[allpage_toc]
「意見を述べる」の敬語表現
「意見を述べる」の敬語での使い方
自分から見て目上の人が意見を述べた、という場合は尊敬語を使います。「部長がご意見を述べられた」などの表現をします。
しかし、社外の人に対して伝える場合は「部長が意見を述べました」「部長が意見を述べさせていただきました」などの形で、丁寧語か謙譲語にします。
敬語の種類
謙譲語の「意見を述べさせていただく」は「意見を述べさせてもらう」の敬語表現です。「させてもらう」は相手の利益になることを相手の許可のもとで相手のために行うことを謙譲するための表現です。このため相手が望んだわけでは無い状況で意見を言う場合は「意見を述べさせていただく」は使いません。
使い方
「同僚のAさんがフレックスタイム制について意見を述べた」「社長がフレックスタイム制について意見を述べられた」「私がAさんに対して意見を述べた」「状況をお知りになりたいとのことだったので、社長に意見を述べさせていただいた」などの使い方をします。
「意見を述べる」の敬語表現・シーン別の使い方
「意見を述べたい」などの使い方はあまりしません。その場合は「申し上げたいことがあります。お時間を頂けませんか」などの表現を使います。
メールでの使い方
「意見を述べる」の上司への使い方
「Aさんが部長に意見を述べた」のような書き言葉の表現は上司に対して失礼になることはありません。ただし、敬語調で書くべき書面の場合は目上の人に対しては「述べられた」を使うようにだけ気を配りましょう。
ただし、「自分が意見を述べる」という場面で「意見を述べる」を上司に使う場合は少し注意が必要です。
聞かれたときに答えるのは失礼にあたらない
上司に対して求められてもいないのに意見を述べる、アドバイスをする、助言をする、などのことをするのは失礼にあたる場合が多いです。どうしても言わなくてはならないという場合は、「差し出がましいとは存じますが」「余計なことかもしれないのですが」「僭越とは存じますが」などの言葉を添えましょう。
「××について聞きたいのだけれど」など、質問された場合は意見を言っても失礼には当たりません。
[no_toc]
お時間を頂けますか
「意見を述べる」を敬語表現するときの例文
「AさんがBさんに意見を述べられた」という表現になります。「意見」も尊敬語にして「ご意見を述べられた」という場合もあります。
Aが同僚の場合は、Bが目上の人であっても「意見を述べる」は尊敬語にはしません。「AさんがBさんに意見を述べます」など、丁寧語を使います。
「部長のAが取引先のBに意見を述べた」と、社外の人に伝える場合は、部長のAは目上の人にあたりますが、社外の人に対して伝える場合は身内にあたるので尊敬語にはしません。
「部長のAが取引先のBさんに意見を述べました」「述べさせていただきました」などの形の表現にします。
「意見を述べる」の別の敬語表現例
愚見を申し上げます
「貴方の意見を聞かせて欲しい」「承知いたしました。愚見を申し上げます」などの使い方をします。
僭越ながら
「僭越ながら申し上げます。シフトをもう少し早く作っていただけませんでしょうか。バイトさん達が予定が立てられず困っている様子です」などの使い方をします。
申し上げます
お伝えしたいことが
「お伝えしたいことがあるのですが、お時間を頂けませんでしょうか」「ご相談したいことがあります。お時間を作っていただけませんか」などの使い方をします。
時間を頂けませんか
このような場合は、「意見を述べたい」という自分の心境の部分は省略し、相手に対しては「時間を作って欲しい」などの言葉で依頼をすることが多いです。
「××の件でご相談したいことがあるのですが、お時間を作っていただけませんか」「××の件でお伝えしたいことがあるのですが、お時間を頂けませんか」などの使い方をします。
「意見を述べる」の敬語表現を使いこなそう!
[no_toc]
「社長がご意見を述べられた」「質問されたので意見を述べさせていただいた」「Aさんが部長に意見を述べました」などの使い方をします。
「意見を述べる」の敬語表現を押さえて使いこなせるようになりましょう。