[allpage_toc]
「話す」の敬語表現
謙譲語
「話す」を謙譲語で表現すると以下のとおりとなります。
(例)「話す」→「申す」または「申し上げます」
取引先に対して、社内の人間の動作を表すときにも使います。たとえば、上司のいないところで取引先に上司からの伝言などを伝える場合に使用します。
(上司は自分からみたら上の人ですが取引先をたてるという意味でも謙譲語を使用します。)
(例)「私共の部長が○○と申し上げておりました」
上記などの例があり、いろいろなシチュエーションで使用が変化するので、初めはとまどうことが多いでしょう。そんなときは上司や先輩など周りの人を見ていろいろな状況を経験して実践してみましょう。
尊敬語
取引先での打ち合わせなどの場合、取引先には尊敬語を使用し、謙譲語でも説明しましたが、取引先をたてるという意味でも社内の上司、先輩には謙譲語を使用します。社内のみでも場合は尊敬語を使用します。
(例)「話す」→「話されます」または「お話になります」「おっしゃる」「言われる」
※「おっしゃる」に「られる」を付けた「おっしゃられる」は二重敬語になるので注意しましょう。「おっしゃる」は上司より下で自分より上の立場人に話すときにも使用します。覚えておきましょう。
丁寧語
「です。」や「ます。」、名詞に「お」や「ご」を付けるといった表現になります。「話す」を丁寧語で表現すると以下のとおりとなります。
(例)「話す」→「お話です」または「話します」
「話す」の敬語での使い方
敬語の種類
【丁寧語】
【尊敬語】
「先生がいらっしゃいます」のように主語は相手になります。また、「御社」「ご担当の方」など、相手をさす語は尊敬語に分類されます。
※「御社」は口語で使用します。メールや文書の場合は「貴社」を使用します。
[no_toc]
【謙譲語】
「そちらに行きます」は「そちらに伺います」
「担当が行きます」は「弊社の担当が参ります」
のように、主語が自分やその身内、自分の組織の人になります。
使い方
【謙譲語】
(例)「(自分の)意見を話します。」→「(自分の)意見を申し上げます。」
【尊敬語】
(例)「上司が話す」→「上司が話される」または「上司がおっしゃる」
※「おっしゃる」に「られる」を付けた「おっしゃられる」は二重敬語になるので注意しましょう。
【丁寧語】
(例)「上長が話す。」→「上長がお話します。」
メールでの使い方
(社内例)先輩に対してお礼のメール
〇〇様
お疲れ様です。
〇〇部 ○○です。
先日は、楽しいお話ありがとうございました。
おかげさまで、仕事にも慣れてまいりました。ありがとうございます。
(社外例)取引先に対して資料の提出を催促するメール
○○株式会社
〇〇部 〇〇様
いつも大変お世話になっております。
○○会社の○○です。
先日はお忙しいところお時間を割いていただきありがとうございました。
失礼ながら重ねて申し上げます。先週までにとお話いたしまして、お見積りの提出をお願いいたします。
ご協力のほど、なにとぞよろしくお願い申し上げます。
(署名)
※ほかにもサイトなどに例文がありますので、参考にしてください。
「話す」を敬語表現するときの例文
【謙譲語】申す、申し上げる
・先日わたくしが申し上げたとおり~
【尊敬語】おっしゃる
・先ほど部長がおっしゃった件について確認したいのですが。
・部長のおっしゃるとおりです。
【丁寧語】お話します
・結果は○○さんにお話します。
「話す」の別の敬語表現例
【謙譲語】申す、申し上げる
・先日わたくしが申し上げたとおり~
・課長の○○と申します。(取引先でのあいさつや上司を紹介する場合)
【尊敬語】おっしゃる
・先ほど部長がおっしゃった件について確認したいのですが。
・部長のおっしゃるとおりです。
【丁寧語】言います
・結果は○○さんに言います。
上記のような表現になります。「話す」「言う」はよく使う言葉なので「謙譲語」「尊敬語」「丁寧語」はきちんと使い分けができるようになりましょう。
敬語で話す練習方法
[no_toc]
また、上司や先輩など人が取引先などで話している言葉を聞いてこういう言い方もあるんだと参考にして覚えて話すのも一つの方法です。目上の方の行動などを報告する場合に、たとえば課長に部長がどこに行ったか尋ねられた時に使用するのは尊敬語です。(部長は課長より目上なので尊敬語を使用します。)
敬語を使いこなすには、とにかく実践してみることが身につく近道になるでしょう。その時の状況や話す相手の立場によって使いわけが必要になってきますので、初めは少し難しく感じますが、目上の方とうまくコミュニケーションをとるためにも、身につけておきましょう。
「話す」の敬語を使ってみよう
いろいろな状況や立場によって敬語を使い分けなければいけないのですが、「謙譲語」「尊敬語」を気にしすぎて話すのを躊躇して実践できずにいるよりはいいでしょう。
その次に謙譲語、尊敬語を話すことを実践してみましょう。身近にいる人が使っている状況を見て使い始めるのがいいでしょう。間違えて使ったとしても、気づいて次回はきちんと使えるように直せばいいでしょう。初めからうまく使える人は多くないので、言いなれない敬語で話すのに早くなれるためには実践あるのみです。