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「おせっかい」の意味
「親切」と違うところは、相手の気持ちを考えているのかどうかがポイントです。おせっかいやきの人自身は、相手の気持ちを考えて行動したつもりなのでしょうが、価値観は人それぞれ違うため、相手の価値観の違いを認められていなければ、相手の気持ちを察することはできません。
このような『おせっかい』ですが、敬語ではどのような表現になるか見てみましょう。
「おせっかい」の敬語表現
このような敬語表現ですが、どのように使うか確認してみましょう。
「おせっかい」の敬語での使い方
敬語の種類
『尊敬語』は、話し相手やこの話しの中に出てくる人物に対して、またその話し相手の物や動作に対してや状態などを高めて相手をたてる敬語です。
以前『謙譲語』という種類であった敬語は、その用途によって『謙譲語Ⅰ』と『謙譲語Ⅱ』の2種類に分かれました。『謙譲語Ⅰ』は、話題に登場する人の立場を低くすることによって、その相手を高めて敬意を表す謙譲語です。『謙譲語Ⅱ』は、『謙譲語Ⅰ』と同様に話題に登場する人の立場を低くするのですが、聞き手を高めて敬意を表す謙譲語になります。
『丁寧語』については、話しをする際の言葉を丁寧にすることで丁寧な気持ちを直接的に表現する敬語です。また、『美化語』も同じように、表現の上品さや美しさをあげるために使う敬語です。
使い方
この『おせっかい』ですが、前置きなどで使うと、その後に続く言葉に対してのクッションとしての役割が出てきます。そうすることで、相手の気持ちも汲んでいるという意思を感じさせることができ、その後に続く内容が少々きびしい内容だったとしても、その言葉を和らげる効果があります。
この言葉を使いこなすことで、人間関係を円滑にすることも可能です。では、具体的にどのように使われているのか確認してみましょう。
メールでの使い方
そのため、いくら『おせっかい』という言葉を前置きしたとしても、顔を見ながらコミュニケーションをする会話とは違うため、メールではあまり使用しないほうがいいでしょう。本来伝えたかったことが伝わらず、人間関係がおかしくなってしまうと残念です。
仕事での使い方
「差し出がましいお願いですが」のような言葉で、相手にお願いするような場合に使われます。この「差し出がましい」という言葉は、他人に対してでしゃばったりおせっかいなことをしたり言ったりすることを意味する言葉です。ビジネスシーンでは直接「おせっかい」と言わずにこのような言葉を使って対応するようにします。
友達への使い方
「おせっかいかもしれないけど」のように、口出しや手出しをする前に使い、行動を断った上でおせっかいとわかっていながら友達のために色々口出しや手出しをすることができます。
このように、友達に対しては、過剰な敬語表現も必要ありませんが、『おせっかい』という美化語だけの敬語として使うようになります。
「おせっかい」を敬語表現するときの例文
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・部長が、「あいつはおせっかいが過ぎる」とおっしゃっていました。
・社長が、「おせっかいとはわかっているが、世話になった人だから」と他社の社長に助け舟を出すとおっしゃっていました。
・おせっかいかもしれませんが、こちらの商品でいかがでしょうか。
「おせっかい」の別の敬語表現例
「おせっかい」の類語・言い換えの敬語表現
例えば、「おせっかいなことをしてすみません」という会話ですが、これを上司に伝える場合であれば、「差し出がましいことをしてしまい、申し訳ございません」といったような形に敬語が入った状態で言い換えることができます。
また、「おせっかいなことかもしれませんが、私は○○だと思います」を言い換えると、「差し出がましいようですが、私の意見を申し上げます」というような内容になります。
このように、「おせっかい」という言葉は目上の人などに使用する場合は、言い換えたほうが感じよく伝わるようになります。
「おせっかい」の反対語の敬語表現
人間関係において、求められたらその求めに対して応えることはおせっかいではありません。求められていないのに口出しや手出しをすればおせっかいになります。
では、この「不干渉」を使った場合、どのような敬語表現になるのでしょうか。
・あの喫茶店のマスターは、カウンターで座るお客様に対しても不干渉で対応をされている
「おせっかい」という言葉を理解し使いこなそう
「おせっかい」という言葉は、使う際には類義語で置き換えたほうが、相手に対しても失礼にあたらずに伝えたい意図を伝えることが可能ですので、人間関係を円滑にするためにも的確な置き換え言葉を理解して、それらを使いこなして対応するようにしましょう。