cms-import-tapbiz-wp

「おせっかい」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現例

[allpage_toc]

「おせっかい」の意味

頼んでもいないのに色々と気を回してくれる人は周囲にいませんか。このような気持ちを考えずにでしゃばったり、勝手にお世話をしてしまうことを一般的に『おせっかい』といいます。

「親切」と違うところは、相手の気持ちを考えているのかどうかがポイントです。おせっかいやきの人自身は、相手の気持ちを考えて行動したつもりなのでしょうが、価値観は人それぞれ違うため、相手の価値観の違いを認められていなければ、相手の気持ちを察することはできません。

このような『おせっかい』ですが、敬語ではどのような表現になるか見てみましょう。

「おせっかい」の敬語表現

『おせっかい』は、することによって、かえって迷惑になるような余計な世話をやくことを表したり、そのようなさまを表した言葉です。「おせっかい」は漢字で書くと「御節介」となります。これは、節介という名詞に接頭辞の「お」が付いた言葉です。つまり、『おせっかい』という言葉は、それそのもので美化語です。

このような敬語表現ですが、どのように使うか確認してみましょう。

「おせっかい」の敬語での使い方

『おせっかい』という言葉の意味についてみてきましたが、敬語で『おせっかい』を言い換えた場合の使い方を見る前に、敬語の一般的な使い方について確認してみましょう。敬語は5種類に分かれます。この5種類についてまずは確認してみましょう。

敬語の種類

敬語の種類は、現在『尊敬語』・『謙譲語Ⅰ』・『謙譲語Ⅱ』・『丁寧語』・『美化語』の5種類あります。

『尊敬語』は、話し相手やこの話しの中に出てくる人物に対して、またその話し相手の物や動作に対してや状態などを高めて相手をたてる敬語です。

以前『謙譲語』という種類であった敬語は、その用途によって『謙譲語Ⅰ』と『謙譲語Ⅱ』の2種類に分かれました。『謙譲語Ⅰ』は、話題に登場する人の立場を低くすることによって、その相手を高めて敬意を表す謙譲語です。『謙譲語Ⅱ』は、『謙譲語Ⅰ』と同様に話題に登場する人の立場を低くするのですが、聞き手を高めて敬意を表す謙譲語になります。

『丁寧語』については、話しをする際の言葉を丁寧にすることで丁寧な気持ちを直接的に表現する敬語です。また、『美化語』も同じように、表現の上品さや美しさをあげるために使う敬語です。

使い方

『おせっかい』という言葉は、そのものが美化語でしたので、その前後の言葉に丁寧語や謙譲語を持ってくると、二重敬語となってしまい、重苦しい内容の文となってしまいます。

この『おせっかい』ですが、前置きなどで使うと、その後に続く言葉に対してのクッションとしての役割が出てきます。そうすることで、相手の気持ちも汲んでいるという意思を感じさせることができ、その後に続く内容が少々きびしい内容だったとしても、その言葉を和らげる効果があります。

この言葉を使いこなすことで、人間関係を円滑にすることも可能です。では、具体的にどのように使われているのか確認してみましょう。

メールでの使い方

メールで『おせっかい』というフレーズを使う場合は、注意が必要です。文章として、送られてくるメールに、『おせっかい』という言葉とともに、押しつけがましい内容のことが書かれていると、読み手には不快感が残ってしまいます。

そのため、いくら『おせっかい』という言葉を前置きしたとしても、顔を見ながらコミュニケーションをする会話とは違うため、メールではあまり使用しないほうがいいでしょう。本来伝えたかったことが伝わらず、人間関係がおかしくなってしまうと残念です。

仕事での使い方

ビジネスシーンで使う場合は、どのような意味を持つのでしょうか。ビジネスの場では、『おせっかい』という言葉を使わず、もう少し違った形の表現で使うようにします。

「差し出がましいお願いですが」のような言葉で、相手にお願いするような場合に使われます。この「差し出がましい」という言葉は、他人に対してでしゃばったりおせっかいなことをしたり言ったりすることを意味する言葉です。ビジネスシーンでは直接「おせっかい」と言わずにこのような言葉を使って対応するようにします。

友達への使い方

友達に対して使う場合、おせっかいという言葉をそのまま使っても問題ありません。友達ですので、価値観はある程度わかっているはずですので、友達が今求めていないことでも先回りして、してあげたいものです。

「おせっかいかもしれないけど」のように、口出しや手出しをする前に使い、行動を断った上でおせっかいとわかっていながら友達のために色々口出しや手出しをすることができます。

このように、友達に対しては、過剰な敬語表現も必要ありませんが、『おせっかい』という美化語だけの敬語として使うようになります。

「おせっかい」を敬語表現するときの例文

[no_toc]

「おせっかい」を使用する場合には、次のような使われ方があります。上司や目上の人が言っていたことを伝えるような場面で使う場合や、自分が相手の方に対して使う場合です。どちらの場合も、よく耳にすることがあるのではないでしょうか。

・部長が、「あいつはおせっかいが過ぎる」とおっしゃっていました。
・社長が、「おせっかいとはわかっているが、世話になった人だから」と他社の社長に助け舟を出すとおっしゃっていました。
・おせっかいかもしれませんが、こちらの商品でいかがでしょうか。

「おせっかい」の別の敬語表現例

「おせっかい」という言葉は、本来は節介に「お」が付いた名詞ですので、別の敬語表現というものはありません。会話で使う場合に後ろにくる言葉が丁寧語として「です」「ます」調で使用したりすると敬語表現となり、話し相手には丁寧に伝わるようになります。

「おせっかい」の類語・言い換えの敬語表現

「おせっかい」には色々な類語があります。ビジネスシーンで使える言葉として紹介しました「差し出がましい」という言葉のほか、「おこがましい」なども類語になります。

例えば、「おせっかいなことをしてすみません」という会話ですが、これを上司に伝える場合であれば、「差し出がましいことをしてしまい、申し訳ございません」といったような形に敬語が入った状態で言い換えることができます。

また、「おせっかいなことかもしれませんが、私は○○だと思います」を言い換えると、「差し出がましいようですが、私の意見を申し上げます」というような内容になります。

このように、「おせっかい」という言葉は目上の人などに使用する場合は、言い換えたほうが感じよく伝わるようになります。

「おせっかい」の反対語の敬語表現

「おせっかい」を反対語で考えると、「おせっかい」が「余計な世話をする人」という感じとすれば、その反対語の一つに「不干渉」という言葉があります。不干渉とは、干渉しないという意味の言葉です。この言葉は、関心がないわけではなく、相手が自分を求めるまで待っている「待機」の状態だと言えます。

人間関係において、求められたらその求めに対して応えることはおせっかいではありません。求められていないのに口出しや手出しをすればおせっかいになります。

では、この「不干渉」を使った場合、どのような敬語表現になるのでしょうか。

・あの喫茶店のマスターは、カウンターで座るお客様に対しても不干渉で対応をされている

「おせっかい」という言葉を理解し使いこなそう

「おせっかい」という言葉について見てきましたがいかがだったでしょうか。「おせっかい」はそれだけで美化語となった敬語表現でした。しかし、言葉そのものはネガティブな言葉として使われることが多い言葉でした。

「おせっかい」という言葉は、使う際には類義語で置き換えたほうが、相手に対しても失礼にあたらずに伝えたい意図を伝えることが可能ですので、人間関係を円滑にするためにも的確な置き換え言葉を理解して、それらを使いこなして対応するようにしましょう。

モバイルバージョンを終了