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「そこで」の敬語表現
「そこで」の基本的な敬語表現は、「つきましては」や「さて」にはじまり、「したがいまして」、「このことにより」、「そのようなわけで」、「ご存知のこととお伺いしますが」などと、場面や文意の用途にしたがってさまざまな使い分けがされます。
「そこで」の敬語での使い方
・○○企画の起案書を作成いたしました。つきましては、その件でのご相談なのですが
・○○さまより事業計画を承りました。さて、今後のプランにおきまして
・ミス表記がございました。このことにより
・報告書を作成いたしました。ご存知のこととお伺いしますが
このように文脈の流れにしたがう形で、その次の進展や新しく意見を言うときなどに「そこで」が用いられ、その際には「そこで」という言葉をそのまま表現するのではなく、上記のように別の言葉に置き換えられて表現します。
敬語の種類
3つ目は丁寧語で、「不特定多数の人に公示する敬意を示した敬語表現」を意味し、敬語の中では最もポピュラーな敬語表現と言ってよいでしょう。
「そこで」の敬語表現の使い方
・つきましては(尊敬語、謙譲語)
・さて(謙譲語、丁寧語)
・ご存知のこととお伺いしますが(尊敬語、謙譲語)
・そのようなわけで(謙譲語、丁寧語)
・微力ながら○○におきましては(尊敬語、謙譲語)
・以上におきまして(丁寧語)
このようにさまざまな用途に使い分けられ、全ての敬語表現はその言葉を使う状況や場面、またその相手の立場によって変わります。
メールでの「そこで」の敬語表現の使い方
・つきましては
・そのようなわけで
・ご存知のこととお伺いしますが
だいたいこの3つの表現に使い分けられるのが一般的で、最も多く使われる表現は「つきましては」でしょう。「つきましては」は平仮名で表記し、直後に読点を打つことがベターな表記になります。
「そこで」を敬語表現するときの例文
・先日お渡ししました資料にご変更がございます。つきましては、こちらの新しい配布資料をご覧下さい。
・研究発表に誤りがございました。つきましては、こちらの正誤表をご確認下さい。
・わが社の新しい営業方針を発表いたしました。さて、今後の事業計画におきまして
・自然災害にまつわる重要事項をご説明いたします。まずご存知のこととお伺いしますが
このように「そこで」の敬語表現をする際でも、「前述の内容を受けて意見を述べる」という基本的な姿勢がうかがえます。
「そこで」の別の敬語表現例
・つきましては
・さて
・ご存知のこととお伺いしますが
この3種類の形容になりますが、先にお伝えしましたように、この中でも一番よく使われるのが「つきましては」で、さらに尊敬の念を表す敬語表現をする場合には「ご存知のこととお伺いしますが」や「僭越ではございますが、このようなわけで」など、尊敬語と謙譲語の意味合いと姿勢を合わせた、より丁寧な表現がなされます。
「そこで」の類義語
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・そんな訳で
・そうした理由によって
・したがって
・ですから
・であるからして
・そのため
・このため
・それで
・このことにより
・したがいまして
・したがって
・以上により
・以上において
・続きまして
・引き続きましては
・それゆえに
・結果的に
まだ多くの「そこで」と同じ意味合いを示す言葉や言い換えはありますが、一般的に使われる言葉としては上記の言葉群が認められます。
「そこで」以外の接続詞の敬語
・と言うようなわけで
・さて
・なので
・これにより
・したがいまして
・したがって
・このような理由で
・そうした訳で
・これにつきまして
・以上におきまして
・考えられますことは
・想定できますことには
・そのため
・このため
・ところで
だいたいこれらの言葉が並びますが、どの言葉でも文脈やそれまでの文意のあり方、またそれぞれの言葉が使われる場面によっては、「さて」や「したがって」、また「これにつきまして」という普通語に認められる表現でも、敬語表現として扱われることがあります。
「そこで」の英語表記と意味
「そこで」の英語表現と意味
・This computer is bad, so I had changed a new one.
「このコンピューターは状態がよくないです。そこで新しい物と交換しました。」
・He had introduced it, therefore, we willing to get new information.
「彼はそれを紹介しました。そのため、皆は新しい情報を取得できました。」
・I made a draft. Therefore, it is explanation about the business plan.
「起案書を作成しました。つきましては、事業計画についての説明です。」
「そこで」の正確な敬語表現の用例をマスターしましょう
「そこで」というのは文字どおり接続詞ですので、「その敬語表現は何」と聞かれても、なかなか即答するのはむずかしいでしょう。しかし、実際には多くの接続詞でもきちんと敬語表現が用意されており、特にビジネス上のやり取りにおいては、その接続詞の敬語でもきちんと使い分けなければなりません。
せっかく日本人として生まれてきたのですから、「正しい日本語の表記・使い方」をきちんとマスターしておき、日本語のエキスパートを目指してみましょう。