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「聞きに行く」の敬語表現
「聞きに行く」は「Aさんに話を聞きに行く」などの予定を第三者に伝える場面で使います。あるいは「明日貴方にお話を聞きに行く」など、話をする相手に「聞きに行く」と直接伝える場面でも使います。
第三者に伝える場面では、丁寧語の形で敬語にします。「聞きに行く」は丁寧語では「聞きに行きます」になります。「状況がよく分からないから、Aさんに直接話を聞きに行きます」「プレゼンの資料を作りたいのですが、形式が分からないので部長に聞きに行ってきます」などの敬語表現をします。
本人に直接聞きに行く、という場面では謙譲語にします。「伺いに行きます」「聞きに参ります」などが「聞きに行く」の謙譲語にあたります。
謙譲語
「聞く」の謙譲語は「伺う」、「行く」の謙譲語は「参る」あるいは「伺う」です。謙譲語にすると「伺いに参る」「伺いに伺う」などの形になります。しかし、同じ文節で二つの謙譲語を使うのは二重敬語になります。二重敬語は間違いという訳ではありませんが、避けるべきだとされています。
「聞きに伺う」「聞きに参ります」「伺いに行きます」などの表現が「聞きに行く」の謙譲語になります。
丁寧語
「聞きに行く」の丁寧語は、「聞きに行きます」になります。
「分からないことがあるので部長に聞きに行きます」「明日、そちらにお話を聞きに行きます」などの使い方をします。
「聞きに行く」の敬語での使い方
話を「聞きに行く」と本人に直接伝える場面では、「聞きに参ります」「伺いに行きます」などの表現をします。「明日、詳しいお話を聞きに参ります」などの使い方をします。
第三者に対して「××に話を聞きに行く」と伝える場面では、「聞きに行く」という行為を受けるのは、話し相手ではないので、ここを謙譲語にするのはやや不自然になることがあります。このような状況で、謙譲語を使う場合は「聞きに行こうと思う」という形に変えるという方法があります。「聞きに行こうと思う」を謙譲語の形で敬語にすると「聞きに行こうと存じます」になります。
「先輩、外出許可をいただけますか。お引き受けした仕事で確認しておきたい部分があるので、先方に話を聞きに行こうかと存じます」というような使い方をします。
敬語の種類
敬語には丁寧語、尊敬語、謙譲語があります。丁寧語よりも尊敬語、謙譲語の方が丁寧な表現だとされています。
「聞きに行きます」は丁寧語、謙譲語にする場合は「聞きに伺う」「伺いに行く」などの表現をします。
使い方
「明日お話を聞きに参ります」「分からないことがあるので、聞きに行こうかと存じます」「気になることがあるので、聞きに行って来ます」などの使い方をします。
「聞きに行く」のシーン別の例文
「聞きに行く」は、「Aさんに話を聞きに行って来る」などの状況を第三者に伝える場面で使います。「先輩、少し席を外してもよろしいでしょうか。社長に話を聞きに行って来ます」などの使い方をします。
「話を聞きに行く」と話を聞く相手本人に伝える場面でも使います。「お話は明日、そちらに伺いに行きます」「こちらから聞きに参ります」などの使い方をします。「お話しを伺わせていただけたらと思っています。明日そちらに参ります」など、「聞きに行きます」と言わずに二つの文章で伝える場合も多いです。
メールでの使い方
「一度直接お話させていただけたらと存じます。オフィスにお伺いしてもよろしいでしょうか」「直接お話しさせていただきたいのですが、そちらにお伺いしてもよろしいでしょうか」「8日にそちらに参りますので、詳しいお話はその折にお伺いいたします」などの使い方をします。
ビジネスでの使い方
「聞きに行ってもよいですか」は敬語にすると「聞きに伺ってもよろしいでしょうか」になります。「分からないことがあるので、話を聞きに行ってもいいですか」は「分からないことがありますので、お話を聞かせていただきたいです。そちらに伺ってもよろしいでしょうか」など表現になります。
「聞きに行く」を敬語表現するときの例文
「聞きに行く」は、丁寧語にすると「聞きに行きます」になります。「こちらから話を聞きに行きます」などの使い方をします。
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「聞きに行く」の別の敬語表現例
「聞きに行く」は、聞きに行く本人に対して「明日話を聞きに行きます」などの形で使うことが多いです。「明日お話を聞きに伺います」などの表現をします。本人に「聞きに行く」と伝える場合は「お話を聞かせていただけたらと存じます。明日そちらに伺います」など、二つの文章に分ける場合もあります。
「聞きに行く」は「Aさんに話を聞きに行って来る」などの予定を、第三者に伝える際にもよく使います。「部長、席を外してもよろしいですか。Aさんに話を聞きに行って来ます」などの使い方をする場合もあります。このような第三者に伝えるような場面での敬語表現をご紹介します。
聞きに行って来きます
「聞きに行って来ます」は「聞きに行く」とほぼ同じ意味の敬語表現です。「分からないことがあるので、先輩に聞きに行って来ます」「何か問題が起きているようなので、当事者に話を聞きに行って来ます」などの使い方をします。
聞きに行こうかと思います
「聞きに行こうかと思います」も「聞きに行く」とほぼ同じ意味の表現です。「聞きに行こうかと思います」は丁寧語の形の敬語です。これを謙譲語の形にすると「聞きに行こうかと存じます」になります。
「分からないことがあるので、部長に聞きに行こうかと思います」「何か問題が起きているようなので、本人に直接聞きに行こうかと存じます」などの使い方をします。
「聞きに行く」の類語の敬語
「聞きに行く」を使うのと似た様な場面で使われる言葉は多数あります。何かを教えてもらうために聞きに行く、という場合は「教えを乞う」「教えてもらう」などの言葉に言い換えることができます。「問題が起きているようだから、本人に話を聞きに行く」というような場面では「話をする」という表現に言い換えることができます。
これらの言葉の敬語表現を例文と共にご紹介します。
教えを乞う
「分からないことがあるので聞きに行く」という場合は「聞きに行く」という言葉を使っても良いですが、文章で書く場合などには「教えを乞う」という表現を使う場合もあります。
「先輩の教えを乞うことにした」「分からないことがあったので先輩に教えを乞うた」などの使い方をします。
教えてもらう
「分からないことがあるので、聞きに行く」は「分からないことがあるので、教えてもらう」とほぼ同じ意味です。「教えてもらう」は敬語にすると「教えていただく」になります。
「分からないことがあったので先輩に教えていただいた」「分からないことがあります。教えていただけたらと存じます」などの使い方をします。
話をする
「何か問題が起きたようだから、本人に直接聞きに行く」は、「本人と直接話をする」と似通った意味です。丁寧語の形で敬語にすると「話をします」になります。謙譲語の形で敬語にすると「話をさせていただく」です。
「何か問題が起きたようだけれど、第三者の話では状況がよく分からないので本人と直接話をしようと思う」「本人と直接話をさせていただけたらと思います」「直接話をさせていただきます」などの使い方をします。
「お話しする」という形の表現を使うこともあります。「一度、お話しさせていただけたらと思っています」などの使い方をします。
確認する
話し合っていたり取引していたりする相手との間に行き違いがあった、という場合にも「聞きに行く」を使うことがあります。「取引先と行き違いがあったのでようなので、一度話を聞きに行く」というような使い方をします。
このような場合は話を聞きに行く本人の感覚としては「聞きに行く」ですが、周囲に説明する場合は「確認する」という表現を使った方が自然だと言えます。
「取引先と行き違いがあったようなので、確認しに行って参ります」などの使い方をします。
「聞きに行く」の敬語を使いこなそう!
「聞きに行く」は、丁寧語の形で敬語にすると「聞きに行きます」になります。謙譲語では「聞きに参ります」あるいは「伺いに行きます」です。
「問題が起こっているようなので、当事者に直接話を聞いて参ります」「明日、詳しいお話を伺いに行きます」などの使い方をします。
「聞きに行く」の敬語表現を押さえて使いこなせるようになりましょう。