[allpage_toc]
「一緒に行く」の敬語表現とは?

このように「一緒に行く」というフレーズは使い方によって、敬語表現を変えなければなりません。
尊敬語
また、「一緒に行く」において、「行く」のが自分の場合を考えてみましょう。尊敬語は原則的に自分の行為については使えません。このため、この場合は尊敬語を使うことはできません。尊敬語を使わずに相手に対して敬意を表すには、次の謙譲語を使います。
謙譲語
「行く」の謙譲語は「伺う」「参る」なので、「一緒に伺います」や「一緒に参ります」と表現することができます。これらのフレーズは比較的よく使われるので、「一緒に行く」の敬語表現として使っている方も多いのではないでしょうか。
「一緒に行く」の敬語での使い方は?
敬語の種類
そこで、5種類の敬語表現をひとつづつ解説します。
尊敬語
ただし、この「れる・られる」の表現は、度合が弱いと言われています。このため、「いらっしゃる「おいでになる」という表現を使ったほうが無難です。
謙譲語1
そして、これを敬意を払う相手に対して使うので、「一緒に伺います」などのように丁寧語を付けて表現する必要もあります。
謙譲語2(丁重語)
目上の人に対して「母と一緒に参ります」などと「参る」という言葉を使って表現する場合があります。厳密に考えると、一緒に参るのは母なので、母に対してへりくだっているのはおかしいというのが従来の解釈でした。
しかし、現在では、これを相手に対してへりくだっている表現である「丁重語」とするようになりました。
丁寧語
[no_toc]
美化語
また「お味噌汁」「おしんこ」は普通の表現ですが「おとんかつ」などのように使えば明らかに変に聞こえますので、ルールだけでなく慣習に従う必要があります。
使い方
また「行く」のが自分の場合は「伺う」などの謙譲語を使って、「担当の技術者と一緒に伺います」などのように敬語表現します。
メールでの使い方
会話のなかでうっかり尊敬語を省いてしまったとしても、その後の言い方でカバーすることができますが、メールでは間違いがはっきりとわかってしまいがちなので気を付けましょう。
よく間違いやすいのは、部下が上司など目上の人にむかって「ご一緒に行きましょう」などとしてしまうことです。これは「ご一緒します」のような敬語表現と混同して使っている例です。正しくは「一緒にいらっしゃいませんか」と「行く」の尊敬語を使って表現します。
「一緒に行く」の敬語表現の例文を読もう
例文
「いらっしゃる」という尊敬語を使った表現です。
「営業担当を同伴します」
これは、「一緒に行く」というのを「同伴」という言葉を使った表現に変えています。なお似た言葉に「同行」がありますが「同行して参ります」とすると意味が重複してしまうので気をつけましょう。
「会長は、社長と一緒においでになりますか。」
「行く」という言葉の尊敬語である「おいでになる」という言葉を使っています。
「部長と共に参ります。」
「部下と一緒に伺います。」
ここで気を付けなければならないのは「参らさせていただきます」などのように「いただきます」という謙譲語を使ってしまうことです。謙譲語を重複させるのは間違った敬語の使い方なので気を付けましょう。
「一緒に行く」には他の敬語表現はあるの?
ご同行
ビジネスの場合は基本的に相手を立てる必要があるので、このような使い方はしません。このため、「ご一緒していただきたいです」「ご一緒願えませんでしょうか」などの言い方を使いましょう。
ご一緒させて下さい
また「ぜひ、ご一緒させて下さい」など「ぜひ」で熱意を伝える方法や「ご一緒下させてくださいませ」などのように「ませ」を使う方法もあります。このように「一緒に行く」という意味もいろいろな表現ができるので、覚えておきましょう。
自然と敬語を使えるようになろう!
目上の人を前にしての重要な仕事の場などでは緊張してしまうので、「一緒に行く」の敬語表現をいくつか身に着けておいて、意識せずとも自然に口から出るようになっていることが望ましいです。
本記事をきっかけに「一緒に行く」の敬語表現を練習しておきましょう。