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「お元気で」の敬語表現はどんなものがあるのか
元気とは、活動の元になる気力がみなぎっている様子、また体の調子が良いことを表しています。これを丁寧な表現にして、「お元気」として、「で」は、「元気な状態を維持してください」という意訳です。
そのため、「お元気で」を敬語表現にすると、「で」に意味を略さずに「お元気でお過ごしください」としますが、これでは丁寧さに欠けるため、ビジネスやお礼状などの文書にはふさわしくありません。
尊敬語では
手紙やビジネスでは「ご自愛ください(ませ)」「つつがなくお過ごしください(ませ)」やもっと硬い表現だと「ご健勝をお祈り申し上げます」などが適切でしょう。
丁寧語では
ビジネスや手紙でより丁寧な敬語表現にすると「お元気で」ではなく、「お体をお大事になさってください(ませ)」や「お健やかにお過ごしください(ませ)」となります。
「お元気で」の敬語での使い方は?
敬語の種類は?
さらに丁寧に表現するのであれば、「お元気でお過ごしください」や「お体をお大事になさってください」となります。
使い方は?
手紙では、フランクな関係の私信では「お元気で」と書き添えても、問題はないですが、これがビジネスなどでは、やや軽い印象を受けます。「お元気で」は小学生から使う結びの言葉で、幼い印象を受けるため、ビジネス用語にはふさわしくありません。
ビジネスやお礼状などで使う場合には、「ご自愛ください」「つつがなくお過ごしください」と言い換えて使うことが一般的です。
メールでの使い方は?
ビジネスにおけるメールでは、「お元気で」はあまり使いません。ややフランクな表現になってしまうからです。ビジネスでは「ご自愛ください」「つつがなくお過ごしください」「ご健康に留意してお過ごしください」などを使ったほうが、丁寧な印象を与えます。
「お元気で」を敬語表現するときの例文は?
口頭で使う場合
・さようなら、お元気で。またお会いできるのを楽しみにしています。
・こんにちは、お久しぶりです。お元気でいらっしゃいましたか?
手紙や文書で使う場合、挨拶文で使う場合と結びで使う場合の例文をあげます。ともに言い換えた表現にしています。
挨拶文
・お健やかにお過ごしのことと存じます。
改まった表現
・ご健勝のこととお慶び申し上げます。
結びの挨拶
・ご自愛くださいませ
・ご健康にご留意してお過ごしください
改まった表現
・ご健勝とご多幸をお祈り申し上げます。
「お元気で」の別の敬語表現はあるの?
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そもそも元気とは、活動に必要な気力がみなぎっている様子や、体の調子が優れている状態を示す言葉です。「お元気で」で伝えるのは、「いつまでも、気力がみなぎる、また健康な状態のあなたでいてくださいね」です。
ご健康にご留意くださいませ
目上の方に使う場合には「留意ください」では少し丁寧さにかけるため「ご留意ください」としたほうがより丁寧です。もっと仰々しくしたいのであれば、「ご健康にご留意なさってくださいませ」とすることで、とても丁寧な敬語表現になります。しかし一般的には「ご留意ください」で十分丁寧な敬語表現です。
また、語尾につけられる「ませ」はほとんどの場合口語で用いられます。これは「ください」をより丁寧に柔らかい印象にするために用いられる場合がほとんどで、ビジネス文書では、使うことがありません。
ご自愛ください
自愛は、「体を」大切にするという意味なので、「お身体をご自愛ください」は「頭痛が痛い」と同じ誤用になるので注意します。ご自愛ください、と使う場合に、文頭に「くれぐれも」や、ご自愛の後に「くださいますようお祈り申し上げます」と付け足すことで、「心を込めて申し上げます」というさらに丁寧な言い回しの敬語にすることもできます。
ご健勝をお祈り申し上げます
ご健勝をお祈り申し上げますは、健康を祈る言葉なので会社に対して使う言葉ではなく、個人に対して呼びかける言葉です。ビジネス文書、手紙やスピーチなどでは、「多くの幸せ」という意味の「ご多幸」と合わせ、「ご健勝とご多幸をお祈り申し上げます」が結びの定型文として使われます。
お元気では相手の体をいたわる言葉
「お元気で」は、相手の体調を気遣う優しい気持ちが、また別れの際に「これからも健康でいてね」という願いが根底にあります。ビジネスにおいては敬語は必要不可欠です。間違った敬語の使い方をしたせいで、相手への気遣いが無になることがないように、正しい敬語を使いましょう。