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「考えている」の敬語表現・使い方と例文・別の敬語表現例

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「考えている」の敬語表現は?

「考える」の尊敬語には、「お考えになる・ご高察なさる」などがあります。謙譲語は「拝察する・考えておる・愚考する」など、丁寧語は「考えています・考え中です」などがあります。

尊敬語

「考えている」の尊敬語は、「お考えになる・ご高察なさる(くださる・される)」などです。「ご高察」は「高察」に丁寧表現の「ご」を付けたもので、「高察」の意味は「優れた推理・推察を敬う意」であり、より丁寧さを強めるために「ご」を付けています。

「ご高察」は「ご高察なさる・ご高察される・ご高察くださる」といった形で用いられますが、「なさる・される」は尊敬語表現になるため「ご高察」と組み合わせると二重敬語になっているとも言えます。しかしながら、ビジネスシーンでは特に指摘されることもない許容範囲になります。

「考えている」のもう1つの尊敬語である「お考えになる」は、「考える」に「お」を付けて、「ている」を「になる」に換えた敬語表現になります。「になる」には、尊敬の意が込められています。「お考えになる」は「ご高察」よりも使いやすく無難で、一般的によく用いられます。

謙譲語

「考えている」の謙譲語にあたる表現は、「考えております・拝察する・愚考する」などです。「考えております」は「いる」を「おる」+「ます」で成り立つ「おります」に換えた敬語表現で、「おる」は「いる」の謙譲語表現になります。

「拝察」の意味は「自分の推察を謙って言う語」で、意味としては「推察」のことですが、「拝察」の方が敬語としての意味合いが強いです。「拝」はもともと神仏に対して使う言葉で、本来は人に対して使いませんが、現代においては、目上の人にも普通に使うようになっています。「拝」=「拝む」であり、その対象(相手)が目上であることを示すため、「拝察」は謙譲語の分類になります。

「愚考」は「自分の考えを謙って言う語」のことで、「謙って言う」とあることから「拝察」と同様に「考えている」の謙譲語にあたる言葉になります。

丁寧語

「考えている」の丁寧語にあたるのは、「考えています・考え中です」などです。ビジネスシーンでは「考えている」の「いる」に丁寧表現の「ます」を付け加えた「います」を使った敬語表現「考えています」を用いることが一般的で、「考え中です」は少々フランクな印象を与えます。

「考えている」を敬語にした時の使い方!

敬語表現にした時には、どう使えば良いのか。確認しておきましょう。

敬語の種類

敬語の種類は、主に3つです。1つは尊敬語、もう1つは謙譲語、残るは1つは丁寧語と呼ばれるものです。「考えている」の尊敬語には「お考えになる・ご高察なさる」などがあり、謙譲語には「考えております・拝察する・愚考する」などがありました。そして、丁寧語における「考えています」の敬語表現は「考えています・考え中です」などでした。敬語は、相手や状況によって使い方を考える必要があります。

使い方

尊敬語は、目上の人のことを示す時に使います。そのため、「考えている」の尊敬語にあたる「お考えになる・ご高察なさる(される・くださる)」は、「目上の人が考えている」ことを表す時に使用します。ただし、「高察」は優れた「推察」を敬って言う言葉なので、「推察」=「物事の事情や相手の心中を推し測る」意味で「考えている」ことを表す時に使用することが正しいです。

謙譲語は、目上の人に対して自分のことを示す時に使います。そのため、謙譲語にあたる「考えております・拝察する・愚考する」などは「自分が考えていることを目上に伝える時」に使います。実際に使う時には、「拝察します・愚考しています」などの言い方をします。

丁寧語は、立場を問わずに使える敬語です。そのため、丁寧語「考えています・考え中です」などは、目上・同じ立場の人・目下・他人などの相手に使用できます。つまり、誰にでも使える敬語表現ということです。

メールでの使い方

メールでの使い方は、上記の通りです。ただ、メールというのは、文字に表情や声色といった感情表現が含まれないものになるため、無難な表現を使う方が良いでしょう。尊敬語であれば「お考えになる」、謙譲語であれば「考えております」、丁寧語であれば「考えています」が無難です。

「考えている」を敬語表現する時の例文!

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例文は、実際に使う時の参考になります。

お考えになる

「考えている」の尊敬語「お考えになる」を使った例文には、「◯◯様は購入の可否をお考えになられています」や「取引先の◯◯さんがお考えになられた内容は画期的です」などがあります。尊敬語ですので、目上の相手(立てるべき相手)が「考えている」ことを表す設定の例文になります。

ご高察なさる

尊敬語「ご高察なさる(される・くださる)」を使った例文には、「ご高察なされたのですね」や「ご高察されました通りのことです」などがあります。「くださる」を「ご高察」に付ける場合は、「ご高察くださった」などの使い方をします。

考えております

「考えている」の謙譲語「考えております」を使った例文には、「企画内容について考えております」などがあります。「考えております」は「考えています」の敬語表現になるため、「考えている状態が今ある」時に使う表現です。過去形であれば、「考えておりました」になります。

拝察する

謙譲語「拝察する」を使った例文には、「事情を拝察する」などがあります。「拝察しました・拝察します・拝察しましょう」などの形でも使えます。「する」を謙譲語にした「いたす」を組み合わせても言葉の響き的には違和感ありませんが、「拝察」と「いたす」はどちらも謙譲語で、同じ文の中に使うと二重敬語になるため、「する」の部分は「ですます」などの丁寧語を組み合わせた方が文法的には良いです。

愚考する

謙譲語「愚考する」を使った例文には、「私の愚考が正しいかどうかは分かりません」などがあります。この例文では「愚考」=「考えている」というよりは、「愚考」=「考える内容」の意味になります。「考えている」行為を示したい時は、「愚考しています」などの使い方をします。

考えています

丁寧語「考えています」を使った例文には、「イベントの進行についてを考えています」などがあります。敬語としての意味や使い方は異なりますが、伝える内容としての使い方は「考えております」と変わりありません。「考えている」の「いる」を換えて謙譲語にしたものが「考えております」、丁寧語にしたものが「考えています」になります。

考え中です

丁寧語「考え中です」を使った例文には、「そのことについてはまだ考え中です」などがあります。「◯◯中」という表現には少々フランクな印象があるため、お客様などの社外の目上の相手には使用しない方が無難です。同じ社内にいて似たような業務を行っている上司や、家族に対して改まる場面などで用いると良いでしょう。

「考えている」を別の敬語表現にできる?

別の敬語表現にする場合、どういった言葉を使うことができるのでしょうか。言い換えの参考に見ておきましょう。

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考えを巡らせています

「巡らす」には、「種々の方面から考える」の意味があります。すなわち、「さまざまなことを含めて考える」ということです。「考えを巡らせています」が表していることは、「あることに関して、さまざまなことを含めて考えている」様子です。

いろいろと思い浮かべています

「思い浮かべる」は、「思う」内容を「頭の中で考える」ことを表しています。「いろいろ」は「さまざま」と同じく「種々」のものを意味しますが、「考えている」と同じような意味で使う場合には「思い浮かべています・◯◯を思い浮かべています」などの使い方でも良いでしょう。

頭の中を整理しています

「整理」は「乱れているものを整えたり、不要なものを取り除く」といった意味があります。「考えている」内容が「さまざまなものでごちゃごちゃしている場合」には「頭の中を整理しています」を使うことができます。

あれこれと推察しています

「推察」は「おおよそこうだろうと察すること」で、「あれこれ」は「いろいろと」と似た意味を持ちます。つまり、「いろんな可能性をおおよそこういうことだろうと察する」ことを表しています。

「考えている」の敬語表現を正しく使おう!

「考えている」は、いろんな敬語表現にすることができます。尊敬語には「お考えになる・ご高察なさる」などがありますが、無難なのは「お考えになる」です。謙譲語には「考えております・拝察する・愚考する」などがありますが、「考えております」が最も無難です。

丁寧語にあたる「考えています・考え中です」などの中では「考えています」が最も無難で、一般的によく用いられる「考えている」の敬語表現になります。敬語表現は各種類(尊敬語・謙譲語・丁寧語)で、それぞれの使い方があります。「考えている」ことを伝えるシーンは少なくないため、敬語表現の使い方を間違えないように、正しく使いましょう。

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