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「もしよろしければ」

「もしよろしければ」の敬語表現
よろしければ
もし〜れば
ちょっと頭が混乱しそうなので簡単に言います。「よろしければ」に「もし」をつけることによって仮定だということがはっきりします。そして、それが相手のことを気遣っていることをより表します。だからより丁寧な敬語表現となります。
「もしよろしければ」の敬語での使い方
敬語の種類
他のクッション言葉としては「恐れ入りますが」や「お手数をおかけしますが」などがあります。
使いかた
ただ、逆に言えば断られてもいいということが前提なので、どうしても相手にお願いを聞いて欲しい時は使わない方がいいでしょう。
使用するシチュエイションですが大きく分けて3つあります。1つ目が相手にお願いするとき。2つ目が相手の都合を伺うとき。3つ目が相手に善意を示すときです。例文を交えそれぞれを見ていきましょう。
相手にお願いするとき
・田中さん、もしよろしければこの書類の作成手伝ってください。
ビジネスシーンで相手に依頼することはよくあります。その時に「もしよろしければ」を使えば相手に対してお願いしている姿勢が伝わり、受けた方も依頼に対してどうするか考えてくれるでしょう。もしなければ、敬語を使っているにもかかわらず依頼というより命令に近いニュアンスを与えかねません。受け取った人によっては失礼だと感じてしまう人もいます。
あくまでこちらはお願いする身ですというニュアンスが伝わるのでこういったシュチュエーションで役立ちます。
相手の都合を伺うとき
・山田さん、もしよろしければ夕食を食べにいきませんか。
相手を食事などに誘う場合、相手の都合を伺うのは大事なことです。相手を誘って断られるのは嫌かもしれませんが、相手にも都合があります。相手の都合に合わせるためにも「もしよろしければ」を使いましょう。
ちなみに、こういった場合は「しませんか」などの表現と一緒に使われることが多いです。「しませんか」だけでもいいですが、「もしよろしければ」を使うことで、相手の都合を考慮した敬語表現になるので、言われた方もとても助かります。「しませんか」をより丁寧な敬語表現にすると「されませんか」になります。
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相手に善意を示す場合
・お客様。もしよろしければお掛けください。
相手のことを気遣うときも活躍します。ない場合は敬語を使ってるにもかかわらず、命令しているようなニュアンスになってしまいます。これではせっかくの善意も相手に伝わらないどころか、「余計なお世話だよ」と思われかねません。こちらの善意が相手にとって必ずしも良いものとは限りません。「もしよろしければ」は相手のことを気遣うときに大活躍の言葉です。
メールでの使い方
メールは文字で書いたことがそのまま伝わるため相手に誤解を与えてしまうことがあります。そうさせないためにも正しい敬語に加え「もしよろしければ」などのクッション言葉は必ずといっていいほど必要となってきます。
目上の人への使いかた
「もしよろしければ」を敬語表現するときの例文
相手にお願いする
・もしよろしければ、商品の説明をさせてください。
相手の都合を伺う
・もしよろしければ、◯月◯日にお伺いさせていただけないでしょうか。
相手に対する善意
・もしよろしければお使いください。
「もしよろしければ」の別の敬語表現例
差し支えなければ
そもそも「差し支える」とは相手にとって不都合な事があるという意味です。ですから言い換えると「不都合がなければ」とも言えます。相手にとってこれを言うと不都合かなと言うときに使います。
「もしよろしければ」と違うところは善意を伝えるときには使わないと言う事です。「差し支えなければお召し上がりください。」などとは一般的には使いません。「ない」の敬語は「ございません」です。「差し支えございませんでしたら」という敬語表現にすることもできます。
可能であれば
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「差し支えなければ」と同じ使い方をします。ただ、可能という言葉を使っているので能力的にどうなのかというニュアンスが含まれます。ですからこちらは少し強い言い方です。こちらも善意を示すときには使いません。「あれば」を敬語に変えて「可能でございましたら」ということもできます。
お手数ですが
「お手数ですが」は「もしよろしければ」と同じクッション言葉ですが、使い方が違います。こちらは強めのお願い事などに使います。類似の表現としては「恐れ入りますが」などがあります。これはどうしても、というときはこの表現を使うことをお勧めします。「ですが」を「ございますが」に変えてより丁寧な敬語表現にすることができます。