそうです。これらの言葉は自然と使われています。後述する敬語の種類やメールでの使い分けも必要そうです。「ついでに」の使い方を見ていきましょう。

敬語の種類

敬語は大別すると、丁寧語、尊敬語、謙譲語の3種類があります。右から順に丁寧さが増していく敬語表現になります。さらに付け加えると美化語も敬語の種類の一つとして加わります。

昔の日本の家庭では、父に対して敬語を用いて話すことがありました。サザエさんで母が父に敬語で話していた事に気づいているはずです。それは敬語の分類でいうと、丁寧語ではなく、尊敬語になります。尊敬語であり、へりくだった言い方はしていないので謙譲語ではありません。

使い方

使い方のポイントは相手の立場を考えることです。相手が会社の上司なら尊敬語を使いましょう。自分のことを伝える場合は謙譲語を用います。久々に会った友達や親戚と話すとき丁寧に伝いたいだけで相手に対して敬意を払う必要がないときに用います。

ここでいう立場とは相手が目上の人物なのか、親戚などで久々にあう人物なのか見極めて使う敬語の種類を選ぶことが重要になります。使い方を間違えると無礼な態度だと、相手を怒らせてしまうことでしょう。

メールでの使い方

「ついでに」をメールで使う場合は、「ちなみに」を使いましょう。この言葉は、謙譲語でのついでにと同じような意味合いで使うことができます。

メールでは自分の事を伝えることが多いので、謙譲語を使います。そこで「ちなみに」を使います。謙譲語を使わなくて良い間柄なら「ついでに」を使うこともできます。

わずらわしくなるのでどちらも使う場合は何度も繰り返し使う事はできません。文章を簡潔にまとめる事もメールでは重要になります。

ビジネスメールでの使い方

ビジネスメールでは「ついでに」の他にもっと適した類似語があります。「付け加えますと」や「補足すると」を使うことができます、「ついでながら」も場合によっては使います。ビジネスのやり取りでは説明文章に付け加える形になるからです。

「本日より弊社の新しい会社が設立いたしました、ぜひ一度弊社へお越しください。時間帯は10:00以降でお願いいたします。付け加えますとお電話で事前にご連絡お願いいたします。」

この場合では「付け加えますと」を使用しています。「ついでに」は文字としては変化していますが使い方は接続詞的になります。

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「ついでに」を敬語表現するときの例文

「ついでに申しますと、最近わたくし結婚いたしました。」
このような「ついでに」の表現例を見ていきましょう。この中では「ついでに申しますと」という「ついでに」の類似語が使われています。これも覚えておきたい言葉の一つです。

この例では自分のことをへりくだって話しているため、謙譲語での表現になります。そして謙譲語の「申します」に「ついでに」をくっつけている感覚です。このように敬語はバリエーション豊富なのが実感できます。

上司に何か頼みごとをするときの例

上司に何か頼みごとをする例を紹介します。

「お忙しいところお電話して頂き、ありがとうございます」「お忙しいところ恐縮ですがお時間は大丈夫でしょうか」これらは電話で頼みごとをする時の言い方です。さらに「ついでに」を使ってみましょう。

「お忙しいところお電話して頂き、ありがとうございます、ちなみに恐縮ですがお時間は大丈夫でしょうか」

「ついでに」よりも「ちなみに」が適している場面です。「ちなみに」にはへりくだった言い方の意味合いが含まれているのでこの場面では使っています。

顧客からの電話対応時のパターン

顧客から受注やクレームの電話での例です。

客「今日中に貯水タンクの点検に来てくれ」
「左様でございますか、ところで現在の状態は平常でしょうか。今日は係りのものが不在ですので担当は代わりのものがさせて頂きます。」

電話対応でよくあるほかの人物を出すように指示されるパターンです。この場合は「ついでに」の類似語の「ところで」を使っています。「ところで」も接続詞的な使い方で話のお題を変える場合に用いる言葉です。敬語表現でも使うことができるので覚えておきましょう。「ついでながら」と似ていますがこの例文中には適していないことが分かります。

就活面接時のパターン

例えば自分の自己PRでの例を見てみましょう。

「わたしはこれまで3年間に渡り、法人固定顧客に対する電話製品の営業に従事してきました。お客様のニーズにもっと幅広く応えるとともに、新しいことにも挑戦したいと考え勉強し、せっかくの機会なので転職を希望しました。」

この例の中に含まれている「せっかくの機会なので」は「ついでに」の類似語です。ここでは転職希望の社会人の例を取り上げました。これも接続詞的な使い方ですが限定的でもあります。

「ついでに」の別の敬語表現例

「ついでに」の別表現例を見ていきましょう。敬語は尊敬語の他にも謙譲語と丁寧語、さらに美化語もあります。これらの使い方は話すとき、手紙を書くとき、メールや電話に有効です。表現例をさらに詳しく載せるので見ていきます。

尊敬語は覚えやすい反面、使える相手に限りがあります。親しい間柄の相手に用いる丁寧語と謙譲語を中心に例文を紹介します。

謙譲語での表現例

謙譲語に「ついでに」を用いる表現例を紹介します。

「せっかくの機会なので伺わせていただきます。」や「そのついでに伺わせていただきます。」などです。伺わせていただきますという謙譲語表現にあわせて「ついでに」の類似語を用いています。

「親切に対応していただき 予算の範囲内でとても良い状態の木材を購入することができました。折角なので来月文も追加で購入よろしいでしょうか。」

「折角なので」は「ついでに」の類似語です。これも接続詞的な意味合いを持つので今回の例分では木材を購入から追加で頼みごとをする際に使っています。「親切に対応していただき~」は謙譲語です。

丁寧語での表現例

「今週の新製品は冷蔵庫です、ついでにテレビも入荷しました」「わたしは仕事を最後までこつこつとやり遂げることが得意です。ついでに質問していいですか。」

丁寧語は「です」「ます」を使った言葉なので、「今週の新製品は冷蔵庫です。」や「わたしは仕事を最後までこつこつとやり遂げることが得意です。」に対して付け加えていくことが可能です。

敬語の中で相手に対する敬意を払う尊敬語とは違うので「ついでに」を自然に使う事ができます。「ついでに」には類似語がたくさんあることがこれまでで分かったでしょうか。ついでには丁寧語において限定的ではなく接続詞的に幅広く使うことができる言葉です。

美化語での表現例

「本当に大丈夫ですか?ちなみに薬は合っているでしょうか。お大事になさってください」「これからの時代はITです。スマートフォンは社会に革命を与えました。その傍らいまだにガラケーを使っている者もいます。」

最初の例は美化語での表現である「お大事に」を使いました。そして「ちなみに」を使用しています。後の例では美化語は使用していませんが、「傍ら」という「ちなみに」の類似語を用いた表現です。「ちなみに」はこのようにシチュエーションや言葉の種類に合わせることができます。

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敬語を積極的に覚えていくと?

敬語を覚えることで言葉の使い方を知ることができ、相手に対し適切な表現で話すことができるようになるでしょう。今は英語が大事などと言われていますが、日本人である以上敬語は絶対に使わなければいけない場面があるでしょう。より深く知ることによって、会社内でも生き生きと自信を持って話すことができるようになります。

さらに普段から使っていればすぐに自分の言葉として馴染みマスターすることができます。積極的に覚えていくと敬語の深さに気づきそして日常がすばらしいものに変わることでしょう。

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