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「見せてください」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現例

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「見せてください」の敬語表現

「ご覧ください」や「お見せしましょう」など、「見せてください」には、さまざまな敬語表現があります。なにかを見せることを丁寧にした言い方が「見せてください」の意味ですが「見せてください」には、ほかにどんな敬語表現があるのでしょうか。

丁寧語、謙譲語、尊敬語、それぞれの「見せてください」の言い回しを、紹介します。普段の生活からビジネスシーンにまで使える「見せてください」のいろいろな言い方を正しく理解しましょう。

丁寧語

「見せる」の丁寧語は、「見せてください」です。動詞の「見る」に丁寧語である「ください」をつけて、「見せてください」と表現します。

丁寧な言葉遣いで、相手に敬意を表していますので、相手にお願いして見せてもらうときや、相手が目上の方であっても、使うことのできる表現です。日常的に頻繁に使えて、あらゆるシーンで耳にする言い方です。

尊敬語

「見せてください」に尊敬語は使われません。尊敬語は行為の主体を敬う表現で、この場合見せてもらうという行為の主体は自分であるため、尊敬語を使うことはできません。

謙譲語

自分や自分にまつわる誰かが、なにかを「見せる」場合に謙譲語として使える言い回しには、どのような表現があるでしょうか。

「見せる」から派生した「お見せする」という謙譲語、そして「見せる」の意味をもつ表現に「お目にかける」と「ご覧入れる」があります。

しかし、この「お目にかける」と「ご覧入れる」は、「見せる」の謙譲語表現としては正しいのですが、日常生活ではあまり聞きなれた言葉ではありません。あまり一般的に使われている表現ではありませんので、「お見せする」や「見せていただく」を使うほうがいいでしょう。

「見せてください」の敬語での使い方

さまざまな言い方のできる「見せてください」という表現ですが、どのような状況で使えるのでしょうか。シーン別に使い方を見ていきましょう。

敬語の種類

敬語の種類は、丁寧語、謙譲語、尊敬語の3つがあります。丁寧語は、丁寧な言葉遣いで相手に敬意を表する言い方です。語尾を「…です」「…ます」「…ございます」という言葉に置き変えて、丁寧語として表現することが多いです。

謙譲語は、自分や自分に関わるものを述べるときに使う言葉遣いです。たとえば、「私が伺います」や「弊社の者が参ります」などのように言います。

尊敬語は、相手に関わることを伝えるときに使う表現です。そのため、主語はかならず相手になります。「社長がいらっしゃいます」のような言い方は尊敬語としての表現です。

「見せてください」の使い方

「見せてください」は、丁寧な言い方で相手に敬意も表していますから、さまざまな状況で使われます。

それに対して、謙譲語の「お見せする」は敬意を一段と表する相手に対して使われますから、目上の人や会社の上司など、限定された状況で使われます。

メールでの使い方

メールで「見せてください」と使うときは、そのまま丁寧語の「見せてください」が一般的な使い方でしょう。

もしも敬意を表すべき相手に送るのなら、「見せていただきたい」が使えます。「貴社の商品を、当社の次のシーズンのメインの商品として扱うことを検討中ですので、次の訪問の折には、そのサンプルを見せていただきたいと思います」のように使います。

メールの受け取り手に、押し付けがましく思われないように心掛けましょう。

買い物での使い方

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買い物をするときに、「見せてください」はよく使われます。客が商品を見せてもらいたいときに、店員に「このスカーフを見せてください」のように使えます。「見せてください」という敬語は、面識のない店員に対しては丁寧な物言いを求められますから、ちょうどいい表現です。

それに対して店員は客には尊敬の念を評するのが一般的ですから、「わかりました、お見せします」のように、答えます。

手相を見たいとき

手相を見るというのも、ちょっと特別な状況ですが、自分が相手の手相を見たいときは、相手に敬意を表す丁寧語を使って、「手相を見せてください」ということができます。相手が友人のような仲のいい関係なら、丁寧語である「ください」は省いて、「手相を見せて」ということができます。

また、相手の手相を見るときには「見せていただく」とか、「拝見します」といった敬語を使うのが適しています。

「見せてください」を敬語表現するときの例文

「見せてください」を敬語として使うのなら、「お見せする」という謙譲表現が使えます。その例文として「部長に資料をお見せする」や「課長に写真をお見せする」のように使えるでしょう。

「見せてください」の別の敬語表現

「見せてください」の別の敬語表現として、「見せていただく」という言い方があります。「見せる」はそのままにして、「ください」を謙譲語の「頂く」にして、「見せていただく」とします。相手が見せたものを、自分が見る場合につかう表現で、相手を敬った言い方です。「社長から届いた招待状を見せていただく」のように使うことができます。

また「見せていただきます」の別の表現で「拝見させてください」もあります。「見せていただく」よりも格式ばった言い方で、相手を敬う気持ちが伝わるでしょう。

「拝見させていただきます」という表現も聞きますが、これは二重敬語になるので、間違った言い方です。「拝見する」と「頂く」の両方が謙譲語なので、それを重ねて使うことができません。「拝見させてください」という言い方が正しい敬語です。

「見せてください」と「見させてください」の敬語表現の違い

「見せてください」の別の言い方で、「見させてください」ということがありますが、どちらも意味は同じです。違いは、文法にあります。

「見させてください」の「見させる」は、「見る」という動詞に、「させる」という使役動詞が続いた二語の複合語です。それに敬語である「ください」がついて、「見させてください」という表現ができています。「見る」のは自分ですが「見せる」のは相手です。ですから「見させてください」は、相手がなにかを見せることをお願いするという意味です。更に丁寧な言い方をしたければ、「拝見させてください」ということもできます。

一方、「見せてください」は、「見せる」という他動動詞に、接続助詞の「て」と謙譲語の「ください」がついています。

つまり「見させてください」は他動詞の「見せる」から派生したのに対して、「見させてください」は自動詞の「見る」から派生した表現という違いがあります。

状況に合わせて、「見せてください」を使ってみよう

「見せてください」という表現には、様々な敬語表現があります。尊敬表現は、「お見せになる」が知られていますが、謙譲表現には、たくさんの言い方があります。「お見せします」や「見せていただきます」や「拝見させてください」などありますから、いろんな表現を、接客の場や会社など状況に応じて、使い分けてみましょう。
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