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「もちろんです」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現例

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「もちろんです」の敬語表現

「もちろん」を丁寧に言っているはずの「もちろんです」という受け答えが相手を不愉快な気持ちにさせる事があるというのを知っていますか。何がダメなんでしょう。「もちろんです」というのは敬語ではないのでしょうか。

そもそも「もちろん」と言う言葉が「言うまでもなく」や「論じる必要のないほどはっきりしているさま」を表す言葉であるため、いくらそこに「です」をつけて丁寧に言ったつもりでも使い方や使う人によっては「失礼なヤツ」ととらえられてしまう場合があります。

とは言え、普段から使うことの多い「もちろんです」と言う表現を別の言葉に置き換えることはできるのでしょうか。それとも、さらに丁寧な言い方をすれば相手を不快にさせることはないのでしょうか。

丁寧語など

[もちろんです」をより丁寧な言葉で言おうとすると、まず出てくるのは「もちろんでございます」でしょう。「もちろんです」と言われるより相手を立てているようには感じますが、「もちろん」と言う言葉の意味が変わらないのであれば同じだとも言えます。

とは言え、そこまできちんとした敬語を使わなくても良い場面や、言葉づかいを意識しなくて良い間がらなら「自分をへりくだらせている」と言う印象を相手に与えることは十分にできます。

「もちろんです」の類義語の敬語

「もちろん」と同じ意味を持つ言葉に「無論」というものがあります。意味は同じですが、「もちろん」が日常会話で使う言葉なのに対し「無論」の方が堅く固くビジネスシーンなどで使うと言う印象です。

ならば敬語を使わなければいけない場面で「もちろんです」と言いたい時には「無論です」と言うのが正解なのでしょうか。しかし、そもそもの意味が同じならば「無論です」「無論でございます」と言ったところで受け取り手が「言うまでもなく」と言われているように受け取ったのなら結果は同じでしょう。

「もちろんです」の別の敬語表現

「もちろん」と言う言葉自体が、相手の発言に対して「そんな事は当然理解していますが」と、相手を軽く見るような言葉遣いになってしまいますので、「もちろんです」と言う言葉は目上の人や取引先の自分よりも立場が上の人に使うのには適していない言葉となります。

そんな場面で「もちろんでございます」などと変に丁寧な言葉に直してみても与える印象は変わらないので、変に言葉遣いだけが丁寧な分「こざかしい」と言う印象を与える事にもなりかねません。

立場が上の相手に「もちろんです」と言う言葉を使いたい場合には「相手を立てる言葉」に置き換える、あるいはもっと素直に「はい。そうです」などの言葉にしてしまう方が良いでしょう。

「もちろんです」の敬語での使い方

敬語の種類

敬語には、丁寧な言い方をする丁寧語の他、相手の動作や状態などを高めた表現をする尊敬語や、自分や話題に登場する人を低める言い方をする事によって相手を高める謙譲語があります。「もちろんです」が目上の人に使う言葉としては適さないとは言え、これらの敬語表現に当てはめて「もちろんです」を表現してみるとどのような言い方になるのでしょうか。

敬語としての使い方

「もちろんです」を丁寧語で表現すると「もちろんでございます」になります。目上の人に使う言葉としては適していなくても、普段のやり取りで少し丁寧に表現したい場合などには十分に使える敬語になるでしょう。

また、同じ「ビジネス」として考えてみても、商談など相手もビジネスとしての敬語を使う相手じゃなく、ショップ店員とお客の関係など、相手がビジネス敬語を使う人じゃない場合などは十分に丁寧な敬語として通じる言葉でしょう。

むしろ、変にかしこまりすぎた遠回しな言い方よりもなじみのある「もちろんです」をより丁寧に使う「もちろんでございます」の方が好印象を与える場合もあります。

ビジネスでの使い方

ビジネスで「もちろんです」と言う言葉を使う時は特に注意が必要です。仕事で接する相手と言うのは普段の様子や言葉遣いに関する許容範囲がどの程度まで広いのかがわからないので敬語のつもりでうっかり使ってしまうと知らないうちに不快な気持ちにさせてしまう事もあるからです。とは言えとっさにほかの表現が思い浮かばない事もあります。

「もちろん」と言う言葉には「そんな事は当然ですが」と言う意味も含まれているので、相手にそう受け止められてもしょうがないと言う事を頭に入れておけば、言葉が出てこずに他の言い回しが思い浮かばない時でも自信たっぷりに「もちろんです」と言わずに済むので態度で示す事ができます。

メールでの使い方

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顔を合わせて話せる状況では、多少の言葉の失敗などは態度や声のニュアンスなどでカバーする事もできますが、相手の声や顔がわからないメールでの表現はしっかりとした文章力が求められます。

一度口に出した言葉を取り消すことはできませんが、幸いな事にメールでは直接話す時とは違い、見返しておかしな敬語などを訂正する事ができます。大切なメールならなおさらですが、すぐに送信するのではなく敬語の使い方におかしなところがないかも含めしっかりと見直す事でうっかりミスを防ぐことができます。

目上の人への使い方

目上の人とは言え、相手の性格や普段の距離の近さなどにもよりますが、それほど固く話さなくてはいけない関係でないなら言い方に注意さえすれば「もちろんでございます」でも十分敬語として使えますが、少し気難しい相手に対してはやはり使わない方が無難でしょう。

また、状況によっては「おっしゃる事はもちろんです」のように相手を全面的に肯定するような使い方なら不快に感じさせることもないでしょう。

「もちろんです」を敬語表現するときの例文

「もちろんです」を敬語として使いたい時と言うのはどのような場面があるでしょうか。また、「もちろんです」と言う表現が適さない場合、どのような言い換えをすれば良いのでしょう。

「もちろんですが」など

ビジネスのシーンでは自身たっぷりにふるまう態度が要求される場面が多いです。そのため、上司や商談相手から質問や意見をもらった際には自信たっぷりに「もちろんです」と返してしまいたくなるところですが、実はこの「もちろんです」と言う言葉に関しては自信たっぷりに言えば言うほど「失礼なヤツ」だと受け取られてしまう事があるので注意が必要です。

「もちろんです」と強く言えば言うほどに「そんな事は当然」「言うまでもないような事ですが」と強く主張する事になってしまいます。

相手からの意見を尊重しながら自分の意見を言いたい場合には「おっしゃることはもちろんですが」と言う言い方にすると、自分の発言に対して「もちろん」と言っているのではなく、相手が言っている事は「もちろん」と、相手の主張を「当然の事」だと言う主張に変える事ができます。

相手を安心させるためには有効

例えば接客などをしている人で、お客さんの方が弱気な場合。「これ返品したいんですが」など「できるのかな」と言う不安を持ちながら聞いてきている場合、「もちろん、大丈夫ですよ」「もちろんでございます」と言う声をかけられた方が安心する場合もあります。

相手の状況や態度によってはなじみのある「もちろん」と言う言葉で自分を肯定されたと感じさせる事もできます。言葉の意味を理解しながらも、相手の状況や望んでいる言葉を察してあえて使うのであれば間違った使い方にはなりません。

態度や口調も含めての敬語

敬語を使っているつもりが知らずに相手に失礼となる言葉を使っていることがあるとすると、日本語は本当に難しいです。あなたが知らなかったと言う事は、相手もそこまで深い意味を考えていないと言う事も十分に考えられますが、言葉の意味自体がわかっていなくても口調や態度から「何となく不快」と感じさせてしまう事も考えられます。

「もちろん」と言う言葉の意味を知ってからは、使う時の言い方を変えようと言う気持ちにはなりませんか。「きちんとした敬語」でしゃべる事が要求される場面もありますが、きちんとした敬語がわからなくても口調や態度で「敬語を使おうとしているんだな」と思ってもらえる事はできます。

言葉遣いが間違っていない事も大切ですが、「相手を立てる」のが本来の敬語の使い方です。相手の立場や状況によって上手な使い方をしていきましょう。

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